「ダルマガエル米」ってなに??●ダルマガエルものがたり
ダルマガエルは
アイガモのように
田んぼの除草をしてくれるわけではありません。
「ダルマガエル米」という名称には
絶滅危惧種の保護をしながらのお米づくりは
結果的に
地球にも
人間にも
やさしい
ということを
伝えたいという想いがこもっています。
ダルマガエル米が誕生するまでのものがたりを
画像ファイルにしました。
プリントアウトも可能です。
ダルマガエルの里親、井藤さんの熱い想いが
しっかりと伝わってきます。
![$伊尾・小谷たえクラブ(広島県世羅郡)](https://stat.ameba.jp/user_images/20121025/00/sarapapa0606/a8/85/j/t02200319_0639092612253332608.jpg?caw=800)
(1)2003年福山市神辺町に大型スーパーができる計画が持ち上がりました。
その駐車場予定地の水田から「ダルマガエル」という絶滅危惧種のカエルが見つかりました。
そのカエルの移転先として世羅町小谷(おたに)が選ばれました。小谷地区は空気や水がきれいな谷で神辺と同じ芦田川水系です。
以前からギフチョウやホタルの保護に熱心な地域であることから選ばれたようです。
とはいえ、100m移動させるだけでも失敗するデリケートなカエルです。
「大変なことを引き受けたが、これは面白いぞ!ワクワクするわい!」と思いました。
(2)広島大学、川崎医大(岡山)、安佐動物公園、福山動物園、復建調査設計等から多くの専門家が来られていろいろと教えていただきました。
なかでも宇都宮妙子先生は
「井藤さん。このカエルは難しいよ。どこでも失敗しています。よろしく頼みます。」
と目に涙を浮かべて話されたのを今でも忘れることはできません。
(3)毎日観察しているうちに、いろいろな事がわかってきました。
・トノサマガエルに似ているが、足は短く移動範囲が狭いので外敵に襲われやすい
・池や川のカエルではなく、田んぼのカエルで、稲と共に生きている
・トノサマガエルより産卵時期が遅く、稲作の中干しという落水の時期にまだオタマジャクシである
・カエルは多くの虫を食べている
そこで選んだ稲の品種がアキロマン。
アキロマンは稲刈り時期の遅い晩生品種のため水を遅くまで張っておけることや中干しをしなくてもガッシリとした稲なので倒伏のリスクがない。
そして何よりも美味しく、しっかりとした米が収穫できるからです。
(4)ダルマガエルが移転してきて5年目の春。
奇しくも「国際カエル年」の年。ダルマガエルの初めての産卵が始まりました。
ビデオカメラを持つ手も振るえ、鳥肌を立てながら空を見上げて叫びました。
「宇都宮先生やったよ。産まれたよ!!」と。涙があとからあとからこぼれました。
宇都宮先生はその年の初めに他界されていました。
それから今日まで、順調に数も増えて、春から夏には
大合唱を聞くことができるようになりました。
(5)小学校や地域が共に活動してきた、この取り組みに対して
2008年には農水省の「田園自然再生活動コンクール」で最優秀賞を。
2011年には内閣総理大臣賞、並びに「ひろしま環境賞・個人の部」を。
そして2012年は農林水産大臣による優良認定をいただきました。
(6)できる限り農薬は使いたくありませんが、完全無農薬では米が収穫できなかったので除草剤だけは使用していました。このたび石川県の㈱澤本商事の澤本三十四さんとご縁をいただき、無農薬でつくることができました。
生き物に配慮すれば、人にもやさしいお米ができる。生物多様性の中には人も含まれています。
同じ地球上に生きる仲間!こういうことに気付かせてくれたダルマガエルに感謝しています。 ありがとう地球!ありがとうダルマガエル!あなたもダルマガエル米を食べて里親になりませんか。
広島県世羅町 井藤文男(ダルマガエルの里親代表)
アイガモのように
田んぼの除草をしてくれるわけではありません。
「ダルマガエル米」という名称には
絶滅危惧種の保護をしながらのお米づくりは
結果的に
地球にも
人間にも
やさしい
ということを
伝えたいという想いがこもっています。
ダルマガエル米が誕生するまでのものがたりを
画像ファイルにしました。
プリントアウトも可能です。
ダルマガエルの里親、井藤さんの熱い想いが
しっかりと伝わってきます。
![$伊尾・小谷たえクラブ(広島県世羅郡)](https://stat.ameba.jp/user_images/20121025/00/sarapapa0606/a8/85/j/t02200319_0639092612253332608.jpg?caw=800)
(1)2003年福山市神辺町に大型スーパーができる計画が持ち上がりました。
その駐車場予定地の水田から「ダルマガエル」という絶滅危惧種のカエルが見つかりました。
そのカエルの移転先として世羅町小谷(おたに)が選ばれました。小谷地区は空気や水がきれいな谷で神辺と同じ芦田川水系です。
以前からギフチョウやホタルの保護に熱心な地域であることから選ばれたようです。
とはいえ、100m移動させるだけでも失敗するデリケートなカエルです。
「大変なことを引き受けたが、これは面白いぞ!ワクワクするわい!」と思いました。
(2)広島大学、川崎医大(岡山)、安佐動物公園、福山動物園、復建調査設計等から多くの専門家が来られていろいろと教えていただきました。
なかでも宇都宮妙子先生は
「井藤さん。このカエルは難しいよ。どこでも失敗しています。よろしく頼みます。」
と目に涙を浮かべて話されたのを今でも忘れることはできません。
(3)毎日観察しているうちに、いろいろな事がわかってきました。
・トノサマガエルに似ているが、足は短く移動範囲が狭いので外敵に襲われやすい
・池や川のカエルではなく、田んぼのカエルで、稲と共に生きている
・トノサマガエルより産卵時期が遅く、稲作の中干しという落水の時期にまだオタマジャクシである
・カエルは多くの虫を食べている
そこで選んだ稲の品種がアキロマン。
アキロマンは稲刈り時期の遅い晩生品種のため水を遅くまで張っておけることや中干しをしなくてもガッシリとした稲なので倒伏のリスクがない。
そして何よりも美味しく、しっかりとした米が収穫できるからです。
(4)ダルマガエルが移転してきて5年目の春。
奇しくも「国際カエル年」の年。ダルマガエルの初めての産卵が始まりました。
ビデオカメラを持つ手も振るえ、鳥肌を立てながら空を見上げて叫びました。
「宇都宮先生やったよ。産まれたよ!!」と。涙があとからあとからこぼれました。
宇都宮先生はその年の初めに他界されていました。
それから今日まで、順調に数も増えて、春から夏には
大合唱を聞くことができるようになりました。
(5)小学校や地域が共に活動してきた、この取り組みに対して
2008年には農水省の「田園自然再生活動コンクール」で最優秀賞を。
2011年には内閣総理大臣賞、並びに「ひろしま環境賞・個人の部」を。
そして2012年は農林水産大臣による優良認定をいただきました。
(6)できる限り農薬は使いたくありませんが、完全無農薬では米が収穫できなかったので除草剤だけは使用していました。このたび石川県の㈱澤本商事の澤本三十四さんとご縁をいただき、無農薬でつくることができました。
生き物に配慮すれば、人にもやさしいお米ができる。生物多様性の中には人も含まれています。
同じ地球上に生きる仲間!こういうことに気付かせてくれたダルマガエルに感謝しています。 ありがとう地球!ありがとうダルマガエル!あなたもダルマガエル米を食べて里親になりませんか。
広島県世羅町 井藤文男(ダルマガエルの里親代表)