これ のつづき。

姿を見せることのなかった 奴 は いつになったら

来てくれるのだろう。

もう 婦人科に行くのはいやだ。

下半身は産毛程度しかない。

おっぱいも大きくならない。

生理もこない。


あぁ 私は 女として人生を歩くことはできないんだぁ。


じゃ 私は価値のない人間なんだ。


そう思った。


好きな人ができても セックスすることも 子供を産んであげることも


できない。


生きてる意味がない。


こうして一人で生きていくにしても、老後が怖い。


旦那も子供もいない淋しい生活なんてイヤダ。


いっそのこといなくなってしまえばいいんだ。


そう思った。




16歳でバイト代の5000円を握りしめ

あまり人のこなそうな婦人科を選んで藁にも縋る思いだった。


生理がきません。


ホルモン注射してください。

この二言しか先生にいえなかった


70歳くらいのそのおじいちゃん先生は不満そうな顔をしていたが

なぜか問診だけでホルモン注射をしてくれた。


お尻(腰に近い)にしたその注射はすごく痛かったけど

気持ちが楽になったような気がした。


3時間もするとすぐに体の異常が見られた。


当時コンビニでバイトしていた私は今までに感じたことのない

じわじわ というか、もぞもぞ というか、下半身に違和感を感じた。


トイレに行くと 下着にオリモノが沢山ついている。


いらっしゃいませ~ と笑顔で接客しつつもお腹が痛くすぐったい。

そして下半身に感じる冷たい感じ。


オリモノが沢山出たって事はこれで私にも生理が来るのね!


って思った・・・。


しかし、奴は私に姿を見せることもなく消えていった。


つづく。