高齢のペットで慢性の腎不全だったり肝不全だったりして、定期的に点滴が必要になる場合もあります。毎日~週に数回の通院は、ペットのストレスや通院のための足または費用の件も含めて、飼主さんにとってなかなか継続が困難になることもあります。

 

そんな場合、少しでも負担を減らして治療を続けて頂くために、シンシア動物病院ではご自宅での皮下輸液をお勧めする場合があります。もちろんケースバイケースです。お一人暮らしだったりペットがとても神経質で注射が困難な場合もありますし、また飼主さんご自身が注射に抵抗ある場合もあります。そんんな場合は敢えて通院を選ばれる方もおられます。そうやって数年も通院して、ペットを延命してらっしゃる方もおられます。ご自宅での輸液を選ばれた場合、まず病院で獣医師がする処置を見学して頂きます。次に、獣医師の指導の下ご自分でペットに輸液をして頂きます。そうやって数回か練習したうえで、いよいよご自宅で挑戦して頂くことになります。

 

みなさんお家で試行錯誤しながら、愛猫・愛犬のために一生懸命頑張っておられるようです。先日待合室で同じ自宅治療仲間の飼主さんどおしが、その苦労話に花を咲かせておられました。中には同じマンションの方々がお互いにお手伝いされていると伺いました。片方の方はわんちゃんで大人しくさせてくれるのですが、もう片方はちょっぴり神経質な猫ちゃんで、なんと保定の際に2度も咬まれてしまったそうです。「○○ちゃんはもう大変!」と苦笑いしながらも、お人柄よろしくお手伝いされている様で、こちらも心の中で感謝し手を合わせている次第です。

 

ペットも頑張っているけれど、飼主さんも頑張ってらっしゃる!私たちもその姿に励まされます、ご立派!