正直、なんかのリバイバルかな、と勝手に思い込み、気にしてませんでした

 

ところが、緒真坂氏が

 

 

 

上記の記事を書かれていて、「れ?新作では??」と思い、行ってきました

 

そうです! 

新作でした!!!

 

 

あいかわらずの、ジャンプネタギャグ 鬼滅の刃にはじまり

 

え?これジョジョ? ドラゴンボール?? ルフィじゃないよね??

 

いいのか?いいのか?? ジャンプだから、いいのか??

 

 

ラストの歌の流れる中、中央がキャスト・スタッフ、そして


画面左の最初のシーン・・・・

 

北斗の拳かと思ったぞ(私が気にしすぎ??)

 

もともと、るろ剣のパロディかと、初めの頃、思っていました

 

まぁ、エリザベスは、オバQのパロディとは思っていたけど


(キン肉マンの顔だって、オバQだし・・・)

 

いやぁ~~
笑かしてくれました


やっぱり銀さん だわ

 

以前、実写も見たけど、小栗旬・菅田将暉・橋本環奈、だったよね
うん、笑かしていただきました

 

 

 

緒様、ありがとうございます<m(__)m>
書籍、何冊か読ませていただいております<m(__)m>

 

 

銀さん、意味深なラスト

 

まさか、二匹目の〇〇を・・・

 

やりそうで、怖い(≧◇≦) 笑笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いつも、パパに入れてあげるの。
パパ、露海(ろみ)かっこよかった?
ちゃんと、『どういたしまして』言えたよ~。」


露海は照れたように笑って、拓真の膝に乗ってきた。
「えらかったね、露海。
おにいちゃんのおもてなし、ちゃんとできだぞ。」


拓真は露海を抱き上げながら玲王を見ると、玲王も、少し笑っていた。
露海はまたすぐ、玲王の所へ行き、何かと話しかけているようだ


・・・構える事なんてなかったね、義母さん。
玲王(れお)は中学一年。兄も、中学一年だった・・・。

 


 

 


拓真が八歳のあの夏。

旅館からの帰り道、下り坂でトラックと行き合った。
トラックが思ったより外側にはみ出てきたので、父はハンドルを取られて左に寄ってしまったようだ。
そこは魔のカーブで、ハンドルを戻しきれなかった父は、
そのままガードレールに突っ込んで、車は約五十メートル下の谷底に転落した。

 


拓真は、旅館での帰り道、車の中でささいな事で兄とけんかした。
運転席に父。助手席に母。後ろの席に兄と二人で乗っていた。

けんかして拓真はワアワア声を上げて泣いた。
最初は仲裁に入っていた母も、拓真がいつまでも泣きやまないので、途中から何も言わなくなった。
父にはかえってうるさい、と叱られた。
兄はあきれてシートベルトをはずし、両親の席に前のめりになって、母と何か話していた。

シートベルトをつけたままの拓真は、やがて泣きつかれて眠ってしまったようだった。

 


父・母・兄は即死だった。
拓真だけがまだ息があった。
おそらく、シートベルトをしていた事もあるが、眠っていたので何の抵抗もせず、自然な形で転落したのが幸いしたのではないか、と思われた。

 


父の兄である伯父夫婦が、すぐに駆けつけてきた。


拓真は十日間生死の境をさまよった。
その拓真を伯父夫婦が献身的に介護し、奇跡的に一命を取り留めた。


一ヵ月後、拓真は伯父夫婦に引き取られ、父の実家である東北の田舎町に行く事になったのだ。

 


 

 


