沙羅は、幼い頃よく、母に連れられて、近くの野原や山に行きました。自然の移り変わりを自分の目で見て、自分の体で感じる事が大事だと、母は思っていたようです。


 もう50年以上前のことですから、取り立てて遠くへ行かなくても、名古屋市の東部はまだまだ自然が一杯ありました。広い野原や田んぼがあり、小川が流れていて黒メダカやオタマジャクシがうじゃうじゃいました。春の盛りになれば、クローバーやカラスノエンドウ、日本タンポポ…等々の茂る草むらで、シロツメクサを編んだり、虫を追っかけたりして遊びました。


 「ほら、春の風よ。土の匂いがするでしょ?」「春の光に小川がキラキラ光っているね。」と母が、ひとつひとつ私に確認させていたのが、印象的でした。そしてその後、きっと詩とか作文を書くように言われるので、初めは、それがちょっと面倒だったと記憶しています。

 


 自然を楽しむ生活をしていた沙羅は、季節の移り変わりにとても敏感です。


 今日は、久しぶりによく晴れて、気温もけっこう上りました。光の色が明るく穏やかだったので、ホームの玄関脇の花壇の手入れをしました。少し前の寒さで傷んだサルビアの葉を剪定しました。


 花壇の上は、屋根が張り出していて、霜が降りないのと、全面舗装してあること、西側を向いているので西日が遅くまで当たって気温が高めという環境なので、かなり水やりは、タップリ必要とします。一般的な外にある花壇とは、手入れが全然違います。


 前回、ご紹介した画像と異なっています。ゴールデンクラッカーの小さな花も数が増えました。白い日本水仙も芳香を放ちながら開き始めました。レースラベンダーも花軸が増えています。サルビアは、普通は、冬は、地上部分が枯れるのですが、ここは、まだ花も咲いています。


沙羅の今がいちばんいい時よ


 黄色の匂い水仙も、満開になりました。午後1時頃の日差しです。


沙羅の今がいちばんいい時よ


 春を感じると幸せな気分に浸れます。身近な春を探してみませんか?