マッスル先生が、

「4月は故・大山倍達総裁の祥月だから、

〇日にお墓参りに行く人はいませんか」

と皆に提案メッセージを送られました。

先生は毎年、きちんと墓参されているのです。

行ける人が早速、名乗りを上げています。

 

私はあいにく、その日時には行けませんが、

(そうだ、有給消化で今月は休みが多いんだった)

と気づき、

「別の日に行ってきます」

と告げました。

言ったからには、お参りしなくては。

 

護国寺、駅名だけでしか知りません。

地下鉄有楽町線の、出口2から出て見たら、

交差点になっていて、

交番とお寺への入り口らしき車の通行口が見えました。

 

立派な金剛力士像がおられる仁王門、

可愛らしい誕生仏の水盤が据えられていて、

柄杓も添えられていました。

きつめの階段がある不老門を通れば正面、

元禄時代に建てられた本堂(観音堂・重文)の威容に引き込まれます。

まずはお賽銭を入れて合掌。

 

迷子に

 

このご本堂の左右に道があり、

後ろはかなり広い墓地になっているのですが、

「メモ、メモ」

総裁のお墓への行き方を記したメモは…と。

げ。無い。ガーン

忘れて来てしまったんです。

 

ウロウロ。

ウロウロ。

30分程でしょうか、さ迷いましたよ。

墓地の中をですよ。

昼間で明るく、整備されているとは言え、

あんまり楽しい風景ではありません。

またお墓ってどうして、地味で似たり寄ったりなの。

たまにカラカランと音がして、

卒塔婆の板が風で揺れていたりして。アセアセ

 

有名人や偉人のお墓が多い事で知られるだけあって、

門つきのいかめしいお墓も多いですね。

変な庶民がウロウロして本当にすみません。

場所がわからないだけなんです。

怪しい者じゃありません汗

お墓スペースに木を植えておられるお宅も多く、

そこへ集う珍しい野鳥が何羽も飛び立ったりします。

 

「落語の『お見立て』を考えた人も、

きっとお墓で迷子になった事があるんだろうな」

小三治師匠の演じる、田舎大尽を思い浮べます。

花魁のお墓までわざわざ来て悲しみ、拝む。

なかなか出来る事じゃないよなぁ。

でも花魁には鬱陶しいだけ。だから死んだと嘘をつかせた。

感覚的なものは仕方ないのね。

 

さんざん探して御本堂裏へ戻ります。

美人な仏様がすんなりと立つ霊廟の右手、

目立つ石の鳥居と大木、

その左横の細道。

由緒ありそうなお墓がある。

と、そのお隣に発見しました!

すぐそこやないかいっ。トホホです。

 

 

※御本堂をお参りしたら、

迷わず右の道から行きましょう。

石の鳥居、大木、やや引っ込んだ所にも鳥居。

それらに挟まれた細い通路に入ればすぐです。

通路の左側。松平家のお墓のお隣です。

 

私のすぐ前にも、どなたかがお参りされた様子。

お花も沢山供えられていました。

私も持参の花少々、加えさせていただき、

お線香受けにお線香を置きました。

(火道具と、茎切り鋏、掃除道具、ゴミ用の袋は必須。

ゴミ箱もありますが、持ち帰りが無難かと)

 

が、お掃除用にお水も持ってくれば良かった。

一応、お水や手桶は本堂裏左手にあるんですけど、

「勝手に使うな」みたいな注意書きがあり、

手桶もそれぞれのお家の物らしい。

一杯あり過ぎて、使って良い物がよく分からない。

(うちの田舎の墓地だと、自由に使えるのに~)

 

今いる道場のこと、

師範は今も総裁を大事に思っておられること、

稽古の前と後で「先師に礼」をしていること。

合掌して、心の中で申し上げました。

 

「あ、あと、

後日マッスル先生と他の方々も来られます。

よろしくお願いします。押忍」

毎年、お参りされているので総裁の御魂もご存じでしょう。

絶対、今年もご墓前で型をお見せする筈です。グー

facebookで写真をまたアップされるでしょう。

 

花散る中を散歩

 

ただ帰るのも惜しいので、

足を延ばして椿山荘や永青文庫の辺りまで、

歩いて来ました。

所々の案内マップを頼りに、足任せです。

大きな通りやビル並びから奥へ入れば、

緑豊かで静かな高台、

寺院や学校が多い地域です。

傾斜のきつい坂を上るのも楽しい。

野間文庫はあいにく、ずっと閉館中ですし、

永青文庫も原則予約制ですが、

(刀剣の展示をやっていました)

細川公下屋敷跡、

近代的なデザインの教会、

見どころが意外とあって、良い散策となりました。

あちこちから、

桜の花びらが風に乗って来て。

 

でも一番気になったのは、

大通り沿いに小さな銭湯、「大黒湯

昭和のたたずまい、天然湯、いいなあ!

暖簾はまだ出ていないけれど。

私は行きませんでしたが、

文士のお墓の多い雑司ヶ谷墓地もありますね。

お参りされる方に、こんなお散歩もお勧めですチューリップ赤