次の日からのクラスは妙に楽しかった。
みんなで協力した達成感のようなものがクラスを盛り上げていた。
「次は球技大会だ~」
男子の声が叫んだ。
「次こそ優勝するぞ~」
『お~』
打ち合わせした訳でもないのにこうなったのがこのクラスのすごい所だと思う。
2ヶ月後、卒業式で大号泣もし終わり遂に球技大会。
女子はバスケ、男子はサッカー
のはずが雨で、男女ともバスケになってしまった。
「男子が見てるとかいや~」
なんて会話を友達としながら試合は始まった。
私が出るのは第三試合。
強い人は1人だった。
第一、第二試合は思いっきり応援した。
そして横では男子も試合をしていた。
今は第二試合目。
『お~ ナイス智也!』
そんな声を聞いて私は男子の試合を見た。
一気に4点が入っていた。
「ダンクシュート?‥」
私がこう呟くとそれに気づいた友達が へぇ すごいなぁ と言っていた。
でも 先生方がダンクシュートは有りか無しかの議論をしていた。
私はもう一度男子の試合を
いや 仲井くんを見てると、バッチリ目が合ってしまった。
どうしていいかわからなかったから適当に笑ってみた。
すると最高の笑顔でピースをしてくれた。
胸が締め付けられるような感覚があった。
でも私は口が勝手に笑っているのを感じた。
その後、彼は先生方に呼ばれていった。
「彩華って仲井が好きなん?」
突然、友達に言われた。
「なんで?」
「だって、嬉しそうに笑ってるやん!」
え‥‥
私は‥‥‥‥‥‥‥‥
仲井くんが‥‥
好き‥‥‥
なの?‥‥‥‥‥