「できたわ。ごめんなさい、時間かかっちゃって。」

昼食の準備ができて、佳苗がダイニングの食卓に座るよう声をかけてきた。


拓真は玲王に声をかけようとしたが、玲王はすでに露海に手を引かれていた。


佳苗は拓真の妻、露海は拓真の子供。
佳苗は玲王の母親で、露海は玲王の妹。
では拓真は玲王にとって何だろう。

嵯峨叔且(さがとしかつ)という父がいる玲王にとって、拓真とは、伯父でもなく兄でもなく、もちろん父ではない。
遠い親戚でもない、何の血の繋がりのない関係。


血の繋がり?血の繋がりって何だろう。
拓真が何度となくぶつかってきた壁だ。



――――大丈夫よ、拓真。



義母の声が聞こえたような気がした。

 

愛の糸 #27 へ続く

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拓真が八歳の夏休みだった。
家族は東京近郊に旅行に行き、一泊した。
小さな温泉宿のような所だった気がする。
お風呂から上がってから、今なら古いと言われそうだが、
家族で卓球をしたようだった。


昔はよく温泉宿に卓球台があった。今でも、あの宿にはあるのだろうか。

 


 

 

「こんにちは、玲王(れお)くん。森弥拓真です。
  君のおかあさんの、夫です。」


「こ・・こんにちは。嵯峨・・・玲王です。」


玲王は、はにかんでいるのか、下を向いたまま挨拶をした。
その手はすでに露海(ろみ)とつながれている。


「玲王、ちょっと座っててね。今お茶を入れてくるから。」

佳苗がカウンター式のダイニングに引っ込むと、露海は玲王の手を引っぱった。「おにいちゃん、座って。
ママね、何かおいしい物作ってるんだって。だから、待ってて。」


「あ、玲王くん、そこ座っていいよ。
自分の家だと思って遠慮しないで。」

拓真は玲王を座らせてから、自分の言葉をもう一度小さく口の中でつぶやいた。

 


 

 

「拓真、今日からここが拓真の家だ。
伯父さんと伯母さんを、本当のお父さん、お母さんて思って良いんだぞ。
遠慮するな、座れ、座れ。」「あなたったら、拓真くんびっくりしてるじゃない。」

豪快な伯父と違い、伯母は優しく気配りのできる人だった。

東北の田舎町が、拓真の第二の故郷になった瞬間だった。

 

拓真が病院のベッドで目を覚ました時、枕元にこの伯父と伯母がいた。
二人が大粒の涙を流しているのが見えた。
伯父が拓真の手を握り、伯母はすぐに医師を呼んできた。


「おにいちゃんは?」

拓真は最初に兄を探したそうだ。
そして、父と母の消息を尋ねた。
伯父は、別の部屋に寝ていると言った。
拓真が良くなったら、会えると言った。
まだ、体中管に巻かれているような状態の拓真は、黙って頷いたそうだ。


拓真が、父の運転する車に家族全員乗っていて事故にあい、
たった一人生き残った事を知ったのは、さらに一ヶ月後のことだった。

 


 

 

「中学生だから、コーヒー大丈夫よね?」

佳苗がリビングにコーヒーと軽いスナック菓子を持ってきた。
それから、またダイニングに引っ込んだ。


「おにいちゃん、お砂糖入れる?ミルクは?」「うん、じゃあお砂糖二つ、ミルクはちょっぴりかな?」


玲王は露海に合わせるように話した。
露海はぎこちない仕草で、砂糖、そしてミルクを入れる。


「いいなあ、おにいちゃん。
露海ね、まだ小さいからコーヒー駄目なんだって。いつもジュースなの。」「でも、露海ちゃん、お砂糖もミルクも、上手に入れられたね。
ありがとう。」

「どういたしまして。」

露海はペロッと舌を出した。

 

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森弥拓真はそわそわと落ち着かない様子で、リビングを行ったり来たりしていた。


拓真はつい今しがたまでベランダから下を見ていた。

下では妻の佳苗が白い車を迎えていた。
そして、その車から初老の男と少年が降りてきて挨拶をし、
一言二言言葉を交わしたようだった。
まもなく初老の男は車で一人帰って行き、
佳苗は少年を促すように、マンションの玄関口に向かった。


少年は佳苗と前夫・嵯峨叔且(さが としかつ)の息子・玲王(れお)だった。

 


拓真は、ずっと考えていた。
いつかこんな日が来るかもしれないと。
それは、離婚経験があり会うことを許されない子供がいる佳苗と、
結婚すると決めた時から、覚悟していた事だった。



覚悟・・・していたはずなのに!

