【レポート】ダルマガエルの“春起こし”を実施しました! | 伊尾・小谷たえクラブ(広島県世羅郡)

【レポート】ダルマガエルの“春起こし”を実施しました!


▲ダルマガエル保護区に咲くキセルアザミ


5月13日(水)午前10時から
広島県世羅郡世羅町小谷(おたに)の
ダルマガエル保護田にて
毎年恒例の
“春起こし”
を実施しました。

田んぼの土を起こし
ダルマガエルの冬眠を覚ます(起こす)
ことを同時に行うので
“春起こし”
と呼んでいます。

早朝に起こしたばかりの土の中では
ダルマガエルはもとより
たくさんの生き物が目を覚まします。

それをあてにして
鳥などが捕食にきます。
まさに
生物がうごめいているといった印象ですね。


さて
本日の春起こしの目的は
ダルマガエルの生息状況調査です。
人海戦術
すべてのカエルを捕獲して
実数をカウントしていきます。




朝10時過ぎ
地元、せらひがし小学校の4年生
20名あまりがバスで到着しました。
まずは
生徒とスタッフの顔あわせです。

たえクラブスタッフ、
安佐動物公園スタッフにあわせ
岡山理科大学と
岐阜大学の学生さんも参加されました。


▲生徒さん集合


▲安佐動物公園のスタッフさん


▲ダルマガエルの里親、井藤さん


生徒さんは
それぞれが長靴に水槽を手にして
田んぼに入ります。
整列して
さあこれから捕獲作業の始まりです。
「落ち穂拾い」
のように
皆さん、足元をみながら進んでいきます。

作業の様子を以下に添付します。


▲手前はたえクラブメンバーの桜井さん











捕獲したカエルは
動物園が用意した捕獲箱に集めます。
集められたカエルはカウントした後
元居た田んぼにすべて返されます。


▲ナゴヤダルマガエル


▲シュレーゲルアオガエル


▲いったん捕獲箱に集めます


ところで
小谷のダルマガエル保護田の隣には
「ビオターニ」
と称するビオトープがあります。
生徒さんたちは
水の中に長靴で入りますが
思わぬ深さに足を取られる様子も見られました。


▲ビオターニ


捕獲作業終了後は
質問コーナーです。

里親の井藤さん
動物公園のスタッフさんが質問に答えながら
生徒さんはしっかりとメモを取っています。

集合写真を撮って
今日の“春起こし”は
無事終了しました。








今回の“春起こし”では
個体の小さなカエルが
比較的多く捕獲されました。

田んぼに水を張ると
大きな個体も確認できることでしょう。

ちなみに
捕獲作業の様子を
動画で撮影してみました。
どうぞご覧ください。

▼(動画)ダルマガエル春起こし・1(Click)



▼(動画)ダルマガエル春起こし・2(Click)


◎感謝