集団が個人の認知を変化させる
心理学者の
ソロモン・アッシュは
集団心理の
危険性の
研究により
同調圧力の
強力さを
立証しました
被験者に
簡単な
視覚テストを
したところ
被験者の
95%が
全問正解しましたが
どうようの
テストを
する際に
間違った
答えを
主張する
サクラを
仕掛けたところ
全問正解者の
割合が
25%に
低下しました
エモリー大学の
神経科学者である
グレゴリー・バーンズは
被験者に
PC画面上で
三次元の
物体を見せ
回転させた
ときの
物体と
おなじもの
かどうかを
回答してもらう
という単純な
質問を
したところ
ひとりで
判断して
答えた場合の
誤答率が
13.8%だった
のに対し
集団で
判断し
回答した場合の
誤答率は
41%と
2倍以上高い
結果でした
興味深いのは
この実験を
おこなったときの
被験者の
脳内を
fMRIで
観測したところ
ひとりで
判断した
ときと
集団で
判断した
ときの
神経細胞の
ネットワークが
活性化した
脳の領域に
違いが
みられた
ことです
ひとりで
判断して
答えたときの
脳内では
後頭皮質
(視空間認知を司る)と
前頭皮質
(意識的な意思決定を司る)が
活性化していました
が
集団で
判断して
答えたときの
脳内では
後頭皮質
(視空間認知を司る)
のみで
前頭皮質は
活性しませんでした
これが
意味する
ところは
集団で
何らか
(会議・選挙・陪審裁判など)の
物事を
判断し
答えを
導きだそうと
するときに
個人的に
考え
熟慮する
ことを
意識的に
していない
可能性が
あります
集団で
判断し
回答した
場合でも
正解した
人の
脳内は
後頭皮質
前頭皮質に
加えて
偏桃体が
活性化
していました
偏桃体は
拒絶される
ことに対する
恐れや
不安などの
感情を
つかさどっている
部位です
集団内で
違う
意見を
述べる際に
抱いた
恐怖心を
バーンズは
『自立の痛み』
と呼んでいます