 


佳苗から、前夫・嵯峨叔且から連絡があり、玲王と会って欲しいと頼まれた事を初めて聞いた時も、心とは裏腹に、物分りのよい夫を演じた。
それは、妻の子供に会うのが嫌だなどという単純な感情ではなく、
むしろ佳苗の為に喜んでやるべき事だと、解っていたからだ。


だが、本心はどうだ。
こんなに早くこの時が来るとは思っていなかった。
まして、問題を抱えた少年に対して、どんな態度をとれば良いのだ。
それに思春期の玲王は、初めて会う母親の夫・拓真をどう思うだろう。


拓真の頭の中は、会うと決まった時から、先の不安ばかりがよぎっていた。

 



カチャ・・・。
静かにドアの開く音がした。


「ただいま。」

佳苗の声がリビングまで響いてくる。

ゆっくりと靴をぬぐ動作が、このリビングまで反響しているようだ。


拓真は、出迎えるべきか、リビングで待っているべきか、それすらも決めかねていた。

 

「おにいちゃん、いらっしゃい!」

「あら、えらいわね。ちゃんとおにいちゃんにご挨拶できたのね。」
佳苗が、娘の露海(ろみ)をほめている。
露海の部屋は、このマンションの部屋の入り口にあった。

つい先だってより、露海には佳苗が何度となく玲王の話をしていたようだ。
まだ三歳の露海にはむずかしいことだったが、事情があって離れて暮らしている兄がいる、という事実だけは、なんとか三歳なりに受け止めたようだった。


その露海は、真っ先に出迎えて、きちんと挨拶をしたのだ。拓真は少し、自分が恥ずかしくなった。
いい大人が、三歳の娘でもしている挨拶すらできないのか。



・・・義母さんならどうするだろう?


玄関から聞こえてくる三人の足音に向かって、拓真は足早に近づいていった。

 

 

 

拓真は東京生まれだ。
拓真には父と母と四つ上の兄がいた。
拓真の覚えている限りでは、ごくごく平凡な核家族で、時々兄とけんかをしたり、その事で母に叱られたり、父と兄と一緒にお風呂に入ったり・・・。
それでも、嫌な想い出はほとんど無かった。
どうしてか、想い出は、いつも綺麗に彩られていた。

 

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「玲王(れお)、本当に会うのか?」

 

「うん。」

 

玲王は車の窓から外を見ていて、誉次郎の方を向こうとしない。

 


 この期に及んで何を言っているんだ。

 


誉次郎(もとじろう)は自分の未練たらしい態度に腹が立った。
未練?いや、また自分は桐代(きりよ)の精神状態を案じているのだ。
その火の粉から、また逃げようとしているのだ。
つまり、自分。誉次郎が案じているのは自分ではないのか。

 

 

 

 

 

離婚調停は、最終的にどちらが玲王の親権者になるかが焦点となった。
もちろん双方譲らず、佳苗が母親に援助してもらう事で親権者として有利になりかけた時、母親の男性問題が明るみに出た。
内縁関係の男性との生活、しかも何年かおきに変わる相手。
調停が大きく揺れた。
そしてその直後、佳苗の母親が交通事故で急死した。佳苗は天涯孤独となり、一人で生きていくのが精一杯の二十一歳の娘は、敗北したのだ。

 

 

 

 

 

もう着いてしまう。玲王が佳苗に会う。
そしていずれ真実を知る。
桐代が言っていた嘘がわかってしまう。
誉次郎が何もしなかった事も・・・。

 


