1月18日は守り人の活動日でした。

 

新年最初の活動日です。

本年も、みなさまどうぞよろしくお願いいたします!

 

寒いながらも、冬の明るい日差しが降り注ぐなか、参加者は20名。

 

 

まずは、市のタカギさんから、新年のあいさつと、来年度に向けてのお話がありました。

「皿池湿原は、3月に兵庫県の天然記念物に指定されることが決定しました。市は守り人のみなさまと連携して、貴重な自然環境を未来に継承するため、活動の推進に努めます。また、来年度の活動スケジュール作成にあたって、活動等の提案を募集します。」

 

本日の守り人の活動は、2つの班に分かれての作業です。

一つは、湿原群の玄関口(エントランス部分)の里山の手入れです。


 

ここは、生きものが豊かな明るく美しい夏緑林をめざして里山管理しているエリアの入口でもあるので、同様に、林内を暗くしている常緑植物を伐っていきます。

 

 

みるみるうちにヒサカキなどの山ができました。

 

 

もう一つは、湿性林に隣接するササ原の刈り取りです。この奥の多様性草原と繋げて、ここも草原の一部にしてしまおう!というものです。

 

 

ササ類の刈り残された地際の出っ張りも、きちんと始末する守り人さん。さすがです!これって、尖っているし、つまづいて危ないのです。

 

 

上皿池の堰堤通路からみると、ササ類の刈り取りによって、湿性林への見通しが良くなり、景観もぐんとアップしました。

この道は、見学会などで必ず通る観察ルートでもあるので、美しい湿性林を眺めながらの説明もしやすくなりました。

 

午前中の作業はここまで。

 

 

昼食後のコーヒータイムは、楽しい語らいタイム。

興味の対象も多様なので、話題も豊富です。

 

 

守り人メンバーのイトウさんの新刊書籍紹介もありました。

「山野草 花の形・タネの形・成長の形」は2冊組で、「早春~初夏の山野草・野生ラン編」「夏~秋の山野草・高山植物編」がセットです。

写真満載で、見応えがあります。

 

午後の活動は自由参加で、午前中の続きの作業を行いました。

 

 

ひと段落ついたところで、午後の活動も終了。

みんなで本日の成果を確認です。

活動の成果が目に見えるので、やり甲斐が感じられます。

 

 

湿性林から堰堤まで見通せるようになりました。

すでに、守り人活動の一環で「みんなでタネを育てて、多様性草原をつくろう!」と、守り人さんらによるタネからの苗づくりも始まっています。広く美しい草原への夢も、ますます広がりますね。

草原が拡大したことで、どんなに苗をたくさん持ち寄っていただいても、植える場所の心配はご無用。苗づくり名人の登場を期待しています!

 

 

ところで、林内が広々としてスッキリで気持ちよくなったのは確かですが、写真の右隅(赤で囲んだところ)に見える刈り取ったヒサカキなど

の山が気になりませんか。


 

拡大したのがこの写真です。

里山管理での伐採枝葉の集積場所は、作業の効率を考えると、こうなってもいたしかたないことですが、ビューポイントからのせっかくの景観を邪魔してしまっているのも事実です。

 

ということで、面倒ですし、量が多いので大変ですが、気持ちのよい空間づくりにこだわって、集積場所を移動させましょう!

 

 

ヒサカキやササ類の山を取り除けば、湿性林を通って草原へのアプローチが楽になるだけでなく、既存の道よりずっと楽しいコースができそうです。

林床に咲くカザグルマを愛でながらの森林浴…よく?そう、よくばって、新しい散策路づくりにもトライしてみましょう。

ぬかるんだ場所に間伐材を敷いたり、歩く場所を限定するためのロープ張りも行いたいですね!…と、よくばりな夢はとまりません。

 

次回の守り人の活動内容は、これでほぼ決まりのようですね。

寒さはまだまだ続きますが、また次回もこの場所でお会いしましょう!