3月14日は守り人の活動日でした。
雨や雪の日が続いていましたが、この日は気持ちの良い晴天で、暖かく、参加者も多くて作業が捗りました。参加者は20名(うち、新日本カレンダー㈱8名)。
朝のミーティングでは、三田市文化スポーツ課の担当者より挨拶があり、本日は、皿池湿原とその周辺で発見された須恵器について調査に訪れた、とのことでした。
須恵器についての解説もあり、地域の自然だけでなく、歴史にも関心のある守り人さんたちは熱心に耳を傾けていました。
本日の活動は、間伐材を活用した原木しいたけの植菌、J湿原とC湿原の山側の里山林管理、ムササビの巣箱の設置です。
館の前で作業していたのは、しいたけの植菌班。
間伐したコナラを玉切りしたものを原木にします。
ドリルで原木にたくさんの穴を空けて、
木槌で種菌を打ち込みます。
原木はしいたけ小屋に運びました。
しいたけの原木は、仮伏せしてキノコの菌が行き渡るまで寝かせて、そのあと立て掛けます。しいたけが出てくるまでには約2年ほどかかります。
J湿原山側の里山林では、いつも通り常緑樹を間伐して、集積していました。ずいぶん明るくなりましたが、枯れた木も目立ち、もっと奥へと管理範囲を広げていこうとしています。
ムササビの巣箱の設置班。
木の下からサポートする人たち。
樹上では、巣箱の設置が完了していました。
あとはスルスルと降りてくるだけです。
みんなで見守っていましたが、無事に地上へ到着しました。
巣箱に本当にムササビが入ってくれるかどうか、楽しみです。
C湿原の山側の里山林でも、間伐が進んでいました。
ベテラン守り人さんと新日本カレンダーさんが一緒に作業していました。
「けっこう大きな木も伐らせてもらいました!」と初参加の新日本カレンダーの社員さんが嬉し気に話してくれました。ということで、楽しく記念撮影。
里山林の手前の道沿いに間伐材を並べていました。
湿原の中で文化スポーツ課の担当者が調査していました。
何か見つかったのでしょうか、気になります。
午前の活動はここまで。
館の傍でフキノトウが生えてきていました。
春ですね。
館横のため池のり面は、今は枯葉色の虎刈り状態ですが、もうすぐ草原生の植物が芽吹いて、一面緑になるでしょう。
午後の活動は自由参加です。
チッパーを移動させて、間伐材をチップ化します。
間伐した木を山積みにしていたものを、チップ化しました。
太めの木も、細かい枝もどんどん投入して、コンテナに一杯になれば、観察路へ運んで撒きました。
それにしても、チッパーから飛び散る木の粉塵がすごいです。この作業はマスクをしたほうがいいですよ!
道に落ちている細かい落枝も運んでチップ化しました。
ついでに、傍の枯れたアカマツも「これも伐ってしまおう!」と守り人さん。あっという間にノコギリで伐ってくれました。
そんなに太い木ではなくても、全部の枝を落とすと、かなりの分量です。それをまたチッパーへ投入しました。
周りに積み上がった間伐材がきれいになくなると、すごく気分がいい!なので、ついつい続けていましたが、きりがないので、今日はこの辺りで終わりましょう!続きはまた次回に!
チップの道ができましたね。
今日はずっと美しい青空でした。
湿生林の木々と空の風景もいい感じです。
赤く見えるのはハンノキやサクラバハンノキの花です。
ハンノキ属は風媒花で、雄花の花粉が飛んで、雌花と受粉しますが、花粉症の原因にもなるそうです。
守り人さんにハンノキ花粉症の人はいない?ようです。とにかく、みなさん大丈夫なのはなによりでした。
守り人のみなさん、本日もお疲れ様でした!
今年度の活動は今日が最後です。
新年度、4月からは新しい仲間も増えますので、ますます楽しく賑やかに活動していきましょう!
次回も春爛漫のこの場所でお待ちしています!!