舞台『日本三文オペラ』
2日目の公演が終了しました。
実は、昨日のマチネ公演の一幕の上演中にトラブルが発生し、一幕の終演後に公演を中止するという事態が発生しました。
ご来場くださいましたお客様には大変申し訳ない事をしてしまいました。
一幕と二幕の間の10分間の休憩時、演出家の時風静恵さんもギリギリまで悩んでおられました。
頭を抱えながら、時間と戦いながらどうにかしてカーテンコールまで出来ないか…
しかし、時風さんが出された答えは「公演中止」でした。
公演そのものが中止になる事はあっても、一度幕が開いた舞台が中止になる事はまずありません。
実際さらみのこれまでの経験の中にも一度も無かったことです。
時風さんが決断を下されたのは、沢山のキャストとスタッフが二幕への準備とトラブルへの対応でバタバタしている舞台裏でした。
その時さらみは、たまたま時風さんの側に居て彼女がボソリとつぶやいた言葉を聞きました。
『…これ以上お客様に失礼なことをする訳にはいかない。』
苦渋の決断でした。
このままトラブルを抱えたまま最後までやることの方が、公演を中止する事よりも失礼になるという判断でした。
反対する人は誰も居ませんでした。
それほど大きなトラブルでした。
休憩終了後、時風さんが舞台上に上がられお客様に謝罪とチケット代の返金、若くは残りの公演の無料招待という対応をさせていただくという旨をお伝えになられました…
その後、19時からのソワレ公演はトラブルが解決し、無事にカーテンコールまでやり切る事がでしました。
中止となったマチネ公演のお客様には、願わくばもう一度、是非最後まで観ていただきたいと思います。
晴天の日曜日。
わざわざ高円寺まで足を運んでくださった沢山のお客様。
本当に申し訳ありませんでした。
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