Zeelley Moon/Main Moon Man(Prog Rock) | SILENT MADNESS

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「月」には、神秘的且つ幻想的なイメージと共に、底知れない「闇」と「狂気」を孕んだ危うさが、必ずと言っていい程付き纏って来ます。例えば、満月の夜に変貌する「狼男」等・・・。「月」の光の下で営まれる、人智を超越した様々な事象には、それが夢なのか現実なのか、分からなくなってしまう位、人を虜にする魔力が有るように思います。個人的には、「月」と「狂気」という、2つのキーワードが重なると思い浮かぶのが、1960年の映画で、ヴィンセント・プライスさん主演の「アッシャー家の惨劇」に登場する、マーナ・ファーイさん演じるマデライン嬢が、ヴィンセントさん演じる主人公に手を掛けるシーン・・・。初めて見た時の、その狂気の表情のインパクトが強くて、未だに忘れられません。後、Camel「Moon Madness」もです。

 

そして、本日ご紹介しますUK出身のZeelley Moonも、バンド名の一部に「月」を持ったバンドですね。今回、私が試聴した曲は、彼等の2NDである「The Auther And The Dreamer」からの曲のようです。彼等については、取り上げているところが少なくて・・・。でもその中で、海外のレビューの中に、「巨人」で知られる、ジャン・パウルの名前が出て来ていて、こちらは、かつて国書刊行会さんから単行本が出ていて、文学系だった短大の図書館には、国書刊行会さんの本がずらっと並んでいて、学生にとっては高価だった、それらの本を図書館で読み耽っていた記憶が蘇ってきました。あの頃は、音楽にも夢中でしたが、幻想文学や神秘的なものにも傾倒していましたね・・・。ですので、もしZeelley Moonのアルバムを聴くことになったならば、歌詞もチェックしてみたいところです。最も、私の乏しい英語力では、「対訳」が有った方がありがたいですが(苦笑)。

 

ということで、「Main Moon Man」という曲を聴いてみましょう。穏やかなピアノの音色に導かれる抒情的な楽曲ですね。1日の終わりに、目を瞑って、その日の出来事を振り返る時などに聴くと、心が落ち着きそうです。大人の為の精神安定剤みたいな効果も有りそうです。他の曲もちょっと聴いてみたくなりました。

 

Zeelley Moon/Main Moon Man