1人、体験入門の方が来ました。
指導員の先生のお知り合いで、外国人の方。
伝統派空手では高段者ですし、他流派も経験あり。
長身で穏やかな紳士です。
もし入門されるなら、年配紳士クラスが賑やかになりそう。
夕方の方も、新規入門者がいました。
ちょっとぶかぶかの道着が可愛らしい女性です。
某先輩の会社の同僚で、
こちらも外国人の方なので、
マッスル先生(元帰国子女)やP先生(外国人)の方々と、
流暢な英語で会話。
うわー、ここはどこ。入れません。
幸い、稽古は日本語です。当たり前と思っていたけど、
場合によっては英語になるんじゃなかろうか。
この女性も空手ではないけど、武道経験者との事で、
非常に軸が安定してバランス感覚もいい。
運動経験すらないド素人がうっかり入る事は、
珍しくなっているんでしょうね。
で、マッスル先生は得意の、型の実戦的解釈を、
極めたり投げたりしながらやるわけですが、
「これを〇さん(女性)に自分がやると、
セクハラになってしまうので、
これからは佐良さんが彼女に伝えて下さい」
ん?
って先生、今、
私に入り身落としをしてますが!
やられ役の盟友・P先生が早退されたので、
容赦なく私が腕ロックされていますが?
いや別にセクハラなんて思いもしませんが、
またこの間みたいに落とされたらやだな~。
入ったばかりの女性には、
男性はやっぱり、相当慎重に気を遣うのですね。
移動稽古まで終わると、残り時間は少ない。
「ここからは自分は色帯君と組手をします。
佐良さんは、〇さんにミットを教えて下さい」
「かしこまりました」
武道経験者とはいえ、空手そのものは初心者らしいので、
拳の握り方から教えます。
一応日本語も達者ですが、細かい所は通じるかなあ?
白帯を教えるのは初めてではありません。
学生時代は、上の学年が1回生を教えましたから。
けど、
拳の握り方から、の初日の人に、
いきなりミットって言うのは、私にも経験がない。
体験の時にも私がお相手しましたが、
あの時は「楽しく遊びましょ♪」だったしなぁ。
教員免許まで持っていてナンですけど、
私、人を教えるのが本当に苦手なんです。
そもそも、丁寧に説明するのが面倒で面倒で。
とは言え、
道場でも部活でも、帯が上なら初心者に教えるのは当たり前。
黒帯なら必須と言っていいですし、
ましてやマッスル師匠の仰せですし。
まあ、初日からクドクド細かく言うより、
楽しみながら、皆で修正して行ってあげればいいか。
なるべくなら、久しぶりの白帯さん、
絶賛自信喪失中のダメダメな私なんかが、
下手な事を教えちゃいけないって思ってしまう。
注:以下愚痴です
我ながら卑下し過ぎで見苦しいけど、
メンタルボロボロの昇段審査以来、
1年以上も実は<続けていいのかな>と悩んでいて。
(あまりそんな暗い事は書かないようにしましたが)
その間に、
道場もレンタルスペースへの移転あり(自主練不可)。
親身に相談できた先生はご病気でずっとお休み。
一般稽古曜日も半減。
目指していた黒帯研究科など、
師範のご体調や近況の変化により、ご指導の機会も減る。
有望な十代男子達が中心となり(楽しみなんですが)、
私はいかに進歩していないのか、と客観的に思う。
膝痛や、打ち合った後の頭痛など身体の衰え。
諸々。
自分のペースでゆっくり続ければいいんですけど、
道場へ行きたいタイミングでは稽古もなく、
サンドバッグもない、と言うのが単純に味気ない。
以前が恵まれ過ぎていただけに。
指導者の方々が全て尊敬できる、素敵な人間性で、
先輩方も同様で、強くて、社会人としても優秀で。
だから一緒に稽古したい。
けれども、
一番磨かれるのが組手稽古なのに、
そこで、よっぽど手加減してもらわないと動けない、
少し前へ行けばケガさせられる。
変に体が逃げるから反り腰からの腰痛になり、
首への負担で緊張型頭痛になり。
毎度落ち込みながら帰る日々です。
あ、女性だから、じゃないですよ。
私が(身体能力や年齢等)弱いからってだけの話。
新入りの女性が今後、組手に入ってきても、
多少のケガはあれど、上達してやって行けるはず。
彼女は明らかに、武道で鍛えた何かが既にあるし、
何といっても身軽で、スピードもありそうで、
そして若い。これが大きい。
あと、明確に小柄な女性は男性だって、
「打たれても仕方ない」
位の感覚でソフトに立ち会うでしょう。
あんな小さな子、強打で倒すようでは、
正直(コントロールできないの?)って思われる。
けど、私みたいに、そこそこ身長があると、
軽量級でもあんまり女扱いされない気がする…。
いや、十分手加減されているんですけど、
攻防が続くと「スイッチが入っちゃう」と聞きます。
なので本当に、大事に育ててあげて欲しいです。