3月15日は守り人の活動日でした。
今年度の最後の活動日で、お天気も良く、春の訪れを感じる暖かい一日でした。参加者は23名。
この日は、守り人企業会員の新日本カレンダーさんから6名の参加があり、うち3名は初参加でした。
本日の主な活動は、先月の続きです。
J2 の管理(常緑樹の伐採等)とG湿原の整備(根株取り)、シイタケの原木の伐り出しなどです。
館前のため池の堰堤は、草がすっかり刈り取られて、火入れもされて、地上部はきれいさっぱりしていました。
草刈りと共に刈った草をきれい取り除く(焼き払う)のは、ため池堰堤の亀裂や水漏れの早期発見など管理上必要だから行われていることですが、生物多様性の高い草地の維持にもつながっています。
一昔前は農地周辺のいたる所でみられた野焼きですが、人手不足や煙の問題などにより少なくなりました。
J2では、両生類の産卵場所を観察していました。
ネット越しだとよく見えません。
ネットを上げてよく観察してみると、
セトウチサンショウウオの卵嚢が2つありました!
奧で常緑樹の間伐をしていた初参加の2人にも「セトウチサンショウウオの卵嚢がありますよ!」と声掛けすると、
さっそく観察にやって来ました。と同時に、ヤマムラさんのセトウチサンショウウオの解説が始まりました。
解説する人も、それを聴きながら観察する人もとても楽しそう。
こちらでは何かにマーキングしていました。
ヒメカンアオイです。
丸い葉が可愛いギフチョウの幼虫の食草です。
花の姿は可愛いとは言い難いですが、このユニークな花をルーペで詳しく観察してみると面白そうだと思いませんか。
上皿池の堰堤では、玉切りしたコナラを運び出す作業をしていました。
細い木は軽々と運べますが、
長くて太いものは、ベテラン守り人さんのアドバイスで、地面に倒しては、それをまた起こして持ち上げるを繰り返しながら運んでいました。
そこへ若い助っ人が来てくれました。
伐り出したはしから、運ばれていきます。
結局、カレンダーさん6名で、ほとんどの丸太を運び出していました。
ここから館までは車に積んで運びます。
ところで、ほかの守り人さんたちは?
G湿原の観察路で根株を掘り起こしていました。
8人が交代で1つを掘り越して、手強い2つめに挑戦しているようです。
ここまで掘り返しましたが、これ以上は無理とのこと。
後日地面すれすれでカットすることに決まったようです。
午前の活動はここまで。
午後の活動は、伐り出した原木にシイタケ菌を植菌しました。
原木にドリルで穴を空けて、そこに駒菌を打ち込んでいきます。
プロ級の腕前のタミオカさんは、木槌で素早く打ち込んでいました。
作業人数が多かったので、想定より早く作業は終わりました。
樹名板チームは、ルーペを使って冬芽や花芽の観察をしていました。
館横の伐採木の集積場所を片づけたことで、昨年から芽を出すようになったフキノトウ。今年もちゃんと出てきました。
フキノトウの直ぐ上の斜面には、暖かい日差しを受けて、満開のアセビの花が白く輝いていました。
守り人のみなさん、本日もお疲れ様でした!
次回は新年度になりますが、新しい仲間も増えて、ますます賑やかに楽しく、活動していきましょう!次回もお待ちしております!