こんにちは、Sarahです。

大手住宅メーカー勤務の
インテリアコーディネーターです。

前回のブログ『感性は磨けるの?』の中で
美術館のお話をしました。

『感性』を磨く手段の1つとして、私は
月に1回は美術館や美術展に出掛けることを
心掛けていると話しました。

人気のある企画展はチケット売り場で
長蛇の列に加わることから始めなくてはいけません。

絶対行きたい企画は前売券を手に入れておくと
時間の節約になります。

さらに前売券を持っていると、この期日までに行かなくてはいけないと縛りが出るため、スケジュールが組みやすくなります。

一昨年に行った安藤忠雄 挑戦展は
前売券を買いそびれてしまったため、
平日の午前中、美術館の開館時間に合わせて
入館しました。
この時間帯はチケットも並ぶことなく、スムーズに
買うことができました。

会場内も空いているため、静かで空気も澄んでいます。
安藤忠雄氏の作品群をゆっくりかつ丁寧に鑑賞することができました。

仕事柄難しい方も多いと思いますが、
平日、朝一番に美術館を訪れることをお勧めします。


さて、会場と同じぐらい、むしろ会場よりも混み合っているのが併設されているミュージアムショップです。

企画展の内容に添った魅力のある商品が
並べられています。
中でもポストカードを熱心に選んでいる人が
目につきます。

1枚150円のポストカードを選び取る、その行為そのものが楽しいと私は思います。

展示された作品が載せられた図録を買うのもいいですが、持ち帰るには重くて多少かさばります。
私も過去に何度か買ったことはありますが、自宅で
図録を眺め、反芻したことは数えるくらいしかありませんでした。
本棚に収めて完了。
そこで満足をしてしまうのかもしれません。

今は会場で一番強く惹かれた作品のポストカードを
一枚選ぶことにしています。

持ち帰ったポストカードは、目につくところに
飾っておきます。
小さなピンで壁に留めておくことが多いです。

『美術館からアートを持ち帰る。』

持ち帰りたいのは、作品そのものだけではなく、
静謐で研ぎ澄まされた美術館の持つ空気感です。

私はその空気感を反芻することで癒されます。

さて、ポストカードの飾り方について少しアドバイスを。

一番簡単なのは壁にピンで留めることです。
ピンは透明の物がお勧めです。

私が使っているのは、このタイプです。

さらにグレードアップさせたい場合は
ポストカードを額装します。
額装と言っても大げさに考えないでください。

一番簡単なのは、市販の写真立てに入れて
飾ることです。
その場合、ポストカードのノイズ(余計なもの、邪魔なもの)にならないフレームのデザインを選ぶことを
お勧めします。
シンプルで色や飾りのないもの。
白かシルバーを選んでみてください。


次に大きめのフレームにポストカードを
入れて絵画のように楽しむ方法をご紹介します。
ユザワヤさんに出かけると沢山の色、デザインの
フレーム用マットボードが販売されています。

まず額縁を選び、次に額縁にあう大きさのマットを
選びます。色、紙の質感など好みのものが見つかったら、ポストカードの大きさに合わせてカットして
もらいます。
余白を大きく取ると、より絵画らしくなります。
色、質感、余白のバランスに悩んだ時は
店員さんからアドバイスをいただきましょう。

自分では思いつかない、提案をいただくこともあります。

ミュージアムショップで買い求めた一枚のポストカードに少し手を加えてアートにグレードアップさせてみましょう。

ポストカードの次は、もっと大きなポスターを
ポスターの次はシルクスクリーンをそしていつか
絵はがきぐらいの大きさの本物の絵画を手に入れてみたいとどんどん夢が広がっていく。
その第一歩がポストカードです。

アートは人に寄り添いながら、
時には癒し、勇気や元気を与えてくれると
私は信じています。

『美術館からアートを持ち帰る。』
ぜひ、実践してみてください。

余談ですが、私がミュージアムショップで必ず
手に入れるものがクリアファイルです。
昨年、整理収納アドバイザーの方に、バラバラにしまい込んでいたものを一ヶ所にまとめてもらいました。
あまりの数の多さにびっくりです。

クリアファイル一枚一枚に
企画展の思い出、
美術館の澄んだ空気が蘇ります。