11月27日(土)は守り人の活動日でした。

毎年恒例の秋の湿原管理4回目で、最終日です。

朝はよく晴れて、ずっと青空が続きそうに思われましたが、午後になると、時折り通り雨が降っては、また日が差すというお天気でした。

参加者は13名。

 

 

集合場所に到着して早々に、「今年のイヌセンブリはどうかな。」と、久々に活動に参加した守り人さんが、いつもの場所で観察していました。10月15日の活動ブログでも、イヌセンブリの花を紹介しましたが、今年もたくさん確認することができました。

 

 

イヌセンブリの、近くに、フユノハナワラビも確認できました。

 

 

フユノハナワラビは、日当たりの良い草地などに生育する冬緑性のシダでしたね。昨年より生えている範囲が広がり、数も多いようです。

ワラビという名前ですが、食用にするワラビの仲間ではなく、ハナヤスリ科ハナワラビ属の多年生草本とのこと。

近い場所にハナヤスリ(コハナヤスリ?)も確認しています。

ハナヤスリは守り人さんに人気の植物で、踏まれないようにマーキングされていました。

 

 

朝のミーティングでは、オカノさんより、三田市里山情報誌の「さんだ里山めぐり」第3号が発行になったというお知らせがありました。

 


 

本日の活動は、E、F、G湿原の管理作業です。

各湿原に分散して、刈り払い機で草を刈る人1名と、集草・運搬する人3名程度で作業します。

 

 

管理前のG湿原。

 

 

「この季節でもミミカキグサの黄色い花はまだたくさん咲いているよ。」「虫を捕まえるための捕虫嚢は泥の中なのかな。水面に近いところかな。」などと、会話しているのが聞こえてきました。

 

 

管理後のG湿原は、かなり奥まで草が刈られて、とても広くなっていました。

 

 

管理前のE湿原。

 

 

刈り取った草を片付けると、ここも広々と見通しが良くなりました。

 

 

E湿原でも、赤い実をたわわに付けたツルリンドウ(ツルリンちゃん)を見つけました。

 

 

F湿原へと下る斜面も刈取ります。

 

 

フレコンバッグと熊手はセットです。

 

 

枯れてぐらつきのある木は、3人で押せば倒せそうです。

せーの!で力を合わせて倒して、適当な長さに切って片付けました。

 

 

こちらの斜めの木も、伐っておこう、ということに。

 

 

斜めに生えたソヨゴです。

 

 

伐った木は放置せずに、すぐに適当な長さに切って、集積場所へ運んで積みました。

 

 

この日の午前中で、A~Gまで7つの湿原の秋の管理作業は、全て完了しました。

先月、今月ともに、参加者はいつもより少なめでしたが、協力してやり遂げることができました!

 

 

午後は、B湿原のイノシシ防除の電気柵を設置しました。

 

 

まずは、電線の触れそうな場所の草を刈ってから、柵を張りました。

 

 

電線の弛みは、丁寧に直していきます。

 

 

柵のセットはほぼ完了。

 

 

最後の仕上げはオカノさん。

ここは昨年、イノシシの掘り返しがひどかった場所です。その影響か、今年は中心部のサギソウの数が少なくなっていました。

この時期から防除柵を設置することで、回復がみられるのかどうか。

経年変化をしっかり観察していきます。

 

 

その横では、巻き枯らしを試みたネズの木を伐っていました。

 

 

交代で伐ります。

ネズは目が詰まっているので堅いです。

 

 

実は、みなさん木を伐るのがとても好きなんですね。

 

 

乾燥してパリパリになった横枝をはらっていきます。

 

 

長い材が採れました。

見た目よりずっと軽くて、長い丸太も一人で運ぶことができます。

ネズは水に強く割れにくいので、樹名板や名札などに使います。

 

 

市がクリーンセンターから借りたウッドチッパーを試しに使ってみました。小一時間ほどで、山積みだったアカマツの間伐材をチップにすることができました。減容化率は想像以上です。

チップの使い道はいろいろあるようです。

ウッドチッパーの使用に限らず、皿池湿原で出た間伐材をどのように活用していくかは、とても大切な検討事項です。

 

守り人のみなさん、本日もお疲れ様でした!

次回は、寒さの中での活動となりますが、冷たい風にも負けずに、楽しく活動したいと思いますので、ご参加お待ちしております!