
【勝手に星付け@映画】
プリズナーズ ★★★★☆
※ちょっとだけ内容に触れてます!
あらすじ→田舎町で小さな工務店を営むケラー(ヒュー・ジャックマン)は愛する妻と息子と娘アンナ、隣家のバーチ夫妻と彼らの娘2人と共に感謝祭を過ごしていた。
その最中、アンナとバーチ夫妻の娘ジョイが行方不明になる。
担当のロキ刑事(ジェイク・ギレンホール)は、現場付近で目撃された不審なRV車を手がかりに、運転手の青年アレックス(ポール・ダノ)を拘束する。
しかしアレックスは10歳程度の知能しかなく、まともな証言も決定的な証拠もないために釈放してしまう。
一向に進展しない捜査に業を煮やしたケラーは、アレックスを拉致監禁して、無理やりに娘の居場所を吐かせようとする(Wikipediaより適当に抜粋)。
ダノが見たくて………!
ただダノが見たくて借りたら、ヴィオラ・ディビスも出てたというラッキーな展開(*´ω`*)♪
そしてサイコな役をやらせたらピカイチなジェイク・ギレンホールも!
(でも今回はサイコな役じゃない……惜しい!)
そんなノリで観始めたプリズナーズ。
面白かった!!!!!
面白かったけど難しい!
ミステリーなのに主題は別のところにあるという作りは、「シークレットアイズ」と一緒だろうか。
プリズナーズの根底にあるのは信仰、神と悪魔、キリスト教的な贖罪と司法が与える罰。
神に絶望し神への復讐のために子供を殺す犯人と、信仰ゆえに罪を犯した神父、自分の罪を信仰を盾に許してしまう父親。
神が許した犯罪も最後は司法が裁くことになる結末。
それでも説教くさく感じないのは、私がキリスト教じゃないからで、
キリスト教圏の国の人が観たらものすごく哲学的で説教くさい映画にみえたかも。
説明的なセリフやシーンはなく、登場人物たちがふともらした言葉から観客が全容を自分で繋げていく手法は、大好きな北欧系ミステリーっぽくてとても良い。
良いけど、ミステリーとしてはもう少し観客に親切な導線があってもよかった気がする………。
拷問シーンも最初の内は、行け!吐かせる!ジャックマン!だったけど、
途中からは全く共感できなくて、ただひたすらに、ダノ!ダノ!ダノォォォォ!!!!と叫びまくり!!!!(心の中で)。
↑こっちの感情を逆手にとったような作り方がとっても上手。
観てる側が疑心暗鬼になるような映画で観ていてすっきりするわけでもないし、
ただ全てが収束したあとに、なんとも言えない安堵感がある。
やっと終わった!還れた!
でもそれは誰に対してだろう?と思うと、
タイトルにある通り、「囚われた人」がみな、在るべき所に帰り、解放されたからで、
善悪関係なく人間誰しもが何かに常に縛られ囚われて、それから解放されたいと思ってるからなんだろうなぁと感じる。
でも枠組みの中で生きてる安心もあるんだけど。
と、思わず真面目に語ってしまいました。
そしてびーへー嫌いには鬼門の映画!!!!