『日銀の責任』(PHP新書)という本も出版している、元大蔵官僚で一橋大学名誉教授の野口悠紀雄さんと対談した。野口さんは「最大の問題は株式市場に対する影響だ。株価が暴落する危険もなくはない」と指摘していた。そのほかにも、住宅ローンの金利上昇や、中小企業が金利上昇に耐えきれず、倒産ラッシュを迎えるリスクもある。国債を大量保有している地銀の財政状況も悪くなる。
何より、日銀の債務超過がこれで確実となった。1%の金利上昇で40兆円の含み損(評価損)が出る。日銀は簿価会計であり問題ないというが、国債を購入する側の世界の投資家は、時価会計を指標に評価する。日銀や日本円の信頼が薄れ、私はいずれ、国債の格付けが引き下げられると考える。そうなると、長期金利はますます上昇し、政府は国債の利払い費が増加し予算が組めなくなる。
国民はそこまで「危機」を意識すべきだ。かつて英国のリズ・トラス政権は大減税と10兆円の国債発行に踏み切った。結果、長期金利が高騰し、年金の基金が損失し、国民から批判が集まり、退陣を余儀なくされた。英国は政府の政策に対して金利、そして国民が審判を下している。野口さんも「なぜイギリスと同じようなことが行われないのかが大問題だ」と指摘する。
ワタミは金利が5%上昇した想定でも耐えられる経営戦略を考えている。危機が起きても、どの店舗が生き残れるかシミュレーションもしている。
>ワタミは金利が5%上昇した想定でも耐えられる経営戦略を考えている。
>長期金利はますます上昇し、政府は国債の利払い費が増加し予算が組めなくなる
国内の店舗をすべて引き払って海外の店舗だけにしないと生き残れないんじゃないのか?
どうせ利用しないしワタミの経営なんかどうでもいいか
渡邊美樹の言いまわしで一番気に入らないのがちょくちょく「予算が組めなくなるから」という表現を使うことなんだよね
予算が組めなくなる → 財政再建をする という流れにしないとどうしようもないじゃないか
予算が組めなくなる → 財政ファイナンスで問題を先送りする を完全に否定しないとダメ
財政が大事だといつもいってる人でも
安倍、菅、自民党が好きな人はやっぱり国民の味方じゃないんだろうと思ってしまうね