土曜日が一番、稽古で忙しい日。

 

☆オンライン(隔週)

まず、これ。

時間になって接続してみたら…、私しかいない?

大変だ。師範代と1対1になるかも! 照れラッキー

……そんな事はあるわけもなく、

念のためLINEを確認すると、ご体調によりお休みでした。

これだから、まめに情報はチェックするべきですね。

 

☆午前の部 (Y先生)

年配紳士が朝から集う、妖しい紳士倶楽部です。

オンラインがある日は、まず家で受けて、

それから急いで電車に乗って、こちらに途中参加します。

 

今日は基本稽古からご一緒。

最近、ミット練習が多いんですけど、

苦手なんだなあ。

人に持ってもらうと変に力んだり、打ちにくかったり。

後であちこち、関節が痛むから嫌。

帰ると決まって足が攣って、激痛で転がる事になるし。

もちろん利点も多いし、うまく蹴れると楽しいけど、

 

調子に乗ってバンバン蹴っているとあれ?

また左の足の付け根が…、変。

「佐良さん、どこか痛いの?」

ミット持っているY先生が気づかれた。

「あ、大丈夫です。痛くないです。

何か足が引っこ抜けそうなだけですから~♪

「いやそれ、大丈夫じゃないでしょ」

人に説明できない。

何かの拍子に付け根の骨??が所定の場所から外れかけ、

しばらくズレているような、不気味な感触になる。

大した事ではないんだけど、

このまま戻らなかったら怖い。(数分で治るけど)

先生が気遣ってミットを切り上げられる。

 

スパーの時。

O二段に連続の蹴りで軽く吹っ飛ばされた私、

ドンッ

こんな感じで頭の中がパチンと火が付き、

「ごめんごめん」

と言って下さっている先輩にガッと突っ込み、

「エイッ」と極めの突きを狙いに突っ込んでいた。

うわー。

秒で(あら、久しぶりにやっちまったわ)

と冷や汗が出た。

(黄帯かっ!)

(先輩が優しくなかったら、フルボッコだわ)

(でもアレだな、いざとなると右ストレートなのね。

せめて寸止めできていて良かった…)

色帯の頃は、どこの猪か?という突っ込み方で、

いつもボコボコだったなあ。

こんな非礼にも関わらず、

色々と親切なアドバイスを下さるO二段、

本当にお恥ずかしい限りです。駄目だなあ私。

 

この日は「技ごとに違う、相手との距離感」

がテーマだったんですけど、

「僕が柔道で技がかからない時、

相手の大きさにビビって、こう離れた位置で仕掛けている。

どうしても、大きな男相手だと、

あと少しの距離が入れない。

蹴りなんかも、当たっているけど足先だったりする」

とY先生。

 

柔道で膝をお怪我されたそうで、

ご自分では動かれず、

自分が稽古できなくても、

指導のため、来なくてはならない、

ひ弱でいつも押されている人間がいるのだから、

それも練習で考慮しないといけない、

お忙しい中で、

この週に一度の時間のために、

どれだけエネルギーを使われる事かと思います。

面と向かって言いにくいけど、

人を現場で教えられる方は尊いです。

 

☆夕方の部(M先輩)

子供のクラスのすぐ後なんですが、

先日、指導代行をお断りした手前、

入れ替わりの時に顔を合わせるのは、ちとキツい。

遅れて行く事にしました。

 

M先輩はいつも、

より威力のある技にする、

大元の身体の使い方を、教えて下さいます。

伝統派の癖が抜けない+運動神経劣悪な私は、

時々、あまりにも出来なくて悲しくなります。

「いや、できていないわけではない。

もっと、より良くしようと言う事だから」

慰められて、なお悲しい。

言われると、その場ではできなくても、

日ごろからちょこちょこ、直そうと意識はするので、

何か月かすると多少進歩している時もあります。

 

上段回し蹴りなど、

あえて振り手を大きく切りながら、

上体の動きも入れる蹴り方で、

威力重視でやってみろ、と。

私は上体をあまり動かさない方だと。

簡単そうで、うまくできません。

五本蹴りでもそうですが、

上体の動きが固定されてて、

それがため次へスムーズに流れないのです。

 

足の切り替え、連蹴り、

「ミットでやってみよう」

「すぐ痛くなるから嫌です」

我ながら我儘なんですが、

さっきまで午前中のミットの祟りで足が攣り、

うなっていた上に、

また足の根っこが外れたらと、恐怖心が。

「じゃあ力入れずにこう、軽く」

バシバシ蹴って見せる先輩。いや十分軽くありません。

首が後頭部が痺れる。

 

ミット嫌いな理由の一つに、

「男性の重い攻撃を受ける役になると、

脳味噌がシェイクされるから」も。

頭痛警戒中で、面の打ち合いも控えているけど、

意外と打ち合いよりミット持ちの方が、頭に響くかも。

 

紳士倶楽部で普段気軽に言い合っているだけに、

結構言いたい放題の佐良。

M先輩は優しく、皆に「今日は何かやりたい事は?」

と聞かれます。

若者は「うーーん」と悩み、

私は「先輩お得意の、軸足刈りをお願いします」

普段、毎度この先輩に食らっているもんね~。

「難しいよ?」

「一生できないとは思いますが、知っておきたいです」

 

いや実際教わるとなると、

見た目以上に難しい技だとわかりました。

ついつい、「変な低いローキック」になってしまう。

むしろ本当は柔術的な身体操作かもしれない。

説明の難しさに、お時間をたくさん取っていただいてしまい、

ごめんなさい。

でも直に教わる事で、単に動画等の説明より、

格段に感覚に何かがしみつくのです。

実際に自分がかけられて、軽く倒される感覚も。

 

聞けば先輩も足を痛められていたらしく、

変な低いローなんかやってしまって、

すみませんすみませんあせるあせる

 

教わる私は、

「あっちが痛い、こっちが痛い」

と言えますが、教える方はそれでも前に出ないといけない。

不出来で我儘な、弱っちい奴にも優しく、

皆に明るく接して和ませながら、

強さを見せながら。