京都の亀末廣本店から唯一暖簾分けを許された…

 名古屋亀末廣が…今年の7月に115年続いた暖簾と看板を、京都本店に返還して…閉店しました。

 まさかの老舗の閉店に…我が家は、茫然!としていました。

 50年以上、食べ慣れた小さな芸術品を…2度と食べられない…

 気を取り直して…夫が、京都の亀末廣に予約に出向きました。


 そして…今日、京都の本店からお干菓子が、届きました。





 お干菓子は、四畳半に見立てた杉の箱に入れられていました。

 名古屋に比べて種類がかなり少ないです。

 名古屋亀末廣は、店を構えてから独自の製法を極めて…美しくて味わいあるお干菓子を完成させていたのです。

 お抹茶の挽き方迄拘って…味が変わらないように伝えて来ました。

 そして、僅かな味の違いを指摘出来た…名古屋の通人達…


 さてさて…早速、皆でお味見をしました。

 確かに、上質な感じはしましたが…やはり別物でした…

 京都店の方が、コクが少なく、あっさりしている感じ…



 包装紙は、同じようでも…結ばれた紙紐の色が違います。

 名古屋のは、臙脂色の紙紐でした。





 杉の箱の蓋は、一枚板を乗せただけの簡単な箱でした。

 名古屋店は、被せの蓋でした。

 杉箱そのものも材質がちょっと違う…





 でも…本店があるだけまだ幸せと思わなくては…

 これから、又、長~いお付き合いが始まることと思います。