⑸ ´20.2.20〜´20.7.15までの 経過
〈※※ サラは2021.6.22に永眠しました。
詳しくは⑽～⑿の投稿で見ていただけます※※〉
こうして見ると元気に見えますが…
◉状態が落ち込み、お尻からの水分の流出が本格的になる
サラは2/21以降はまた強制給餌になり、大量の下痢と出血、水分の流出、頻繁な垂れ流し便。慢性的に酷い脱水状態。3、4日おきの通院で皮下点滴をしてもサラは食べられずどんどん衰弱していきました。
トリコモナスはネットで調べても完全に落とすのは難しいと出ており、落ちる確率は60％とという見解もありました。
サラの下痢は酷くなる、強制給餌が続いて衰弱が進んでいくという状況で、体への負担が大きいと思われる駆除剤（フラジール）で原虫を駆除する前にサラが死んでしまうのではないかという危機感があり、サラの衰弱が酷かったために現在フラジールは2/24から中止しました。
先生は、遺伝子検査でトリコモナスが出てこなければ駆虫剤の投与は一旦中止しましょうと言われました。
エコー検査では、十二指腸が動いておらず、食べ物が滞留し、そのせいか胃にガスが充満している。サラの胃のレントゲン写真はかなりショッキングで、体が痩せこけていて小さいのに、胃は通常の3倍にも膨らんでいました。それがガスが原因かは不明です。
腸はグダグダ、ボコボコで本来の形が全くありません。これは2年も下痢をしていたせいでしょうと言ってました。とにかく炎症が酷く、機能していないので胃から食べ物が入ってきても水分も栄養も吸収せずにそのまま出て行っていると。
ネットで調べると、ステロイドの副作用として水分を蓄えられなくなり、お尻から水分が出流ことがある、と書かれていました。
サラの場合は元々衰弱して抵抗力もない中で、1月の入院から現在まで、１ヶ月半ほどステロイドが投与されました。
ステロイドやフラジールが耐えれる固体の場合は効果として現れていたのが、サラの場合は副作用が早くに出てしまったのだと思います。
血液検査の結果は、肝臓の数値が1/27の値よりも倍近くになっていました。これはステロイドの影響の可能性があると言われました。ステロイドが体から消えるには１ヶ月はかかるそうです。尿素窒素とクレアチニンの値が低く、肝臓の数値が高いからかもしれない。
深刻なのは、アルブミンの値がかなり低く、これ以上に下がったら腹水が溜まるレベルと言われました。この値が低いのは、栄養の消化吸収ができていないこと、そして肝臓が悪くなっているからかもしれないと。そして、さらに深刻なのは白血球の値がぶっちぎりに高くなっています。腸の炎症が続いているせいだと。
消化不良と酷い下痢で辛い表情↓
病院の待合にて。移動中は必ずキャリー内で便を散らし、吐きます。ぐったりして辛いサラです↓
◉PCR検査（下痢パネル検査）の結果により、新たな駆虫治療を開始することに➡︎C病院で駆虫治療を受ける
PCR検査の結果は、
トリコモナス→陽性、
クリプトスポリジウム→陽性、
クロストリジウム・パーフリンゲ→陽性、
コロナウィルス→陽性、
トリコモナスはやはり消えてませんでした。クリプトスポリジウムという原虫もいて小腸に寄生しているらしく、クロストリジウムは抗生剤の投与によって腸内環境が壊れた時に発生するらしいです。
先生は、トリコモナスはロニダゾールしか効かない、けどロニダゾールでも100％ではない、と。そして、クリプトスポリジウムは、アジスロマイシン（＝ジスロマック、強力な抗生剤）しか効かないと言われました。この二つの薬は海外からの取り寄せになると。
病院にはロニダゾール、アジスロマイシンがなく、取り寄せには時間がかかる、サラは待ったなしの状態で急がれるので、これらの薬を既にストックしている病院を探してみたらどうかとい言われました。
そこで、保護初日にサラを連れて行ったC病院に尋ねたところ、この2つの薬をストックしていることがわかりました。事情を説明したところ2種類を処方して貰うことが出来ました。
けど心配なことは、先生から、ロニダゾールは神経毒性があるので、それらしい症状が出たらストップして下さいということでした。
肝臓の数値は倍増し、毎日大量の水分が流出し、強制給餌と輸液で命を繋いでいるような重篤な状態のサラがこの薬に耐えることができるのかを考え相当悩みました。
にも拘らず、更に強力な薬を2種類、3週間の間投与するという決断にはかなりの抵抗を感じつつ、サラの下痢を止めて命の危機から救うには原虫を駆除するしかないという認識で投与に踏み切りました。
ロニダゾール→2週間、アジスロマイシン→７日間。
ロニダゾールの投与と同時に状態の悪いサラの移送の負担を無くすために毎日家での皮下輸液をするようになりました。
先生から、トリコモナスを落とすにはロニダゾールの力だけではなく、本人の免疫力が必要なので、それが足りていないと落ちないこともあり、どの猫も落ちるとは限らないと言われました。
