最後は、このツアーの名前にもなっている揚輝荘です。

 外壁から柱が見えるハーフチェンバーという山小屋風の作りになっています。

 べんがらを塗った赤い壁が印象的です。

 ここは、昭和12年に迎賓館として造られたそうです。





 1階の洋間には、創業者伊藤次郎左衛門氏の年表があります。
 
 伊藤次郎左衛門氏は、明倫小学校の出身で…

 明倫小学校は、今の御園小学校なので、沙羅の大先輩となります。




 2階への階段は、名栗工法で、堅木の表面をノミで浅く削って表情を出しています。





 こちらの洋室は、船室のような丸窓が付いています。





 べんがらを塗られた和室もありました。




 伊藤次郎左衛門好みのインド様式が多く見られるのが揚輝荘の特徴です。




 地下には、インド風の壁画や舞踏場があります。

 階段も独特なデザイン…





 釈迦を身籠った女性の絵…受胎告知…




 壁に彫られた模様や…





 柱や舞台のカーテンもインド風…





 柱には、小タイルがモザイクの様に埋め込まれています。





 独特なのは、東側から朝日が入ったり、空気の通り道をタイルで作って、空調が出来るように配慮してある点です。




 地下の階段を下りて左側には、更に地下へ入る階段がありました。

 驚くことに、そこから3方向にトンネルが掘られていて…

 1万坪の敷地の中をこの建物から移動出来るようにもなっています。