この不憫な孫を、わが子以上に愛し、育ててきたのに。

 


叔且(としかつ)が単身赴任をする以前は素直でおとなしい子供だった。やはり単身赴任がいけなかったのか。
しかし、小学校の頃は大きな変化は感じられなかった。

 


中学に入ってから、急に口をきかなくなり、時々顔にあざのようなものを作ってくる事があった。
驚いて桐代と学校の先生に相談に行くと、その日学校から帰った玲王は、初めて大声を出した。
今まで一度たりとも声を上げたことの無い子が、「二度と来るな」と叫んだ。それからは、坂を転がるように、声をかければ暴れ、話し合いにはならなかった。
そして遂に夏休みを前にした日、玲王は家に帰って来なかった。

 

 

 

「おじいちゃん。」

 

玲王の緊張した声が、誉次郎の耳を貫いた。

 


ゆっくりと止まる車。
郊外にある緑豊かな町に作られたマンション。

その駐車場の入り口に、息を白くしながらその人は立っていた。
見覚えのある横顔。
最後の離婚調停で会ってから十二年。
かつての無邪気な若さとは違う、落ち着いて、そして年輪を重ねた奥深さが、誉次郎の胸を突いた。誉次郎が車から降りると、玲王もそれにならった。

 


「ご無沙汰しております。」

 

佳苗は誉次郎に深々と挨拶をした。

 

 

 

もし佳苗に育てられていたら、玲王はこんな事にはならなかったのか。

 


誉次郎は玲王の背中を軽く押して佳苗の方に導いた。
佳苗と玲王の視線が絡まりあう。

 


いや、そうではない。
あの時、自分が桐代を説得すべきだった。
たとえ叔且が佳苗と玲王と家を出て行こうとも、佳苗の味方をすべきだったのだ。

 


誉次郎は、初めて相まみえる母子を見つめながら、取り返しのつかない後悔に苛まれていた。

愛の糸 #24へ続く

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「おばあちゃん、俺行くよ。今日行くって約束したし。」
「でも・・。」
取りすがる桐代(きりよ)を無視して玲王(れお)は外に出た。
誉次郎(もとじろう)も黙って玲王の後に続く。桐代のすすり泣く声が聞こえた。



佳苗が家に来てから、桐代の精神状態はますます不安定になった。
佳苗の言う事、する事、何もかも気に入らず、
重箱の隅をつつくように、毎日毎日、いわゆる嫁いびりをした。

誉次郎が見ても、やりすぎだと思う事が多々あった。
しかし、誉次郎はそれを見て見ぬ振りをした。
あの時の自分に何ができたろうか。
桐代の精神状態を保つ為には仕方がなかった。
黙ってみている事が一番良い事だと信じていたんだ。


「おじいちゃん?」
運転席でぼんやりしている誉次郎に、助手席の玲王は怪訝そうに声をかけた。
「あ、すまん、すまん。」

誉次郎は、車のキーをまわして、エンジンをかけた。
やっと動き出した車に、玲王はホッとしたのかシートを倒して外に目をやった。
佳苗との結婚を許さなければ、もしかしたら、
この子は生まれてこなかったかもしれない。



佳苗は玲王を出産後、実家に戻りたいと言った。
だが桐代には、それは決して許しがたい事だった。

今日が退院という日、桐代は病院で玲王を抱いたまま家に戻った。
慌てて帰った佳苗に、まだ産後一週間だというのに入院中の一週間分の家事を言いつけ、
自分が玲王の面倒をみると言ってきかなかった。

玲王を人質に取られた佳苗は、桐代の言うままに家事に専念した。
しかし、産後三週間も全く休まず働いた為、出血がひどくなった。
そして、一ヵ月後に気を失って倒れ、そのまま入院してしまった。

