ソロアルバム制作を振り返って。 | SARAH’S TIME

ソロアルバム制作を振り返って。

かなり今更なんですが、ふと思った事が有り、去年12/23にリリースした自分の1stソロアルバムの話でもしたいと思います。これを読むときのBGMは1stアルバム「From My Soul」でお願いします!とか言って笑


このレコーディングの話が出たのは去年の1月位。自分の表現したいものがハッキリしたのはわりと2年前とかの話だったりするのですが、一昨年の12月、その表現したいサウンドをバンドでも出せた!と思えたライブがあって、そのライブにレコード会社の方も観に来てくれていて、「やりたい事がハッキリしたみたいだね。CDそろそろとりかかりましょうか!」と言ってくれた所から始まりました。

これまで、Jazzやフュージョンだと、何人かメジャーで出てきている人はいて、特にサックスだと、そう言うジャンルの方が日本ではキャッチーで理解しやすい音楽だったりもする。

だから、色んな話を聞く限り、私みたいなもろFunk、Soul系のプレイヤーがメジャーで、好きなジャンルでCDを出すなんて事は、かなり難しい事だと感じていました。

そんな中、大好きなサウンドで、且つ、そのサウンドだったら、アメリカで現地のミュージシャンと録るのが良いね!という話になり、たまたま当時、レコード会社の担当の方が、頻繁にコンタクトをとっていたという、リッキー・ピーターソンをプロデューサーに迎えてCDを作るのはどう?みたいなメールが来て、リッキーは、私の一番影響を受けたサックス奏者、デヴィッド・サンボーンのバンマスであり、サンボーンが 90年代とかに、わりと南部よりのソウル、ファンクのサウンドでアルバムを作っていた時に、オルガンを弾いていた方であるので、もうバッチリすぎるくらいの方だったので、最初冗談で言ってるんじゃ、、と思いつつも私は「はい!是非やりたいです!」と答えた。そんな私のアホみたいに度胸のある姿勢と、やりたい事がハッキリしているという事が、認められた要因だったようです。。

こうして本当に、アメリカミネアポリスでのレコーディングが決定した。嬉しい事に、選曲は全曲自分で選ばせてもらい、あとはプリプロを待つのみという所まできたは良いが、なかなかプリプロが来ない。。

手違いがあった様で、結局アメリカに行ってからプリプロを聴く事になりました。かなり時間は限られていたので、バンドでスタジオに入って、リハする事も無く、よーいどんでさくさくとレコーディングが進んでいた。サイズも、モノによってはフィールも、アレンジが変わってしまっているものがあったので、かなりの緊張感の中でのレコーディングでした。

しかし、考えては良いプレイが出来ないタイプなので、とにかく集中して、アメリカの一流ミュージシャンの出す最高のサウンドに身を任せ。気持ちを込めて吹く事しか出来なかった。




こうして限られた時間の中で作られた1stアルバム。リッキーも良いアルバムにすべく、仕事を超えて愛を持って、こんな私なんかの為に懸命になって仕上げてくれた。

しかし準備不足で臨んだ私は、録音した自分のプレイに対して、準備する時間がもう少しあれば、もっとこう出来たのに、とか、思ってしまう自分がいて、なかなか自分の弱点ばかりが耳について、素直に聴けなかった。そんな中、一緒にアメリカへ行ったスタッフが「アルバムのタイトル、考えてみたんだけど「From My Soul」とかどうかなぁ?サラちゃんのサックスはけして技巧派では無いけど、ソウルを感じる。だから最初のアルバム、ソウルを込めて作りましたって事で、「From My Soul」が良いと思うんだけど」と、私はそれに賛成した。

まぁ、なかなか自分のプレイに対して、素直に聴けない日々は続きましたが、最近改めて自分のアルバムを聴いてみたら、あの時、プリプロが前もって来なかったからこそのライブ感だったり、音が生きているのを感じました。

これで良かったんだと、変に飾らず、紛れも無くありのままの自分の音が詰まった、大事な宝物の様なアルバムです。また、ジャケット制作チームも素晴らしく、彼らも仕事を超えて接してくれていて、未だに色々相談に乗ってくれたり、たくさん助けられています。

このジャケットの表紙も、カメラマンさんのアイデアで、私のCDを流しながら、本当にサックス吹いている所を撮った、お気に入りの写真です(^^)

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「From My Soul」、教会、ゴスペル出身というのもあるけど、確かに私のプレイは技術どうこうじゃなく、気持ちを込めて吹く事から始まった。そこはやっぱり土台にして、さらにパワーアップしていきたい!


あと、次は前田サラBANDでレコーディングしたいな。そろそろ次に向けて少しづつ準備していこうと思います!