3/25で、トリコモナス駆除のロニダゾール２週間、クリプトスポリジウム駆除の抗生剤アジスロマイシン７日間、全て完了しました。
どちらも体に負担の大きい薬で、この期間は気が気で無かったですが、状態が悪い中で何とかサラは乗り切ってくれました。
サラの状態は相変わらずで、毎日大量の便と水分が出て食欲も殆ど戻らず、垂れ流しは止まりませんでした。便に出血があったり胃液を吐くこともあります。体重も増えませんでした。
ロニダゾール（駆除剤）、アジスロマイシン（抗生剤）で腸内環境を壊してますから、今の状態が悪いのは当然と言えば当然です。
トリコモナスを落とすには本人の免疫力も大きく関係しているということで、状態の悪い中で投与をしたために原虫を落とすことが出来なかった可能性もあります。
かといって、トリコモナスを落とせる次の薬がもう無いために、今PCR検査をする意味はありません。
（最終日の顕微鏡検査ではトリコモナスは見つかってないですが、これは当てになりません）
落ちてしまった治癒力、免疫力を高めるために、それまでと同じく日々の輸液、給餌、サプリの投与、光線治療を続けました。
サラは、日によっては持ち堪えてくれるのか、遂に力尽きてしまうのではないかと思うこともあるくらい危うい状態でした。
◉5月、サプリ等で対応するが状態は落ち込んだまま
下痢が酷く、大量の水分流出、血便、嘔吐が止まらず、命の危険も感じていました。
何度も途方に暮れ、心が折れる日々が続きました。下痢が少しでも良くならないかと消化サポートの療養食をあれこれ取り寄せて与えました。サラの「食の異常」もあり、直ぐに口が変わるために給餌には常に苦労が伴います。そして「食の異常」が弱った腸に負担をかけることになってしまいます。
原虫が存在するために、単に体質改善をしたら回復出来る、と言えないのがこの子の難しいところです。本当に厳しい状況が続き、それは今現在でも変わらずに続いていました。
この頃、ネットにサラのお尻からの水分流出について質問を入れました。いつもは何かしらの回答が得れますが、この質問に対する回答はありませんでした。
サラはいきなり便意をもよおし、トイレが間に合わずにその場で便を出すことが良くあります。下痢の時は腹痛が起こるために辛そうな表情です↓
5/16、与えているサプリに問題がないか、新たにどんなサプリが必要かを知るために3回目の血液検査をしました↓
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5/23 ある方への連絡文↓
ここ数日はサラに目が離せず、家にいる時間は全部サラに使っています。いつもの事ですけど、頻繁に見に行っては便を片付けて敷物を替えてあげたり、部分浴したり。
便とは別にお尻からの水分の流出が恐ろしい量で、昨夜はネットに質問入れたり、光線治療を1時間してあげて、遅い時間に命の危険を感じて夜間対応の病院に連絡をして相談したりしてました。
わかっていた事ですけど、この状態に病院にできる事はなく、フード、サプリ、輸液で対応するしかありません。
サラの腸は粘膜が殆ど剥がれ落ちて水分を全く吸収出来ずに全部出てしまいます。下痢が続きすぎた事、ステロイドと駆虫剤の影響で腸の機能がさらに壊れたとみられ、深刻です。
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5/25 ある方への連絡文↓
水分の流出は全く止まりません。免疫を上げるサプリをあげていましたけど肝臓の数値が悪いので今はストップしてます。
何種類かのサプリはストップして今は最低限にしてます。どのサプリもサラには効果がありません。
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5/31 （ある方への連絡文）↓
いまサラの光線治療中です。やる事、考えることが多過ぎて体力的に厳しいところです💧昨夜も光線治療して寝たのが１時を回ってました。朝もサラが気になるので早くから世話してます。
サラにとって何がいけないのか、何が足りないのか、どうしてあげたらいいのか、自問しない日はありません。調べて少しでも良さそうなものかあれば取り寄せて試す、けど効果がない、状態が落ち込む、この繰り返し、まさに先の見えない戦いです。
依然サラの状態は厳しく、大量の水分がでて食欲はなく、毎日強制給餌をしてます。
サラが苦しそうにしている表情を見るのが辛いです。期間が長いだけに不憫で仕方ありません。
サラは生きる意欲があるからこれだけ重篤な状態でここまで生きています。けど、これだけ苦しい期間が長いと生きる意欲が失せてくるのは人間も動物も同じです。それを心配しています。
他のこともしながらなので自分のことは全く出来ていない状態です。
新たに取り寄せたサプリが腸内を少しでも整えてくれないか、期待しながら昨日から与えてます。
