今日はオヤジの91歳の誕生日。
オヤジが生まれた日は晴れていたのか、雨だったのか。
生まれた時間は? 安産だったのか?
生まれた土地、産婆さん、へその緒。
そんなことも聞かずに過ごしてしまった。
オヤジを慕い涙をする時、必ず思うことがある。
「優しい人だった。」
その場にいる誰もの味方で、
誰一人傷つけることのない言葉選びは秀逸で、
自分の味方だけをして欲しい時には「イライラ」もさせられた。
今思い出すのは優しい笑顔と、守るもののための強さ。
あの強さは母のため。そして、私と妹のため。
私も少しはオヤジの強さに関わっていたのか、
と考えると少し嬉しい気持ちになる。
男の子を持たなかったオヤジ。
妹が「オヤジ」と呼んでいたのは、そのことがあったのかも知れないね。
そちらはどうですか?
こちらは相変わらずとも言えるし、変わったとも言えるけど、
3人の心の中にはそれぞれ「いつものオヤジ」がいるよ。
鬼籍に入るは、きせきにイル。とよむそうな。
漢字も得意だったオヤジには笑われそうだけど
今の今まで「はいる」と読んでいたよ。
3回忌を終えた今でも、ことあるごとにオヤジを思い出す。
今は、命日が誕生日なのかも知れないね。
いつでも何かの時には見守っていてくれることを感じているよ。
いつも励まし、一人じゃないんだと教えてくれるオヤジさん。
ありがとう。
六甲比命神社の巨石 2021.11.15撮影