今日、とても切なく悲しかったこと


80さんの男性が定期受診で来院。
何気なく『コロナワクチンの予約取れました?』と声をかけてみた。


その返事は…


『俺、ネット予約なんてできないからやってもない。スマホは持ってるけど、どーすればいいかなんてわからん』


この患者さんは姉さん女房で、奥様はさらに高齢。
しかも糖尿で視力がほとんどない状態。


お子さんのことまでは知らないけれど、身近にサポートしてくれる人はいなかった様子。


きっとこんな人、沢山いる…。
どうすればいいのかさえわからず、最初から諦めちゃってる人…。


今なら当院の予約枠に多少の空きがあるので、
『自宅、近いですよね?
今から一度帰って、接種券持ってこれますか?
接種券があれば、キャンセル枠の予約が今ならできます!』


患者さん『ありがとう!

妻の分もいい?すぐに持ってくるよ!』

と即答され、早々に取りに戻ってくれました。



日時を選んだりは出来なかったけれど、ご本人と奥様の分を無事予約することができました。



当院の予約は市の予約システムを通してネットかコールセンターから取る仕組み。



でも高齢者には難しいので、接種券を持参してくだされば可能な限りスタッフがサポートしたり、代行予約したりしているのですが、そのアナウンスすらかかりつけ患者さんに上手く行き届かない現状を目の当たりにしました。



声をあげる人にはサポートしやすいけれど、じっと我慢してしまう人をサポートするのは難しい…もっとこちらが積極的に声をかけ確認しなくてはダメだと痛感。



こんな悲しく切ない思いをしている高齢者が沢山いることを政府は知って欲しい!

ネット予約は便利だけど、IT弱者が大半を占める高齢者には何か別の方法を考えて欲しいです!



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