私の師匠の師匠で、ブロック解除を作った方、マインドブロックバスターの創始者 栗山葉湖 さんの最新書籍です

 

私は、自分自身のために必要と感じ、学びました。
今は、ほんとうに自分のためにしか使っていません。

 

 

私は、「スピリチュアル」という言葉が好きではありません。
日本語だと「精神世界
なぜ、精神世界と言わないの?

 

 

スピリチュアル・・・なんか、あやしいかも?
精神世界・・・心のこと?心理学的な?

と、感じます

 


実は、「占い」という言葉も好きではないのです
結局のところ、私ができる、カラー・誕生数(バースナンバー)・易学のカードなど、
統計学や、色彩心理学、易学、といった、学問なのです

 

 

ブロック解除は、スピリチュアルではなく「技法」と、創始者である栗山葉湖さんも、おっしゃっています

だから、「技法」だから、誰でもできるのです

 

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スピリチュアルが好きな人も、好きでない人も、

精神世界って何? と思う人も

この「技法」ちょっと、のぞいてみませんか?

 

 

いつか、誰かのために、この「技法」や私の学んだ統計学や心理学が、
お役に立つ日が来るのかしら?


長生きできるかなぁ~~~~(。´・ω・)?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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かあさん僕が帰らなくても何もなかったかのように生きていってね

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そう、あの時と同じ、今も桐代は呆然として居間に座り込んでいる。

ようやく佳苗と別れさせて、取り戻した血の繋がった家族だけの生活。
佳苗と一緒に暮らした半年は悪夢と思って忘れて、
叔且の子供、かわいい孫の玲王を、叔且を育てた時のように大切に、
そして時には厳しく育ててきた。
あの女に育てられるより、
玲王は祖父母と父に育てられた方が絶対幸せと信じてきた。

いったい何がいけなかったのか?
玲王は、どうして暴れたり、家に帰らなくなってしまったのか?

それにしても、カウンセラーの柏倉先生が、佳苗と会わせる事を勧めるなんて。


学校の紹介で行った柏倉メンタルクリニック。
柏倉は心療内科医であり、心理カウンセラーだった。

カウンセラーの世話になるなどと、
本来誉次郎も桐代も恥ずべき事だと思っていた。
しかし、父親の叔且が単身赴任で、玲王への対処に困り、
学校から紹介されクリニックの門を叩いたのは、
夏休みの終わりだった。

夕べ叔且は「玲王と佳苗を会わせる」と宣言した後、
玲王を探しに出かけた。
一昼夜かけて玲王を探し出し、連れ戻ってきたのだ。

叔且は玲王に何と言って佳苗の事を話しているのだろう。
いや、玲王が佳苗に会うはずがない。
あの子が生まれてから、
佳苗がどんなに悪い母親だったのか、何度となく話してきた。

自分勝手に玲王を捨てたと、育てるのが嫌になって出て行ったと言ってある。
佳苗が玲王など愛していないと、
玲王を愛しているのは私達家族だけなのだと、玲王に繰り返し伝えてきた。
玲王は絶対に、あんな女に会いたがるはずがない。



階段を下りる足音が聞こえて、叔且と玲王が居間に現れた。
「おばあちゃん、玲王が佳苗と会うと言ってくれたよ。」

そんな馬鹿な、聞き違いだ。

「玲王、嘘でしょう、佳苗と会うなんて。
あの女がどんな女か、話して聞かせたよね?」
桐代は崩れるようにしゃがみこみ、玲王の両手を強くつかんだ。
玲王がその手を払いのけると、桐代は少しよろけて、床に手をついた。

「おばあちゃん、俺、会いに行くよ。」
玲王は桐代に顔をそむけると、握った拳を震わせたまま、そう言った。

 

 

愛の糸 #13 へ続く

愛の糸 #11こちらから
https://note.com/mizukiasuka/n/n2088104126bf

愛の糸 最初からは、こちら
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あんな子じゃなかったのに。
叔且(としかつ)は、本当に良い子だったのに。

