【勝手に星付け@映画】

モナリザ ★★★★☆

ー女の顔は1つじゃないー

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切なくてやるせないけども、良い映画でした。

ナット・キング・コールのモナリザが響くオープニング。人の良さそうな男がなにやら思案しながら、街を歩き、一軒の家の前に。

コンコン、ガチャ。「何しに来たのよ💢」……いきなりブチギレ奥様の登場で、えええええーーー???

「おじたん、可哀想…」と思いきや、おじさん、奥様を上回る勢いでまさかのガチギレ🤣🤣🤣

実はおっさんことジョージは刑務所帰り。口も悪けりゃ態度も悪いチンピラおじさんジョージだったのです。

ボブ・ホスキンスの“イイおじさん”風の容貌にすっかり騙されました🤣🤣🤣

昔のツテで、高級コールガール、シモーヌの運転手になったジョージ。シモーヌとの相性は散々だったが、だんだんと打ち解けて…というお話。

凸凹コンビに信頼が生まれ、絆を深めていく様子や、二人のやり取りにはほんとにほっこり😊

なんですが!なんですがーー!!

中盤からのシモーヌの謎めいた行動や、売春婦、ヒモ、暴力、ドラッグetc.…あれよあれよという間に、こんなはずじゃなかったのにーー???って感じ。

謎が解けていくにつれ、胸が痛くなるようなシーンも多々。

ちょっと世間からはみ出しちゃった人やマイノリティたちを人情深く描くところが、なんとなーく「プルートで朝食を」を彷彿させるなぁと思ってたら、プルート〜…と同じニール・ジョーダン監督。なるほど!と。

まさかまさかのオチに胸が苦しくなり、そこにナット・キング・コールのモナリザの歌詞がかぶった瞬間、

あぁ、なるほど。“モナリザ”ってこういう意味だったのか…と気付きます。

うう、なんてせつないのかしら…😭😭😭

ボブ・ホスキンスがジョージ役で映画賞を総ナメしたのもよくわかります。不器用で真っ直ぐで、でも憎めないお人好し。良い役でした✨

シモーヌの下品すぎないファッション&メイクも好き。見てるだけでため息出ちゃうような素敵な女優さんでした。