虹の橋を渡って | 幸せは自分の心が決める

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退職した夫と犬1匹猫6匹で暮らしています。社会福祉士として高齢者介護支援業務についています。派遣で働く長男、うつ病になった次男がいます。

今日は

仕事先に書類を持って行くのを忘れてしまいました。


慌てて事務所に帰る車中

どうしてあれだけ準備していたのに

忘れてしまったのか

関係の方たちに迷惑をかけてしまった

早く書類を持って戻らないとと

焦っていました。


すると途中

道端で妙に動く黒い物体が目に入り

バックミラーで確認すると

仔猫らしきものが

あり得ないほど飛び跳ねていました。

車に轢かれたのか何か

痛みのあまりのことだったのか

止まることもできないまま

事務所に戻り

何もなければいいのにと思いながら

再び同じ道を引き返しました。


道の端に黒いかたまりがありました。


用事を済ませまた同じ道を通ったときにはもうその姿はありませんでした。


苦しんでいた姿を思い出し

なぜあの子の最後を見ることになったのか考えました。

書類を忘れなければ

出会うことのなかった光景。

大失敗したのは

あの子を見送るためだったのかもしれないと思いました。


何もできなかったけど

悼むことしかできなかったけど

虹の橋を渡るあの子に

心の中で手を振りました。