10月19日(土)は守り人の活動日でした。
この日は、朝から灰色の分厚い雲に覆われて、時折り小雨がぱらつくあいにくの天候でした。そのうえ、地域のイベントが重なったこともあり、参加者は12名。
本日の活動は、2班に分かれて行います。
G湿原の湿原内および周辺のヌマガヤ、ススキ、ササ類の刈り取りと、J湿原では、拡幅のためのササ類の刈り取りと細い木も伐りましょう。
G湿原の湿原内と周辺を手刈りします。
刈り取った草は湿原の奥の集積場所まで運びます。
作業しているそばに、ホソバリンドウが咲いていました。
草刈り機で一気に刈り取ると、花も刈ってしまうかもしれません。
(草刈り機使用時のあるあるです。気付いた時の哀しいこと。)
オオカマキリの卵があちこちで見つかりました。厚いスポンジ状のものは卵鞘(らんしょう)というそうです。中にはたくさんの卵が産みつけられていて、この鞘のお蔭で寒さや乾燥、衝撃などから守られ、越冬するのですね。
ミミカキグサもまだ咲いていました(ピンボケですが)。
コナラの幼木の枝に木の実のようなものが付いていました。
こんなの見たことありません。なんでしょう。
果実のように見えますが、ナラメイガタマバチの虫こぶです。こんな針状のものが、なぜできるのか不思議です。
中には虫室があり、1室に1幼虫がいるそうです。これまた、冬を越す知恵ですね。
雨のぱらつく中での作業でしたが、ずいぶんスッキリしました。(手前のほうのフサフサはちょっと気になりますが。)
午後は自由参加です。
ランチタイムの終わりごろには、ちょうど雨は上がりました。
午後の活動は、館の周りのセイタカアワダチソウを抜いたり、周辺を観察したりしました。
食べ頃のアケビの収穫も。
この季節、思ったより多くの花に出会うことができます。
ツリガネニンジンがまだ咲いていました。
イヌセンブリもたくさん咲いていました。
池の法面にはママコナがまだ少し咲いていました。
ススキの根元には、雨の雫の光るナンバンギセル。
お天気はイマイチでしたが、じゅうぶん花も楽しむことができました。
参加された守り人のみなさま、雨の中の活動、お疲れ様でした!
今月末には、恒例の秋の湿原管理作業があります~。
草刈り大好きな方、秋空の下、ぜひとも一緒に汗をかきましょう。