母の形見分けの時に洋箪笥で見つけたコートがとても気になって(デザインと柄が気に入ってしまった)姉に頼んで貰い受けた物が表生地は痛みが無くて着られるなと思っていたのですが裏地がかなり劣化している事に気づき、どうにか出来ないかと悩んでいいました。ふっと思い出したのです。
そうそう旦那の兄弟が義母が亡くなった後に家を建て替える為いらない物が有るから取りに来いと呼ばれ夫が引き取りに行くと茶箱に沢山の着物が入っていました。形見分けをしてもらえなかったので義姉を呼んで着物を分けました。(お母さんの着物(喪服以外)は殆ど、義姉が持っていきましたが義姉がお稽古
で着ていたであろう小紋が残っていたのを思い出しまして~~
夫に許可を貰い着物を崩してコートの裏地として使わせて頂きました。(裏地用の生地では無いので結構重いコートになってしまった)
本日は猫から離れてリメイク作業をザクッと紹介します。(ザクッと言いながらも記事は長いです)
(先に申し上げますが着付けは出来ますが和裁は出来ません裁縫も得意とは言えません
勢いと学生の時の家庭科の授業を思い出しながら手探りリメイクです
)
こちらが元のコート(昭和初期のデザインって感じ
)
やはり裏地は生地が弱いのでしょうか?あちこちが解れていました
縫い直せばなんとかなりそうですが生地が劣化して固くなっているんですよね
で、まずはコートの裏地を解体
袖から外して前身頃と後ろ身頃は繋いだまま外側を外しました。
あまり形を変えない状態でパーツの番号をふりたかったので
パーツが解る様に番号等を書いたら前身頃と後ろ身頃を切り離します
続いて着物です
和裁の経験が無いので力技で解体
既に糸と裏地が弱っていたのでドンドン解れて行きます。
流石着物ですね全ての糸を解いてしまうと一枚の布に変わって行きます。昔はこうして仕立直しして丁寧に長く着ていたのでしょう
着物はそれぞれのパーツで長さは違う物の細長い一枚の布になります。
そして 樟脳(しょうのう)の匂いがキツイのと数十年間も茶箱の中にいたので洗わない訳にいきません~~
着物を洗う
(一か八かの挑戦です)普通に洗濯機で洗います。
洗ったら濡れたままの内にアイロン(中~高の間)を当てて8~9割ほど乾くくらいに。此処が肝心です着物の生地は濡れたまま普通に干すと縮んで固くなります。とても生地として使えなくなるので必ず濡れたままアイロンです
(絞りとか独特の生地は違う方法が良いかも)
割と早く乾いて行きますよ~
全てアイロンで伸ばして乾いて来たら陰干し乾かします。私の場合は 樟脳(しょうのう)の匂いが取れないので2日程日陰で乾かしました。(風通しの良い所に干せればなお良いのでしょうが、この季節はホコリまみれの強風続きなので部屋干しです)
こんな感じになりました。解いておいたコートの裏地を当てます。(柄の向きに注意です)
着物の生地の幅は洋服の生地より狭いので裾の部分は幅が足りないので余りそうな生地を横に足して幅を広げました。
裏地を解いた時と逆の手順で縫い上げて行きコートに縫い付けて行きます。
出来上がりは…
こんな感じです。(少し派手になってしまった。
)
写真はアイロンを掛ける前だったので少し表地と馴染んでいませんが、アイロンを当てれば少しは馴染むでしょう。
本当は白地に小紋柄のを使いたかったのですが着物ではなくて道行コートだったので生地が足りないかな?と諦めました。
紫はちょっと表地と合わなかったなぁ~~と
素人の苦肉の作品ですので大目に見てください