【勝手に星付け@映画】

KUBO/クボ 二本の弦の秘密 ★★★★★

ー瞬きするなら今のうちだー

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年末のオフ会で当たったDVDを鑑賞!きゃーーーーーー!!最高ッッッ‼

一応、【あらすじ】さらっと、Wikipediaから抜粋。

封建時代の日本を舞台に、左目を盗まれ、魔法の三味線を操る主人公のクボを中心に展開する。クボは擬人化されたニホンザルとクワガタムシを仲間に、邪悪な叔母そして左目を奪った祖父のライデン(別名:月の帝)を倒す宿命を課せられる。ー以上ー



はぁ……なんですか、この得も言われぬ幸福感は…。

画面の隅々から制作陣の日本に対する溢れんばかりのリスペクト、そしてエモーショナルな愛情がこれでもか!これでもかっ!と押し寄せてきます。

日本を舞台にしたアニメ?へー、どうせトンデモジャパンものでしょ?細部とかガタガタでしょ。オリエンタル的なものぶっ込んどけばいいみたいなさ………で二の足を踏んでる貴方も貴女もあなたも!観ましょう!

細部とかどうでもいいんですよ。折り紙おるときは端を手で必ず押さえなくてはならないって固定観念があったら、この物語はそもそも成り立たないんです。

そういう固定観念は正しくても、イマジネーションを狭めることもある。

モチーフは様々あって、かぐや姫、ガシャドクロ、桃太郎、伊達政宗、琵琶法師、お盆に精霊流し………もっとある!が、わかんない!わかんなくてもいいっしょ٩(๑´3`๑)۶

謎が謎を呼ぶ前半にどんどん引き寄せられて、冒険ロードムービーな中盤ではハラハラワクワク、伏線が回収されていく後半には舌を巻き……。

“二本の弦の秘密”なんて涙なしでは………。゚(゚´Д`゚)゚。

次々と紡がれていく物語に、わたくしの心は洗濯機の中の一枚の葉っぱのようにきりきり舞いさせられました(^皿^)

一言でいえば、業と宿命の物語であり、傷と許しの物語である。優しい優しいお話です。

国のトップや偉い人はよく「闘う力」が大切なことのように語るけども、本作をみた私は一番大切なのは「許す力」ではないだろうかと思ったわけです。

人は欠けてる。傷がある。必ずある。人だからこそ欠ける。人だからこそ傷がある。

それを愛でて、紡いでいこう。許していこう。物語を“めでたしめでたし”させるために。

日本なのに日本じゃなくて、でも物語の隅から隅まで日本の古き良きお約束から外れない名作かと!

素晴らしいーー。なにからなにまでけっこうなお点前でございました。

ちょっとストーリー性が強すぎてキャラがうまく立ってないのが難点な気もしますが、絵を観てるだけで十分に楽しめましたし、そんなに身構えなくてもOK。

控えめに言っても、最高でした!