叔且は小さい頃から利発な子で、
誉次郎(もとじろう)と桐代はいつも目を細めて、叔且のやる事なす事喜んだ。
誉次郎は教師という職業柄もあり、息子には厳しさをもって臨んだが、
叔且はそれによく答え、父の期待を裏切らなかった。

本来あるべき反抗期も、よそ様ほど激しく感じる事もなく、
叔且は父の母校の大学に進学した。
ただ、母方の桐代の家系に似たのか、父とは同じ道を歩まず、
工学部に入り、一部上場の建設会社に就職した。
そこで建築士としての腕を振るう事となってからも、
幼い頃より大切にしてきた父母の誕生日や、
父の日・母の日などプレゼントも、忘れる事はなかった。


その叔且が・・・。
あの佳苗(かなえ)さえ、同じ会社に入ってこなければ、
こんな事にはならなかった。


「結婚なんて、何を言っているの、叔且!
どこの馬の骨ともわからない娘を突然連れてきて!」
怒りのあまり、桐代はわなわなと震えていた。
誉次郎が体を押さえてくれなかったら、
目の前の佳苗を叩いていたかもしれない。

「と、とにかく、母さんもわたしも寝耳に水ですぐに答えられない。
叔且、今日は一旦、佳苗さんに帰ってもらいなさい。」
佳苗は目を大きく見開いて、怯えているように見えた。
叔且は父の言うままに、佳苗を送っていった。


「あなた、この結婚、許すおつもりですか?」
「まあ待て、桐代。
相手の素性もわからないでは反対もできんだろう。
知り合いにその筋に詳しい者いるから、調べてもらうさ。」
二人が今後の事で話しあっていると、まもなく叔且が帰ってきた。

叔且が帰って来てからの方が大変だった。
事もあろうに、佳苗が叔且の子供を妊娠していて、
すでに二ヶ月を過ぎていると言う。

「子供って、本当に叔且の子供なの?」
「・・・覚えは、あるのか?」
「覚えって、お父さんたら。
相手が叔且ひとりとは限らないじゃないですか。
叔且、あなた、あの女に騙されているんじゃないの?
きちんと調べた方が良いわ。案外、財産目当てで・・・。」
「佳苗を悪く言うのはやめてくれ。
佳苗は母さんの言うような女じゃない。
子供は俺の子だ。なんと言われようと結婚するからな。」

叔且の初めての反抗だった。
いや、いい大人が反抗なんて、と思うかもしれない。
しかし桐代には、反抗にしか思えなかった。
いつも親の期待通りに育ってきた叔且が、初めて親に逆らった瞬間だった。

叔且が捨て台詞を残して自分の部屋に入ってから、
誉次郎と桐代はしばらく呆然としていた。

 

愛の糸 #12 へ続く

愛の糸 #10こちらから
https://note.com/mizukiasuka/n/nbd8736f0034a

愛の糸 最初からは、こちら
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叔且(としかつ)は誉次郎(もとじろう)・桐代夫婦の一人息子だった。
二人とも戦中に誕生しているが、末の娘と末の息子だったおかげで、
父親が戦争にかり出される年齢ではなかった。

 


誉次郎が年の離れた兄を戦地で亡くした以外は、
家族は戦後も生き抜き、
空襲の時も危うく戦火を逃れ、家も無事だった。



また、当時としては裕福な家庭環境だったのだろう。
桐代も誉次郎も名のある大学を出ていた。
桐代は大学四年の時、親の勧めに従って、
当時中学の教員をしていた誉次郎と見合いし、
社会に出ることなく結婚した。


誉次郎の実家から土地を分けてもらい、
桐代の実家に家を建ててもらってこの土地に住み始めた。
三年後に叔且が誕生したが、その後子宝に恵まれることなく、
文字通り叔且は誉次郎と桐代の宝物となった。
 
