こんにちは、Sarahです。

大手住宅メーカー勤務の

インテリアコーディネーターです。

 

住空間を通して


人を幸せにすることが

インテリアコーディネーターの責務です。


インテリアに興味があり、

自宅を自らの手でおしゃれにしたいと思う方に

手に入れておくと役にたつ基本的なセオリー(理論)をご紹介します。


はじめての読書会(江國香織さん)


先日、営業担当の後輩たちと

休日の過ごし方で話題になった時、

心に引っかかったワードが、『読書会』でした。


『読書会』とは、世代や性別だけでなく、

それぞれが持つバックグラウンドが

まるで異なる人たちと、課題として与えられた

一冊の本について感想を述べ合うのが趣旨だと

説明されました。


後輩は、読書会で知り合いになった

同年代のご夫妻と友達になり、

彼らの地に足のついた生き方に感化されたと

話していました。


今回の課題図書は

江國香織さんのエッセイ『旅ドロップ』

会場は小学館。

定員は60人。


下北沢のB&Bでサインをいただいた

大切な『旅ドロップ』が課題図書と知り、

迷うことなく参加を決めました。


ゆっくりと丁寧にサインをしながら

美しい言葉を紡ぐことの大切さを話してくれた

江國さんの言葉の一つ一つが私のたからものに

なった思い入れの強い一冊です。


こうしてブログを書いていると、

ふいに江國香織さんの柔らかい口調が

思い出され、言葉のいずまいを正す自分

気付きます。


読書会の流れを簡単にご説明します。

受付を終えると座席番号が渡されます。

テーブルにつくと、ほかの参加者も現れ

会が始まりました。


課題図書『旅ドロップ』について

同じテーブルについた初対面の女性3人と

話し合います。

時間は40分から50分。

進め方は自由。

自己紹介の中で、江國作品の中で最も好きな一冊や

江國さん以外で好きな作家などを挙げ、

会はスムーズに始まりました。


本の内容についての記述は差し控えますが、

旅に特化した話し合いは、いくつもの興味深い

意見がありました。


一人旅、サプライズ旅、はみ出す旅、

荷物の少ない旅など、旅のスタイルは人それぞれ、

そして何一つとして私と重なる旅はありません。


待つことも待たせることもなく、

行きたい場所に心の赴くまま向かうことができる

フットワークの軽さこそが

一人旅の魅力だと理解しました。


一人旅はまだまだハードルが高いですが、

荷物を減らす努力であれば、できそうな

気がします。


読書会の後半は江國さんのトークショーでした。

質疑応答スタイルのトークショーの中で、

『旅ドロップ』の中で知りたかったことを

深く掘り下げて教えてくださいました。

贅沢な時間を受け取ることができました。


同じテーブルについた3人の女性は、

皆さん一人旅上級者の方々でした。

サプライズ旅もはみ出す旅も一人旅だからこそ

体験することができるおまけのようなものだと

私は解釈しました。

さらっと気負うことなく、一人で旅に出る女性を

私はかっこいいと思いました。


自分の足でしっかり立ち、

ぶれない軸を持つ強い女性。

正に、江國香織さんの小説に登場する

主人公の女性のような人たちでした。


はじめての『読書会』で知り得たことは

大きく2つありました。

1つは、参加者の方々の圧倒的な読書量。

2つ目は、同じ文章に対する捉え方の違いです。


『旅ドロップ』の中には、

豊かな色彩を持って映像が目に飛び込んでくる

ような表記がいくつも散りばめられています。


本を読むことで広がる世界は、旅に似ています。 

たくさんの本を読むことの大切さと、

考え方に柔軟性を持たせることの奥深い魅力。


これからも豊かな旅を続けたいと思います。