世の中にはどちらが正しいかわからないものがたくさんある。
例えば愛国心を持つことを法律に組み入れることであったり、女性専用車両は必要かどうかなど。もっと身近なもので言えば、寝るときに靴下を履くのはいいか悪いかなどだ。
少年犯罪もその中の一つ。
少年の更生のために名前や顔はいっさい伏せて、施設に入れて事実上無罪とするか、はたまた未成年でも犯罪は犯罪、刑を受けるべきとするか。
法律は必ずしも正しいとは言えないし、大多数の意見というわけでもない。
少年が殺人を犯す。
法律にのっとり、加害者の少年の保護に世間や法律はまわるが、だがそうしたら被害者の遺族の気持ちはどうだろう。
愛する人を失った悲しみ、怒りは加害者の少年に向けられるのは当然ではないか。
この物語の主人公は妻を3人の少年に殺された喫茶店の店長。
事件から年月が経ち、事件直後に抱いた悲しみや怒りは落ち着いてきた。
そんな矢先に加害者の少年の1人が殺される。
再び主人公に妻を殺された事件の記憶が蘇る。
そして取った行動は。。
圧巻です。
ものすごく綿密に考えつくされたストーリー。
先の読めない展開に、驚くべきラスト。
ミステリーとして楽しめるのとともに、主人公の心情の描写はすごいです。
様々なものが絡みあい、そして変化する心情がリアル。
少年の真の「更生」とはなんなのか。
答えがないもののなかで、自分の答えを模索する。
主人公がいきついたものは皆が納得できるものではないかなぁと思います。
この本をすすめていただいた、しんごさん。ありがとうございましたm(_ _ )m