ーーーー

カチャリ、とドアの開く音がした。
叔且が帰ってきた。
桐代はあわてて玄関に走った。

玲王だ。
玲王を連れている。

「おかえり、玲王。」
桐代は満面に笑みを浮かべて迎えた。
玲王はチラッと桐代を見たが、黙って靴を脱いだ。

「玲王と話してくるから、
おばあちゃんは二階には上がって来ないでほしい。」

「ちょっと、何です、その言い方は。私だって玲王を心配して・・・。」
「昨日も話しただろう。
この件に関しては俺にまかせてくれ。」

桐代が止める間もなく、
叔且と玲王は二階に上がっていった。

 

愛の糸 #11 へ続く

愛の糸 #9こちらから
https://note.com/mizukiasuka/n/n570d99ac1e0c

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叔且(としかつ)が初めて佳苗を家に連れてきたのは、十三年前の暑い夏の盛りだった。
前日に突然「会って欲しい人がいる」と叔且に言われ、
心の準備もなく、桐代には何が起こったのか、把握する事ができなかった。


翌日やってきた佳苗は、白いノースリーブのワンピースを着て、
叔且の後ろであいそ笑いを浮かべていた。
夫の誉次郎(もとじろう)が、家に招き入れなかったら、
塩をまいて追い返したのに。

――もっとも、実際帰った後に塩をまいたが・・・。

全く、あの人は外面が良いんだから。

誉次郎も了承したわけではないが、
とりあえず家に入れて話を聞く事になった。
それもこれも叔且の顔をつぶさない為。
相手がどんなに非常識でも、親として良識ある態度を示す為だ。

あの女ぎつねの正体を、私は最初から見抜いていたのに。


叔且は佳苗と和室に入ると、改めて佳苗を紹介した。
誉次郎は表面上にこやかに対応していたが、
桐代はニコリともしなかった。


ただ、付き合っているというだけなら、
絶対結婚させなかったのに。
あんな恥知らずな事・・・。


あの時、叔且は佳苗を紹介した後、
唐突に結婚したい、と言い出した。
誉次郎と桐代にはまさに突然、まさに唐突な話で、
叔且が何を言っているのか理解できず、
ただただ耳を疑うばかりであった。

 

 

愛の糸 #10 へ続く

愛の糸 #8こちらから
https://note.com/mizukiasuka/n/n558ee4d10995

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嵯峨桐代は、息子叔且(としかつ)の言っている事が信じられなかった。
いくら孫の玲王(れお)が不登校とはいえ、あの佳苗に会わせようなんて!

「とにかく、カウンセラーの柏倉(かしわぐら)先生と
充分相談した上で決めた事なんだ。
父さんや母さんに不満があるのは、よくわかっている。
でも、決めたことなんだ。」

夕べ、叔且は両親を前にして言い切った。
叔且が親の意見を聞き入れず、自分で勝手に決めるのは、
佳苗と結婚した時以来だ。


あの子は優しい子だ。
私達に逆らう事なんてなかったのに。
みんな、あの女のせい。
佳苗がかかわるとろくな事がない。

玲王だって、あんなにかわいがって育てたのに、
あの女の血が流れているからだろうか。

桐代はぶるぶるっと首を振った。

違う!
玲王は私達の孫だもの。
あの女の子供じゃない。
それなのに、いまさら玲王を佳苗に会わせるなんて!

桐代は、ピタピタとスリッパの音をたてて、
白く曇ったガラス戸を開けた。
冷たい空気がさーっと入ってきて、
ヒーターで温まった部屋の気温を急速に下げてゆく。
桐代は、再びガラス戸を閉めた。
バタンと大きな音が家中に響いた。

 

愛の糸 #9 へ続く

愛の糸 #7こちらから
https://note.com/mizukiasuka/n/n3e8ea12cdd6c

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涙、ポロポロ
ポロポロポロポロ

 

毎日苦情の嵐 

私が悪いの?


