Wickedを見てきた。
ブロードウェイの。

始まりから終わりまでずっと、鳥肌が立ちっぱなしだった。

有名なdefying gravity という曲はドラマGleeで一番好きな曲で。

あの、オズの魔法使いに出てくる魔女のお話。

開始当初は批評家が酷評してたそうですが、観客には大ウケ。
先月公演10年目を迎えました。

なんだろう、素晴らしいの一言しかでなかった。
実は親子共に本場ライオンキングは全然ダメで(音響物足りない、セリフと音に入るタイミングがダメ。シーズンピークに見てないからかしら…)、フルオケに慣れてるからなのかな、とちょっとがっかりしてたのだけど。

ウィケッドは、すごかった。

舞台もさることながら、歌とセリフと音楽の見事な調和と子供時代な誰もが必ず通るオズの魔法使いの前の話を大人なって見ることができる
この幸せ感。

所々、ちょっと余計なストーリー展開もあるし、全体的にすごいスピーディに運んでくけれど

本当に大切な事を教えてくれるショーでした。

見たものがそのままであるとは限らない。特に中身に関しては。

そしてマジョリティである事の恐ろしさ。

人が見ない部分に光をあてる人は必ずしもヒーローと見られるわけではないのだね。

自分らしく生きる、それがどんなに素晴らしくまた難しいか。
認められないか。

皆が右を向く中、左を見て危険を知らせても厄介者にしかならない。

どこか人間の本質をあざ笑うかのような、それでいて"存在"に対する尊敬の念を持って正義と悪の複雑な部分を見事に織り交ぜた作品でした。

周りのお客さんは何度も見ているらしく、全曲口ずさみながら笑いあり、涙あり。

隣のドバイ人と

その隣のイスラエル人と仲良くなって

終わって語りながら帰宅。


ちなみに子は身を乗り出して終始目がキラキラ。
オズ物語ファンなのでショー自体は嬉しい反面、魔女が悪者扱いされることに対して非常に憤っておりましたとさ。


"Something I cannot change but til I try, I'll never know."
-Elphaba