先日誕生日を迎えまして大阪に生まれ住んで43年目となった私ですが、普段自分が聞く大阪弁の中に非常に嫌いな言葉が2つあります。


1つは「肥える」。これは「太っている」という意味ですが、確かに私は痩せてはいない。でも極端に太ってもいない。この言葉、自分が言われた時、たいがい高齢者の女性が使ってたけど


「いや、あんた、よー肥えて爆笑


言ってる側は1つの挨拶がわりに使ってるかもやけど、以前のうちの近所はうちに対して何かにつけ勝手に妬みを抱く人が多かったので、まだ年齢が若かった私に向けて嫌味ったらしくこの言葉を言って勝ち誇ったような気分でいてはりましたねえーこういう事言ってきた人ほど家庭がうまくいってない人ばかりでしたけど。今は地域も世代が変わり、近所付き合いもなくなったので、誰が痩せてようが太ってようが、病気してようが、皆他人の事は興味ない、です。


そして2つ目は「潤う」。肌が潤うや髪が潤うはそりゃ言われたいしかなりの誉め言葉なので、そう見せれるようにそこは日々努力しておりますが、違います。大阪弁の潤うは「金に余裕がある」です。それもこの言葉を使う時、相手は非常に羨ましさ、妬み、バカにしているの意味を含んでます。


以前、うちの家を建てた建築士が突然電話してきて、うちに¥50万を貸してほしいと言ってきました。もちろんお断りしましたが、その際こう言われました。


「○○(左矢印うちの苗字)さんとこ家建てて潤ってるから。うちは親戚みんな貧乏っちーやし」


と。勘違いすんなよってえー


家建てる時って毎月職人さん達に百万単位で支払い出るし、総額すごいお金が出るわけですよ。家建ててなんで金に余裕あるねんムキー


そして、現在コロナでマンボウ発令中の大阪、母はパートの出勤が土日のみになり、それを言われた時にパート先でも


「○○さんとこは潤ってるから大丈夫やんな」


と。以前、料理長をされてる方がうちを訪ねてきて以降、勝手に


「○○さんとこは3億はあるな」


と言われてるらしく、母は非常に怒っています。


「3億もあるんやったら今ここで働いてない!ムキー


と。


うちは、祖父が先祖代々の土地を長男であった父が結婚する時に渡して、今その土地の名義は私です。母ではありません。家はもともとこの土地があったから、父が一生懸命働いて残してくれたお金で建て、月極駐車場は税金対策のためにしているだけですし、駐車場収入は全て私のものです。でも毎年諭吉57人くらいの固定資産税払わないといけないし、持ってても維持&管理も非常に大変なんですよ。


潤ってなんかちっともないし、父の年金や母の収入、駐車場収入だけでギリギリの生活してますよ。外見だけ見てここは潤ってる、なんて勝手な判断せんとってほしいわプンプン


「肥える」「潤う」、大阪弁の中で嫌いな言葉。大阪弁は言ってる側はコミュニケーションのつもりで言ってても、言われた側はデリカシーが欠けてると受け取られかねない時があるかもです。