客に責められ、上司に責められ

 

涙、ポロポロ
ポロポロポロポロ

 

もっと精神が太かったら、
こんな結末はないのかも

 

でも、もう終わり

 

サヨウナラ

 


 

なんて、思う方も、いるかもしれないですね
 
じゃぁ
辞めちゃいな


そんな仕事

 

人生は、それだけじゃないから

 

あなたを笑う人達

勝手に笑わせておけば?

 

関係ないね

と、
去ってしまえば、いいさ

 

人生は、いつでも、イチからやり直しできる

 

あなたが、若くても、そうじゃなくても

 

えぇ、還暦過ぎたって

やり直しできるよ!!!!

 

あぁ~
私の小さな心臓

 

新しい世界 
ドキドキまごまご


ちょっと怖いけど·····

 

コンニチハ!!

 

20251210

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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そう、茉莉(まり)に言われるまでもなく、玲王(れお)は佳苗の子供だ。
叔且(としかつ)に言った言葉に嘘はなく、
玲王を母のない子にしたのは、佳苗にも責任があるのだ。


佳苗は右手に目を落とした。
その手を目の前まで持ってきて、指・爪・手の細部を見つめる。

玲王の手はどんな手だろう。
人間はどうしてか、手と足はそっくり肉親の誰かから遺伝するらしい。
手足とも父だったり、母だったり。
手が父で、足が母だったり。その逆だったり。
DNAの不思議。
佳苗は自分の手の平をぎゅうっと握り締めた。



拓真(たくま)はいつも帰りが遅い。
でも、佳苗は拓真の帰る時間を気にしない。
仕事で遅い時も、飲んで帰る時もあるが、
いちいち何かを言う事もない。


叔且と暮らした半年は、こんなにおおらかには考えられなかった。
同居していた事もあるが、毎日帰る時間を気にし、
少しでも遅いと叔且に食ってかかった。
昼間さんざん舅・姑に気を使っている疲れ、
さらに妊娠による精神の不安定さ、
そして何よりその若さが、叔且を拘束していた。

毎日毎日、舅・姑と何もない事はなかった。
その辛さを吐き出せる唯一の叔且は、結婚したら急に冷たくなったような気がした。
帰る時間も日を追って遅くなっているようだった。
それでも叔且にしか話せない佳苗は、叔且の帰りを寝ないで待っていた。

帰ると遅い事を責め、
今日一日あった事、舅・姑に言われた事、された事、
それらを逐一もらさず話し終わらないうちは、
叔且がどんなに疲れて帰ってきても、眠らせなかった。
たまに、飲んで帰って叔且が眠ってしまったりすると、
翌日は朝から何度も会社に電話をして、何時に帰るか何度も確かめた。


だが、今は、拓真に対して何も拘束しようと思わない。
拓真も佳苗を拘束しない。
一緒に生活する相手として、お互いを認め合っている。
大人になれたのだと、佳苗は思う。


「あぁあ、今日は疲れたよ。」
拓真は残業で遅かった。
風呂から上がると十二時をまわった。

今日は遅い。
明日にしようか。
だが、明日になったら、今度はあさってにしたくなるかもしれない。

「拓真、聞いて欲しい事があるの。大切な話なの。」
佳苗は真剣な眼差しで拓真を見つめた。
冷蔵庫からビールを取り出した拓真が、プルタブに指をかけながら振り返った。

 

愛の糸 #8 へ続く

愛の糸 #6こちらから
https://note.com/mizukiasuka/n/n866ea8ce1ba0

愛の糸 最初からは、こちら
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茉莉(まり)とは、叔且(としかつ)と同様 
会社の同僚で、同期だった。
叔且との事も応援してくれていたし、結婚式にも来てくれた。
そして、その後の顛末も知っていた。
叔且と別れた後の傷心の佳苗を支えてくれた友人の一人だ。

