コロナワクチン接種の後始末
子どものMRワクチンとか、高齢者の肺炎球菌ワクチンのように公費負担や公費補助がある『普通の』ワクチン接種の場合は…
(必要なら接種予約)→接種→(必要なら会計)→市町村へ請求と、こんな流れ。
新型コロナワクチンの場合は…
ワクチン入荷の日程や本数の確認/調整→必ず6の倍数になるよう予約→接種
ここまででのワクチン入荷の段取りや予約で、てんてこまいするし、神経すり減る。
そして接種あとの事務作業がさらに面倒。
①厚労省のシステムにその日の接種人数などを入力。
それも1回目接種/2回目接種をわけて、さらに高齢者やら施設勤務、基礎疾患、一般なども分けて入力することになっている。
今は高齢者だけだけど、これから混ざってきたらそれだけでため息が出る作業ですよ。
しかも!!!!!
このシステム、個人的にはすごい欠陥品と思う。
例えば、昨日まで高齢者の1回目接種の項目の総人数が100名だったとする。
今日30人接種したら、自分で計算して、一旦100を消して、130と入力直すって意味わからん!
地味に無駄な労力使わせる…頭いい人ってこんな計算困らないからですか?
②その日接種した人の接種券をすべて、支給されている専用タブレットで読み込む。
これまた…ポンコツで読み取り感度がめちゃ悪い。
無意味に時間がかかる。
そもそもコレ、②を実施すれば①は不要じゃない?
と思う方もいらっしゃることでしょう。
①は厚労省が全体の接種数を把握するため。
②は各自治体が予防接種台帳で管理するため。
だから…組織が違う。
って、意味わからん!
各自治体が都道府県に報告して、それを都道府県は取りまとめて国に報告すれば?
たいした手間とも思えないけど?
そして③
実際に接種した費用を自治体等へ請求する。
コレも②で代用出来ないのかしら?
何でわざわざ請求しなきゃなの?
もう本当に手間がかかる。
ネット環境のない昔スタイルの開業医さんだと①は難しいし、②だってタブレット操作とか難しいIT弱者ばかりの医療機関だってあるはず。
ワクチン手配や予約だけでも本当に大変なのに、後始末までコレでは…個別接種に名乗りを上げない医療機関が多いのも納得ですよねー。
書き出したらキリないけど…
コロナ疑い患者の診察も同様の報告手間がある。
政府は何がしたいの?
そんなに現場を疲弊させてまで、手に入れるこの情報にそんなに価値があるのか疑問しかない今日この頃です。