6月10日は守り人の活動日でした。

日差しは弱めで、活動にはちょうど良い気候でした。参加者は13名。

 

 

本日の活動は、トキソウの開花調査、ため池の水生生物調査です。

 

 

ミーティングしている守り人さんたちの足元には、ニワゼキショウがたくさん咲いていました。道ばたなどでよく見かける可愛い花です。

これまで見たことのなかった植物が、突然生えてくることがありますが、これもその一つ。北アメリカ原産の帰化植物です。誰かが種を連れてきたのでしょう。

 

 

館前の広場の周辺には、ミヤコイバラが咲いていました。これもとても可愛い花ですが、トゲが鋭くて、広場の中央に伸びてくると、刈取りの対象になります。

 

 

アリマグミの木を見上げると、赤い実たくさん生っていました。

真っ赤に膨らんだ実は食べ頃です。鳥たちに先を越されないよう、味見したい方はお早めに。

毎年、実が熟すと、あっという間に、鳥が食べつくしてしまうようです。その現場を見たわけではないのですが、鳥の仕業だとみんな思っています。

アリマグミは、有馬で発見され、いま朝のドラマで人気の牧野富太郎博士が命名した植物です。

 

 

湿原に行く途中には、イガタツナミソウが咲いていました。道の脇に生えていたものがいつの間にか増えて、希少種にもかかわらず、観察路の真ん中にもたくさん生えています。

タツナミソウは種類が多く、識別が難しいと言われていますが、守り人1期生で今回から復帰された、植物が大好きで、とても詳しいキノシタさんが、「これはイガタツナミです!」とのこと。葉っぱの出ている節の間隔が長いのが特徴なのだそうです。

 

 

トキソウ開花調査の前に、セトウチサンショウウオの様子を観察しているお2人さんがいました。「いないなぁ。」

 

 

「ここにいますよ!」と出てきてくれたのは、小さな小さなアカガエル。おそらくニホンアカガエルです。


 

ため池では、水生生物調査が行われていました。

 

 

アメリカザリガニは例年に比べると少なめでした。

 

 

いろいろな生きものが確認できましたよ~。

 

 

池の近くのいつもの場所に、コバノトンボソウも確認しました。

 

 

A湿原のトキソウの開花調査は、咲いている場所のポイントも記録します。

 

 

今年もたくさん咲いていました。

 

 

昨年より多いね、と守り人さんたち。

 

 

淡いピンク色が素敵です。

トキソウ調査が終了したら、ほかの植物も観察しておきましょう。

 

 

あちこちにカキランの尖った葉が伸びてきているのが確認できました。

もうすぐカキ色の花が見られますね。

 


 

ハンカイソウも見に行ってみよう!

 

 

咲いていました!

 

 

大きくて、存在感があります。

 

 

カザグルマは、果実ができていました。

くるくる巻いた姿が可愛いですね。

 

 

モウセンゴケの小さな白い花が満開でした。

花は午後になると閉じてしまうそうです。

 

 

モノサシトンボのメスです。

 

 

湿性林のタチカモメヅルもしっかりチェック。

 

 

ハンノキハムシはツヤピカ。

サクラバハンノキの葉っぱをムシャムシャ食べていました。

 

 

ヒメボタル発見!と喜んで報告したら、「オバボタルですね」とのこと。

ちょっぴり残念。

いろいろな動植物を観察しているうちに、お昼になりました。

午前の活動は、ここまで。

 

 

午後の活動は、新たに導入したチッパーを動かしてみます。

 

 

みんなで覗き込んで、「中の構造はどうなっているのかな?」

とにかく使ってみよう!

 

 

アカマツなどの間伐材をチップにします。

 

 

チップはベンチ周りに撒いて、ならしてみました。

 

 

マルさんが「面白いキノコをみつけたので見に行こう!」とのこと。

途中で、クマイチゴをおやつに。おいしいよ!

 

 

みつけたキノコは、ムラサキフウセンタケだそうです。

ちょっと開きすぎていますが、確かに紫色をしています。

 

 

キノコを観察して戻ると、チッパーの片付けをしていました。

中に残ったチップをブラシで掃きだして、きれいにしておきます。

 

 

この日の最後は、守り人さんたちに教えてもらった、モリアオガエルの卵塊も観に行きまいした。大きなな卵塊をいくつか確認しました。

傍には卵を狙った?ヘビがとぐろを巻いて待ち構えていました。

 

守り人のみなさん、本日もお疲れ様でした。

来月も、暑~い夏空の下で、お待ちしております!