どこの地方でも使うのかどうか分かりませんが、一人生え(ひとりばえ)という言葉があります。
 風によって種が運ばれたのか?、鳥がついばんだ実の種が糞に混じって落ちたのか?
 とにかく、植えた筈も無いのに、突然、突拍子もない場所で芽吹きます。
 お仕事に行っている老人ホームには、そんな植物が一杯です。


 玄関のケヤキの木の下の花壇を手入れしていたら、山椒の木を見付けました。高さ7センチ程で、煉瓦の囲いの隙間から発芽していました。もう少し育ったら、移植してあげましょうね。 




 同じく、玄関廻りのサツキの間からは、南天の新葉が出ていました。これは、よくある話。我が家でも南天の実は、ヒヨドリがすぐに食べてしまいます。ヒヨドリは、べつの所へ飛んで行って糞をします。糞の中の種が落とされた土地で発芽するのです。 




 小さいけれど、卯の花?
 「卯の花のにおう垣根にホトトギス早も来鳴きて忍び音もらす夏は来ぬ。」かな? 
  『夏は来ぬ』で歌われているお花です。




 玄関のサツキの植え込みにスズランが20株程…
 これもサツキの株の間から出て、誰も気が付かない内に花が咲いて、終わってしまいます。
 




 中庭と隣家の境の植栽の中からオダマキが出ています。去年は、もっと濃い紫でしたが…
 オダマキは、花色がよく変わる植物です。すぐに交配してしまう種でもあります。
 苧環(オダマキ)とは、機織りの時に麻糸を巻いていた、糸巻の形に似た花が咲くことから、そう呼ばれるようになったのです。
 沙羅の大好きな花の一つでもあります。




 サクラソウの白です。




 サクラソウのピンクです。
 どちらも、沙羅が小さな葉っぱの時に見付けて救い上げて、空いたプランターに植えておいた物です。草を取る時は、細心の注意が必要です。




 こちらは、カモミールです。去年スタッフさんのお家から戴いて大量に増えたのに寒さの為か全部ダメになってがっかりしているところでした。
 復活おめでとう!



 こちらは、シクラメンなのですが…以前、鉢植えにしていたものの種が落ちた後、育って球根になったのでしょうか?  
 コンクリートの基礎の横から出て、花まで咲いていました。
 不思議???





 変圧機の廻りは、スギナとアジュガばかり…
 高さ30センチのスギナが群生しています。去年よりも、ずっとスギナが多くなりました。
 スギナは、酸性で痩せた土地によく育ちます。
  ふかふかの緑の絨緞みたいね~
 




 一人生えのスズランを5~6本挿してみました。




 まだまだ、色々な植物がやって来そうです。