道場:土曜日稽古

☆午前クラス

 

ヨッシー先生、何を思ったか基本を大幅にはしょって、

対人稽古とミットを多めにされた。

最後は1分半のスパー。「半」が長く感じる体力無し。

 

そこで、荒法師先輩に褒められた!

「下段の蹴り方が極真らしくなった。

もう、誰の前でも胸を張っていい」

 

「組手、

何かを掴みかけて来たんじゃない?

自分でも感じるのでは?」

 

   ・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・。

 

いや、何もハッキリ掴めてはいない。

…だけど、ほんの時々、

「ここで打って、ボコられるけど凌いで、

するとボディが空くからミドル、あら入った」

 

マグレだけど、こんな感じで、

一瞬スコンと極められる時がある。

まぁパワーがないから、すぐ追い込まれるけど。

でもライトな打ち合いであれば、

冷静にやれば少しは前より、いいタイミングが掴めたりする。

偶然かな?

と漠然と感じてはいた。

 

後からジワジワ嬉しくなった。

 

だって、もうずーーーっと、

絶望的にダメダメ過ぎて、

けなされ、注意され続けていた。

褒められる人達を横目に自己嫌悪。

身の置き所もない気持ちで、

涙を胡麻化しながら帰り道を急ぐ日々だった。

 

(だから、道場近くの武道の神様に、

いつも参詣している。神社

やっぱり、どなたかには見て貰いたいから)

 

いや嬉しいなぁ。

 

課題もある。

荒法師先輩には再三指摘されるのだが、

私は顔面防具なしだと、

寸止めでも顔面を狙うことができない。

狙っていいよ、と言われていても。

少しかするだけでもゾッとするし、

絶対止められる自信がない(寸止め出身のくせに)。

喉から下ばかり自然と叩いてしまっている。

 

そして何より、

稽古会の方では完全に顔面無しなので、

そこで顔を叩く癖が出てしまわないように、

どんなに意識しても瞬間的に殴打しかねないので、

当分は封印したい、とも思っている。

けど本当は、防具つけて顔面の練習もしたいのだが…。

 

夕方クラス

 

今日は鈴本先生だ。

「今度の少年部指導では、

某支部の女子大生Eさんに来てもらって、

特別指導をしてもらう♪」

やけに嬉しそうだ。

「子供達もたまには、

綺麗な若いお姉さんに教わりたいからねリボン

いや子供達どころか、

普段来ない別の先生まで参加して、

一緒に練習するのだと、ご機嫌だ。

良かったですねー。全く。

      ウインク

思ったけど、

師範より誰より、Eさんが巡回に来た方が、

紳士出席率が異様に上がりそうな予感。

ちなみにEさんは型の実力者です。

 

さて、

鈴本先生は師範が作った、

組手型(一種の約束組手)をメインに稽古。

先生は、他の協力道場でも指導をお手伝いされている。

そこは昔ながらの極真スタイルで、

組手型のような体系立った稽古法が、

あると無いとでは違う、と痛感されている。

 

「俺らの年になると分かるだろうけど」

と、傍らの若いヤマト君に言う。

「体力任せの組手ではもたないのよ。

皆、明日も仕事があるのだから。

だから試合でも、どんどん大人が出なくなっている。

このままでは、空手は子供ばっかりになってしまう」

 

3人で幾つかの攻防を練習した。

何しろ礼法も都度きちんと入れねばならず、

血の気の多いヤマト君には堅苦しかろう。

 

けど、昇段審査では細かい所まで見られる。

何で厳しく叱られるかわからない。

私など、審査の組手型で相手役がいい加減で、

不覚にも泣いた事があった。

 

最近、組手型の練習もあまりされないが、

実際繰り返していくと、

組手の最中でも本当にぱっと出るし、

防御の意識、間合いの意識が格段に変わる。

師範はやっぱり凄いのだ。

そこに気づいた鈴本先生も。

 

そんな鈴本先生も、

極真スタイルの組手稽古や試合では、

あまりにケガも多くて、

「もうやめようか、と思った」

と言う。

……わかるなぁ。

 

「でも師範が今の顔面あり、

攻防の技術重視に切り替えられて、

鈴本先生はグングンうまくなられましたよね。

生意気な言い方ですけど」

と私。

 

決して器用なタイプではない(失礼)

先生だったけど、

試合に慣れるにつれ、勝率もアップされている。

まさに「何かを掴んだ」のだろう。

 

「原理を理解されると、

人はこんなにうまくなるんだ、って思いました」

 

やっぱり、

良き師範のいる道場にいて良かった、

と思う。

ただその師範が半ばご隠居モードで、

先生方は半ば手探りでそれぞれ指導されているのだが…。