6月17日は守り人の活動日でした。

梅雨入りしたにもかかわらず、よく晴れて、暑さもそれほどでもなく、先月と同じく、活動しやすい気候でした。参加者は20名。

 

新日本カレンダーさんから6名の活動への参加があり、出来あがった「守り人カレンダー」も持ってきてくださいました。

いつもありがとうございます!

毎年、みなさんこのカレンダーを楽しみにしています。

 

 

朝のミーティングでは、皿池湿原周辺で新たにグンバイトンボが見つかったという報告がありました。併せて、トンボマスターのトラタニさんから、グンバイトンボの見分け方や特徴などの説明がありました。

また、「見習い守り人」のモリさんとマルさんが初参加です。

マルさんは12日の一般市民見学会で初めて皿池湿原を訪れて、即座に守り人に参加することを決断された方です。環境保全系の活動経験が豊富で、チェンソーも使えます、とのことで頼もしい。

 

本日の活動は、①湿生林のカザグルマに保護柵を設置し、ほかのカザグルマにはマーキング、②多様性草原の貴重種の周りのササ類を手刈り、③トキソウの開花数調査、④ため池の水生生物調査、⑤観察路整備(つまずくおそれのある出っ張った切り株を地際で切るなど)の班に分かれて作業します。

 

 

湿生林では、カザグルマに柵を設置していました。

高くまで蔓を伸ばして、多数の花を咲かせていたカザグルマです。

 

 

これで草と一緒に刈られてしまう心配がなくなりました。

 

 

湿生林のササ類が密生した場所にノハナショウブが集まって咲いていました。ここでの確認は初めてです。

 

 

多様性草原で、ササ類の刈取りに精を出していたのは、新日本カレンダーさんたちです。

 

 

ため池の水生生物調査も順調です。

 

 

A湿原のトキソウはピークを過ぎてしまいましたが、まだ可愛い花はたくさん確認できました。

 

 

トキソウ開花調査は、花の数と場所を調査票に記入していきます。

 

 

本日初参加のモリさんが、カザグルマのマーキングをしていました。

目立たないツルと葉をしっかり見分けて、みつけるのも早い!

 

 

ほかのカザグルマの周りも、花好き女子が丁寧に手刈りしていました。

 

 

観察路整備班は、危ない出っ張った切り株を掘り起こして除いたり。

 

 

地際で切ったり。

断面は滑らかで、木目もきれいです。

 

 

手刈りされて、ずいぶんきれいになった多様性草原。

もう少し手入れしたいところですが、続きはまた次回に!

 

 

帰りがけ、倒れた杭をみつけて修繕していました。

 

 

水生生物調査の結果も気になるところです。

 

 

いつも通り、アメリカザリガニもたくさんいました。

小さな個体もいるので、ここで繁殖しているようです。

 

 

ちゃんと生息していてほしい種も確認できました。

午前の活動はここまで。

 

 

午後は、植物の観察など。

タネができる前に刈り取りされて、一時は姿を消したイヌセンブリでしたが、徐々に復活。今年は、昨年よりたくさん生えています。

 

 

気になっていたハンカイソウも忘れず見に行きました。

終わりかけでしたが、まだ咲いていました。

 

 

大ぶりの植物で、とても存在感があります。

 

 

カキランは咲き始めたばかりです。

年々群落が広がっているのが、嬉しいですね。

 

 

樹名板用の板づくりもしました。

この続きも次回以降にしましょう。

 

守り人のみなさん、本日もお疲れ様でした!

夏本番で暑さも厳しいに違いありませんが、この季節ならではの湿原にぜひ会いに来てください。お待ちしております!