11月15日は守り人の活動日でした。
この日の三田の朝の気温は、氷点下0.1度。県下で今年初めて0度を下回ったそうです。そんな寒暖差によって、湿原周辺の紅葉もいよいよ本番!秋の気配でいっぱいです。
ちょっと厚着して集まった参加者は17名。
朝は冷え込んだとはいえ、集合時間には暖かな一日を予感させる日差しが、さんさんと降り注いでいまいした。
シンタクさんが柿をリュックに入れて持って来てくださいました。
ありがとうございます!
本日の活動は、E湿原とF湿原の植生管理とJ湿原の山側の整備です。午後は自由参加ですが、A湿原の視点場のベンチ後方にうず高く積まれた伐採枝葉の移動を全員で行いましょう。
E湿原とF湿原は、訪れる機会はあまりないため、湿原までの道はササ類に覆われていました。道がはっきり見えない状態でも、湿原の場所をみなさんはしっかり把握されていました。
斜面はみんなで手刈りします。
管理作業にもずいぶん慣れてきた守り人さんたち。
念のため、刈り残してあったサワギキョウ。まだ茶色い果実が少し残っているようです。
気温が上がって汗ばむほどで、シャツを一枚減らしたり、調整しながら作業しました。水分補給も忘れずにお願いします!
小さな湿原で、オオミズゴケが美しい場所も近くにあります。
周りのササ類はもう少し刈り取ってもいいかもしれません。
カマツカの実に木漏れ日が当たって、ガラス細工のように透明感があって美しい。
この果実は食べられるそうです。
タカノツメは淡い黄色。
イヌザンショウは少し濃い黄色。
里山林を歩くと、たくさんの色彩に出会えます。
秋ならではの楽しみです。
J湿原の山側整備も少しずつ進んでいる様子。
荷造り紐でゾーニングして計画的に整備しています。
「この植物は何かなぁ、伐っていい木かなぁ」
長年人の手が入らずに放置されていたため、細長く伸びた木々が絡み合っています。
班長ヤマムラさんによると、進捗具合はまだ4分の1くらい、だそうです。
午前の作業はここまでです。
ランチタイム。
もちろん、デザートの柿も美味しくいただきました。
午後の活動は自由参加です。
本日は、A湿原の視点場のベンチのすぐ後ろに積んである大きな伐採枝葉の山の移動でしたね。
ササ類を運び出したら、なんと!下からけっこう大きめの伐採した太い木がたくさん出てきました。
隠れて見えていなかったけれど、そのまま積んであったのですね。
草と木は分けて奥の移動場所へ運びます。
木も、細い枝と太い幹とに分けます。
予想以上の量でした。
伐採枝葉の山はなくなりました。(下に少し残っているのは、かなり朽ちていたので、このままにします。)
A湿原を眺めるために設置したベンチに座って、いつもは背にしていた反対側を向いてみると…、D湿原が眺められるようになりました!
これはいいですね!
館に戻って、お菓子と柿でお疲れさまタイム。
本日も楽しく作業できました。
池に逆さに写った秋の里山林もとても素敵でした。
四季を通じて、さまざまな表情を見せてくれるこの場所を、さらに多様性豊かな、いい場所にしていきましょう!
本日もお疲れ様でした!
次回は、早くも師走ではありませんか。
何かと忙しい時季ですが、元気にお会いできるのを楽しみにしています。