体力面、気力面共に厳しく、いつもお返事に時間がかかりますm(_ _)m
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◉6月、腸内の修復を目指し、ボーンスープを与える（～7月末まで）
サラを応援いただいている方からの勧めで、ボーンスープを試しました。ボーンスープとは、骨つき肉を圧力鍋で長時間煮て作るスープです。コラーゲンが豊富で細胞の修復を促進させることと、衰弱した体に滋養になる成分があると聞き、特に胃腸粘膜の再生には良いということで、サラには必要だと思いました。サラの腸内粘膜は壊れていて、水分や栄養の吸収が十分に出来ないという大きな問題があります。ミネラルが豊富、というのは気になるところでした。下痢にはよくないマグネシウムも多いのではないかと。けどメリットになるところに期待を寄せ、早速材料を取り寄せて圧力鍋で作りました。1ヶ月以上あげていましたが、これという変化がなく、サラは状態が落ち込む、また持ち直す、を繰り返しているため、投与中に水下痢が続くとそれが原因かどうかはわからなくても止めざるを得なくなります。
朝一番のサラです。朝は脱水と消化不調でぐったりしていることが多いです↓
琵琶の葉の温湿布をしているところ↓
帰宅して外から網戸越しにサラに声を掛けると大きなアクビをしました↓
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7/15 ある方への連絡文↓
相変わらず気が気でない状態が続いています。
普通なら生きれてないような状態の中でサラは生きています。先生は生きているのが不思議と言っています。（2月の時点でもサラが生きていることは奇跡と言われました）
特にここ数日と昨夜から今日にかけて出ている症状にすごく不安を感じています。前日の夜中にいきなり、これまでの3倍量の水分の流出がありました。新聞紙の半分全体に染みる量です💧かなりショッキングです。
最近はずっと水溶便が続いており、ここ数日は全く自分では食べれず、100%強制給餌をしています。普段は少し食べては食べれなくなる、を繰り返し、8割は強制給餌です。
これまでとは違う焦りを感じ、病院では出来る治療はないことは分かりつつ、本日久しぶりにサラを病院に連れて行きました。
先生がサラのお尻に付いているごく少量の便を綿棒で取って顕微鏡で見たところ、トリコモナスがいました💧ロニダゾール、アジスロマイシンの駆除治療後も原虫はいるだろうとは思ってましたけど。ごく少量の便でも見えたということはかなり増えているのかもしれません。
トリコモナス駆除の投薬後にはPCR検査はしてなかったので（もし見つかっても次なる手段がないため）今回、水溶便や大量水分流出のこともあり、他に何が残っているのかを調べるために2度目のPCR検査をすることにしました。
先ほど1時間光線治療をし、暫くして見に来たら、シートに結構な量の出血があり、かなりな衝撃を受けて今また光線治療してます。
1ヶ月前くらいも一度、寝ているお尻からドクドクと出血がありました。
普段はたまに便の後に少し血粘便が出る程度で、排便以外で出血するのは何か把握出来てない問題の可能性があります。
同じくらいの時期から、たまに緑色の便を出すようになりました。
下痢が続き過ぎているために腸の上の方の器官も弱ってきて胆汁が出過ぎているのか、もしくは腫瘍が原因なのかはわかりません。
この半年は毎日のように行き詰まり、途方に暮れてきました。少しいい兆候が見えて光が刺すと、すぐに奈落に突き落とされるの繰り返しで、調べに調べ、あらゆるものを試してもどれも効果がでません。長いこと先の見えない暗いトンネルを延々と歩いてる感じです。
朝は、サラが遂に力尽きているかもしれない、と部屋に入るのが怖いです。けどこれまではもうダメかと思われるほど状態が落ち込んでも何とか持ち返してくれました。驚異的な生命力だと思います。
けど今回は大丈夫なのか、不安で一杯です。
先生にサラのこの状態に何かいい方法はないかと相談すると、ロニダゾール、アジスロマイシンをもう一度やるのはどうかと言われました。
これにはかなり悩んで切羽詰まり、またネットに質問を入れましたがまだ回答がありません。
いまサラが少しいたシートを見たら、真っ赤な大量の出血がありました💧
何かの塊が中で破裂したのか、、、深刻な感じです。
お尻周りも血で汚れているために、これから部分浴をします。
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お休み中のサラ↓
朝一番のサラはいつもすごくしんどそうですが、この時は特に状態が落ち込んでいました。寝ている間もお尻から大量の水分と便が出ます↓
この時も状態がとても落ちていました↓
※最後までお読み頂きまして
ありがとうございました※