お互い家庭を持ってからは、しょっちゅう会う事はなくなったが、
時々連絡を取り合っている大切な友人だ。
その茉莉の娘、奈々緒(ななお)も不登校だと言う。

「カウンセリングに通い始めて二ヶ月になるけど、
良くもなく、悪くもなく、かな。
親として情けないけれど、
どうしても学校へ行けない理由がわからないの。
しつこく聞けば、追い詰める事になるし。

学校には行けないけど、まだ外に出られないわけじゃないから、
一緒に買い物したり、散歩したりは、しているの。
ただ、学校の時間は外に出ようとはしないわ。
学校に行かないで遊んでいるように見られたくないのか・・・、
よくわからないんだけれど。
ただ、引きこもってしまう子もたくさんいるから、
まだ良いほうかな、って思ったりしている。」

「もちろん、不安よ。
このまま学校に行かなくなってしまったら、
この子はどうなるんだろう、とか考えると眠れなくなるわ。
だからって、無理やり行かせるわけにもいかないし。
甘い、と言う人もいるかもしれないけれど、
自殺されるよりましか、なんて思ったり。
先の事を考えたら気が変になりそうになるわ。

でも、私が落ち込んでいると、奈々緒に伝わるの。
家にいても緊張し通しっていうか、安らげる場所がないの。
でも、奈々緒もそうなのかもしれない。」

「嵯峨(さが)さんの家とは事情も違うけれど、
同じ不登校の子供を持つ親として、
見て見ぬ振りは出来なかったわ。
だって、玲王く(れお)くんは、
まぎれもなく佳苗の子供でしょう。」

 

愛の糸 #7 へ続く

愛の糸 #5こちらから
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茉莉(まり)と別れてから、
佳苗は目的もなく只ぶらぶらと街の中を歩いた。
街行く人は忙しげで、
何かにせかされているように皆一様に急いでいるように見えた。
そう、誰もが忙しい。
誰もが自分のことで精一杯なのだ。
それは佳苗も同じだ。

新しい生活を守りたい。
夫・拓真(たくま)との生活を壊したくない。
誰だって自分がかわいい。
自分が大切だ。
それは悪い事だろうか。
身勝手な事だろうか。

「ふぅ。」
佳苗はため息をついた。
拓真に話す。
拓真に話さない。
どこか別の所で会う。
玲王(れお)には今の自分の生活を隠して?
佳苗は立ち止まった。


涙を浮かべながら、茉莉が語った事。

「奈々緒(ななお)はね、何度も学校に行こうとしたのよ。
毎日毎日、お友達が来てくれても行けないから、
時間をずらして私が車で学校に送っていったの。
でも、車から降りても、校門をくぐれても、
それ以上前に進めないの。
毎日毎日よ。

そのうち車からも降りられなくなって。
それで以前から学校から紹介されていた、
カウンセラーの柏倉(かしわぐら)先生の所に週に一回通う事にしたの。
そこで、偶然 嵯峨(さが)さんと会ったのよ。」

「その日相談室で大きな音がして、
あきらかに誰かが暴れているような様子だったわ。
私は、奈々緒も少し怯えているようだったから、
カウンセリング日を変更してもらって帰ろうとしたの。
そしたら突然相談室から、中学生くらいの男の子が飛び出してきたの。
それが玲王くんだったわけだけど。
そのままクリニックを出て行ったわ。

玲王くんの後に飛び出してきたのが嵯峨さんだったのよ。
嵯峨さんは玲王くんを追いかけて行ったけど、
玲王くんを捕まえられなかったらしく、戻ってきたの。
それから、相談室に一人で入って行ったわ。
私は気になって、帰るのをやめて待合室にいたの。
嵯峨さんが相談室から出てきた時、私から声をかけたの。
嵯峨さんは私に気づかなかったらしく驚いていたけど。」

 

愛の糸 #6 へ続く

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そして、またどこかの時代で

 

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