その後まもなく、半年にわたる離婚調停が始まった。

佳苗側にしてみれば、結婚直後からの姑・桐代の嫁いびり、
それを理解しない夫・叔且(としかつ)、子供が生まれても倒れるまで働かされて、
わが子を抱かせてももらえぬ屈辱、そしてそれを見て見ぬ振りをする舅・誉次郎。

さすがに佳苗の母親も出てきて、佳苗と叔且を別れさせ、
玲王を引き取りたい、という話になった。

この時まだ叔且本人は、真剣に別れる事を考えていなかったかしれない。
まさか自分の母親が、佳苗が離婚を言い出す程嫁いびりをしていたなどと、
思ってもいなかっただろう。
ただ一人、誉次郎だけが真実を知っていた。
知っていながら、誉次郎はまた知らぬ振りをした。

もし、佳苗が主張している事を、真実だと叔且が知ったら、
叔且は玲王を連れて佳苗と出て行ってしまうかもしれない。
そうなれば誉次郎は桐代と二人きりになる。
その時の誉次郎には、残りの人生を桐代と二人だけで、
おそらく桐代の心の介護をしながら暮らしていかなければならないなどという事は、
とても考えられなかった。

そして、それが結果的に桐代の言い分を正当化する手助けとなり、
叔且も母・桐代の言葉を鵜呑みにし、離婚へと流れて行ったのだ。

 

愛の糸 #23 へ続く

 

 

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嵯峨誉次郎は、今日孫の玲王(れお)を車で送る約束になっていた。

当初息子の叔且(としかつ)が送っていくはずだったが、
昨日の夜になって突然仕事で出勤となり、急遽誉次郎に白羽の矢が立ったのだ。

正直誉次郎は乗り気ではない。
送迎などしないで済むなら、止めてしまいたい。
しかし、玲王に一人で行かせるのはもっと気が進まない。

「おじいちゃん、お待たせ。」
玲王が二階から降りて来た。

玄関には、少し前から誉次郎と妻の桐代が、落ち着かない様子で待っている。

「玲王、どうしても行くの?」
「桐代、今さら・・・。」
「玲王に聞いているんです。玲王、本当に行くの?」
桐代は救いを求めるように、繰り返した。



元はと言えば十三年前、
一人息子の叔且が結婚したい女性として、佳苗を連れてきた事に始まる。

叔且に、佳苗が叔且の子供を妊娠していると聞かされ、
その事を聞いた桐代は不安定になり、
半狂乱になって暴れるかと思えば、死んだように臥せってしまったり、
一時激しい躁鬱状態が続いた。

それでも、一人息子の孫が生まれるという事で桐代を根気よく説得し、
様々な不満に蓋をしたまま同居した。
同居は結婚を許す条件だった。

あの時、無理やりでも別れさせた方が良かったのか。

誉次郎が人に依頼した佳苗の調査結果は、
当時傷心の桐代に聞かせられるような内容ではなかった。

佳苗は母一人子一人で、母親は早くに離婚して佳苗を一人で育てていた。
幼い頃から、家にいる父と呼ぶ人が何年かに一度変わる生活をしていた。
当時佳苗の母親はまだ三十代後半で、その時も一緒に暮らしている男がいた。

誉次郎は桐代にこの事実を伏せて、
叔且に問いただしたが、叔且はすべてを承知で結婚したいと言ったのだ。

大の大人を叱り付けて結婚を止めさせるなんて、出来ただろうか。
誉次郎は同居を条件とし、
自分達の孫が生まれる事を強調して、桐代を説き伏せた。

結婚式は五ヶ月を過ぎてから教会での式、
ホテルの披露宴、そしてグァムへの新婚旅行と、
その頃の一般的な式を挙げられて、誉次郎も桐代も、とりあえず自尊心を満足させた。

佳苗は新婚旅行から帰ってきてから、
疲れが取れるまで、という事で一週間ほど実家の母親の元にいて、
その後、嵯峨の家に入った。

 

