先日、竹製品を作っているいづつ屋さんにお邪魔したら、ご主人が面白い物をくださいました。一つは、先代さんのお家に沢山あった、竹で出来た鳥籠です。昔、山で野鳥を捕って庭先で飼っていらした時に、使っていた物だそうです。庭に置く用なので、糞を受ける底がありません。


 ご主人によると、この細工は今ではもう再現出来ない高度な技術を使っているそうなのです。「中に観葉植物を入れるとか、何か考えてお使い下さい。」とおっしゃって下さいました。



沙羅の今がいちばんいい時よ
 

 二つ目は、拍子木です。80年位前に使われていた物らしいです。一本の木から紐を通す所も続けて削ってあるそうで、こちらも良い仕事がしてあるそうです。「火の用心!」カチカチ!というあれです。打ち鳴らしてみると、硬く響く音が美しいです。



沙羅の今がいちばんいい時よ


 最後の提灯アンコウみたいな物は、樹皮工芸作家の田中のり子さんが名古屋の作品展の会場で時間がある時に編まれた、山葡萄のつるの作品です。なんだか鳥の巣のようにも見えます。中に入っている丸い卵のような物は、山グルミです。愛嬌がありますね。


沙羅の今がいちばんいい時よ


 沙羅は職人さんのこだわりを聞くのが大好きです。良いこだわりを大事にして日本の心を伝えて行って欲しいといつも思っています。