先週、今週と2回、

Y先生のクラスの指導代行をしました。

 

と言っても、

猫より弱いヤツが指導できるの?!

猫あたま ドンッ 絶望

って話で、

要は「その時間に必ず来る人」兼、

「一応下っ端でも黒帯なので、

いつ何時でも下の帯を教えられるように、

指導の練習をさせる」 って事です。

実際、出席者が少なくて、

先生も遅れて来られる時は、

白帯色帯を放置しておけませんからね。

先生が到着されるまでの繋ぎで、号令をかけた事はあります。

学生の空手道部時代では、

上級生が持ち回りで指導していましたし。

 

が、黒帯ばっかりの紳士クラスで、

ついこの間まで色帯でウロウロしていた身、

白帯ならいいけど、怖いおじさん達の前に立つのは無理汗

 

「って言うか、

先輩方がおられるんでしたら、

何も自分が指導をやる事、なくないですかぁ?」

       (・ε・)

怖いおじ…紳士集団を前に、ふて腐れる佐良。

Y先生(出張で指導をお休み)のお話しでは、

皆来られなさそうだから…との事で、

(しめしめ、自主練でやりたい放題だわ)ニヒヒ

と思っていたのに。

 

普段、自動的に体が動く準備体操や基本でさえ、

皆さんを前に一人で立つと、

脳味噌からスーーー…と血が下りる。

順番はすっ飛ぶ、名称は出て来ない。

それに号令をかけながら動くって、

無酸素運動なんですね。まだマスクしているし。

真っ先にバテます。

ガチガチに緊張しっ放しで、一刻も早く帰りたい…。

 

普段、稽古している時って、

指導員の先生は余裕の表情で冗談なども交え、

頼れる存在なのに。

私はと言うと…、

 

●時間配分が全然わからない

 基本はまあ、いつも通りでいいとして、

 移動稽古から対人、組手その他、

 途中で何にどれ位時間をかけるべきか迷う。

 移動稽古のネタが早く切れて、

 対人稽古のネタを思い出しつつ増やしたら、 

 最後の組手の時間が押してしまったり。

 壁の時計と戦った。

 

●我ながら、説明が下手

 こういう動きを練習しましょう、

 って事を言うんだけど、

 2人のどっちがやるのか、左右どうするのか、

 うまく伝えられない。

 

●ちょっとツッコミが入ると心臓が止まる

 (知らんがな。こっちが聞きたいです~~)

 

先輩方が何度もフォローを入れて下さり、

とりあえず、形だけは何とかなりました。

本当にこんな奴ですみません…。

 

そして意外と一番大変なのは、

●時間より早めに来て、最後までいる

 電車はとかく、遅れたりするものです。

 いつもより早めに出るようにしましたが、

 週末は最近人出が多いのか、

 電車が「混雑の影響で遅れました」となる。

 道場がレンタルスペースなので、

 あんまり早く来ても待機するしかありませんが。

 

どの先生も、

その時間を預かっているという責任感で、

少しでも早めに着くように毎度毎度、

来られているのがよく分かります。

学ぶ方は途中参加も平気だし、休んだりも普通なのに。

 

指導内容は、

なるべくオンラインでの師範代稽古から取りました。

他に何もできませんし、情報伝達になるし。

オンライン中にメモしていて良かった。

が、メモしっ放しで整理していないと、

後から見たら何だかわからないものですね。

これからは、復習がてら清書し直そうっと。

 

「こういう稽古をオンラインでやっているって、

わかって良かったですよ。

また教えて下さい」

「や! そんな”#$%++*<>!!!」

本当のジェントルマンって、Y先輩のことだ、きっと。

体操などで次の手順をド忘れした時など、

再三(次はこうだよ)ってジェスチャーして下さったし。

 

 

貰ってありがたい「痛み」

 

働き盛りからシニアまで、

やたら元気そうな男性陣ですが、

聞けば全員、故障個所や病気未満の弱点があって、

大手術をされた方もおられます。

(なのに何で皆、大暴れしているの…)

 

十代組はケロリとしていますが、これは当然。

前にも書きましたが、

私は頻発する謎の頭痛=首への衝撃?

と怪しみ、最近はあまり強い組手はやりません。

土曜日のように午前、午後と二つ稽古があったら、

午後の方は顔面防具を置いて行く。

こっちは十代組もいるので、顔面なしでやるためです。

若者は手加減が苦手な子もいるので、自衛せねば。

それでなくても、色帯の頃みたいにムキになって、

かかって行くとボコボコなので、

「軽くでお願いしまーす」と超ライトで頼んでいます。

 

が、敬愛するマッスル先生、

ひょいひょい自在に軽く変な技を出します。

真面目なのか、ふざけて居るのかわかりません。

この方は他の武道も積極的に取り入れられ、

独自の境地なんです。

        ぽ こ ん ♪

左の蟀谷に(こめかみ こんな漢字なんですかね?)

ライトな鉄槌がヒット。

いやいや、当たりが的確過ぎて、

やっと治りかけていた頭痛がずーーんと来ました。

(寝たら治りました)

 

顔面防具を着けていたら、

却って意識が雑になって、気にしなかったと思います。

こんな時、

直接当て合うって貴重な、

素晴らしい場なんだと実感。

ただし、最低でも片方が上手な人に限ります!

効かせるしその時は地獄なんだけど、

そんなにダメージが残らない、狙いがピンポント。

 

前にM先輩にレバー貰って数十秒死にましたが、

その時は苦しいやら悔しいやら、

でも後から「いい物もらったなあ!」

ってありがたく反芻するから不思議です。

どんな油断があってそうなったのか、

どう動くべきだったのか、

自分のレバーや蟀谷の打ち方はどうなのか、

真剣に考えるには、時に上手な人に「貰う」のが一番です。

 

あ、だからと言って、

大してうまくもないくせに、

力任せにボコボコにするような奴は、

ただの恥ですよ?

そこ、勘違いする人が出ませんように。

わが道場だったら師範に破門されますが。

 

そして、

ずっとお休みされていたT先生から、

少しご快復されているという嬉しいメールがありました。

先生もご無理を重ねて体調を崩されていたので、

ずっと気がかりだったんです。

良かった!

こういうお知らせが一番ありがたいですね。

 

会社や遠いお宅への行き返り、

その合間に、時間に間に合うように道場へ通い、

そのために大きな荷物も持ち歩き、混んだ電車へ。

生徒への気配り、組手の相手。

ずっとご指導をされて、辛くても簡単に休めなくて。

 

「夏頃には復帰したい」というご希望です。

どうかどうか、お体に負担にならない稽古で、

ゆっくり整えて行きましょう。

とお返事いたしました。