愛の糸 #22 へ続く

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2026年3月からの追加書店です。
お近くの店舗がありましたら、のぞいてみてくださいませ(≧◇≦)

 

当初の全国書店に既に追加済みですhttps://note.com/mizukiasuka/n/ne4fee4aa9556

 

 

埼玉
紀伊國屋書店さいたま新都心

 

千葉
三省堂書店 イコアス千城台店

 

東京
三省堂書店 経堂店   世田谷区経堂
紀伊国屋書店 玉川高島屋店 世田谷区

 

神奈川
紀伊国屋 横浜店
三省堂 海老名店

 

新潟
紀伊國屋書店 新潟店 中央区

 

大坂
■紀伊國屋書店 グランフロント大阪店

紀伊国屋 堺北花田店 堺市

 

兵庫
紀伊國屋書店 川西店 川西市

 

岡山
紀伊國屋書店 クレド岡山店

 

広島
紀伊國屋書店 広島店

 

佐賀
紀伊國屋書店 佐賀店   佐賀市

 

大分
紀伊國屋書店 アミュプラザおおいた店

宮崎
紀伊國屋書店 アミュプラザみやざき店 

 

 

今までの配布書店でも買えますし、ない時は注文もできます。

そして、もちろん!


Amazonほか、通販も、電子書籍もあります( *´艸`)

 

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丸亀製麺とドラゴンボールがコラボすると聞いて、行ってきました


写真、へたくそ、失礼いたします<m(__)m>

 

 

仙豆と、ドラゴンボールがありました

 

 

ドラゴンボール、不器用な私には難しい・・・・

 

せいぜい、スーシンチュウ 四星球 くらいでした汗💦

 

 

上記、シート(紙)は、ドラゴンボールの製品を買った方だけが、いただけるみたいでした(^o^)

 

ほんっとに、写真がへたです・・・

 

でも、お腹がいっぱいなりすぎました(≧◇≦)

 

うどん好きはもちろん、ドラゴンボール好きは、ぜひぜひ、一度お試しあれ(#^.^#)

 

 

 

「どうしたの?奈々緒!何かあったの?」

いつのまにか茉莉が戻ってきていた。

茉莉は、奈々緒が泣いている、という事にひどく動揺しているようだった。
かがんで奈々緒の顔を覗き込んできた。

「奈々緒、何かされたの?何を言われたの?」
玲王(れお)は驚いたように茉莉を見つめた。
その玲王を茉莉が見返す。

「玲王くん、何があったの?奈々緒に何をしたの?」


「やめて!」
突然奈々緒が叫んだ。茉莉は息を呑んだ。

「ママはいつもそう。勝手に決めつけて。
私の話なんか、何も聞いてない。」

「何を・・・言っているの?奈々緒・・・。」
奈々緒は立ち上がった。

「玲王くんは何もしてないのに。
ただ、話をしていただけなのに。
ママだって好きな事してるじゃない。
私が誰と話したって、笑ったって泣いたって、ママには関係ないじゃない!」


奈々緒は心の底から怒りの湧き上がって来るのを感じていた。
その怒りは、おそらくずっとずっと以前から、
奈々緒の奥深くに潜んでいたものだった。


「奈々緒ちゃん、どうしたの?」
相談室のドアが開いて、柏倉が顔を出した。

奈々緒は茉莉の手を振りはらって柏倉のもとに走った。

柏倉の後ろには玲王の父・嵯峨叔且(さが としかつ)が、不安そうに立っていた。

 

愛の糸 #21 へ続く

愛の糸 #19こちらから
https://note.com/mizukiasuka/n/n6d54071386e1

愛の糸 最初からは、こちら
https://note.com/mizukiasuka/n/n8899286db45d

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

虹を紡ぐ人びと・千に咲く・白龍抄・ミチビキビトⅠ逝導師佐鴈・ミチビキビトⅡヒカリオン・駒草コマクサ・炎の巫女阿修羅王

 

そして、またどこかの時代で


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