10月28日は守り人の活動日でした。
秋の湿原管理の2回目です。
快晴で気温も高く、防寒着はなしで身軽に作業ができました。
参加者は11名。
朝のミーティングでは、ハンノキ林の樹齢の高い木を伐って、林の若返りを図る取り組みについて、ひょうご環境創造協会のヒノさんから資料の配布と説明がありました。
本日の活動は、先月刈り取ったA湿原の集草と集積場所への運搬です。刈り払い機班は、A湿原の残りと、C、D、B湿原をできるところまで刈り取りします。
湿原管理の前に、館周りの花の開花状況やいろいろ気になるものの観察をしました。
たくさんのイヌセンブリの花が咲いて、お花畑のようになっていました。
ススキやネザサをかき分けて地面を覗いてみると、前回小さなつぼみだったナンバンギセルの花が咲いていました。
視察や見学者の撮影スポットになっている標柱。
ヒメタイコウチに生えていたオレンジ色のキノコは消えていました。ハッチョウトンボたちが色あせしまったのが気になります。
刈り払い機班は、前回の続きです。
手刈り班は、前回刈取った草を集めて、集積場所へ運搬します。
きれいに列状に刈った草がイノシシに散らかされるのを心配していましたが、大丈夫でした。これなら集草がしやすいです。
乾燥させておいたので、刈り取りしたばかりのものより軽くなっています。
「軽くなったから運ぶのは楽だけど、丸めにくくなった」と、両手と足を使って集草するナカザワさん。
一度に大量に運ぶときには、ブルーシートが活躍します。
載せられるだけ、山盛り載せて。
4人で集積場所まで運んで。
えいやー!と積みます。
「運動会の大玉転がしみたいだね。」と、小学校の懐かしい記憶が蘇ったようです。
この作業を何度も繰り返します。
今度は場所を変えて。
集積場所に運ぶため、ミオさんに刈り払い機で密に生えたササを刈り取ってもらいました。
お花大好きフジイさんの話に耳を傾ける守り人仲間。
集草が終わった場所は、広々しました!
来年も、サギソウをはじめ多様な植物が生えてくることでしょう。
みなさん作業を終えて、ほっと一息。
「今日はすご~く頑張った!」と、自分で自分を褒めている人も。
午前の作業はここまで。
午後の作業は自由参加なので、午前でいそいそ帰る人もいます。
花好きさんたちがクロモジを探していました。
枝葉を少しもらって、食後にお茶にしてみんなで香りを楽しみました。
ちょっとクセになるかもしれません。
暖かい日差しの下で、食後はシエスタ(お昼寝)もいいですね。
午後の活動は、ずっと気になっていた館前に雑に積み上げられていたマツの枝などのごちゃごちゃを片付けました。
ごちゃごちゃの間から伸びたササやセイタカアワダチソウ、イバラは刈り払い機で刈りました。
折れたマツの枝などは車に乗せて。
イバラのトゲが鋭く、痛くて、刈るのも集めるのも大変です。
目立たない場所へ運んで積みました。
ごちゃごちゃの山がなくなってスッキリ。
どんな植物が生えてくるか楽しみです。
久しぶりにJ湿原へ行ってみると、ここにもスイランやホソバリンドウが咲いていました。
わさわさ伸びたササ類の刈り取りは、秋ではなく冬枯れで茶色くなった頃に行います。
守り人のみなさん、本日もお疲れ様でした!
まだまだ湿原管理の作業は続きますが、次回もお待ちしております!