最弱で困る時

 

 

紳士集団に女一人、

一緒に稽古をさせて頂いていますが、

何が困ると言って、

組手とか対人練習で「自由に組みなさい」

って言われる時。

 

まぁ普段はあんまり、そんな事はないです。

大体、並んだ順番とか向かい合わせの人同士で

自動的に組むし、

組手ならグルグル全員回しますから。

 

でも今日は、Y先生何を思ったか、

「好きな人同士組んで」と。

組手が得意な先輩同士は早速組む。

「体格とか近い人がいいですよね」

先生は、ブランクが長かった方と組む。

(やだなぁ。こういうの)

どんな顔をしていればいいんでしょう。

よく他の曜日でご一緒する方が、

私と組んで下さいましたが…。

 

もし男性が偶数いたら、

「今日は腱鞘炎が痛むので(本当です)、

対人稽古は念のためパスします」

って、空気を読んで遠慮したんですけど。

 

(約束組手なんだし、

体格も何もあんまり関係ないし、

いつものように近くの人同士で機械的に、

さっさと組み合わせてくれたら良かったのに)

 

体格も年齢も空手歴も一番弱い女って、

どこから見ても申し分のない最低ラインの存在で、

誰だって積極的には組みたくないでしょう。

皆さん、強くなりたいんですし。わかります。

成り行きで組んで下さった方へ、

(すみません汗うさぎ

と気が引ける思いで、辛かったです。

温かくて優しい先輩なだけになおさら。

 

一緒に練習する仲間として、

和気藹々と親切にしていただいていても、

2人で組んでの練習となると、

私はやっぱり、歓迎されないよなぁ。

それはもう、実力不足なので仕方がない。

 

もちろん、合同稽古なのだから、

老若性別関係なく色々な人と練習するもので、

それもまた利点は多々あります。

それは皆、承知しているわけです。

表立って嫌な顔をする人など皆無。

相手の体力に合わせてやる位のことは当たり前。

…そもそも、クラスを細かく分けられるほど、

参加人数はそう多くないっていうのが現状ですから。

 

でも、何曜日のクラスに行っても、

私は人に気を遣わせるだけの存在、

って自分で自分が嫌になって来ている。

白帯でも元気な男子の方が、喜んで受け入れられているし。

 

組手稽古の後でワイワイ、

互いを誉めあう男性達の声をいつも遠く聞いていて、

私はここにいて、何が上達するんだろうと思ってる。

 

そういう現実をダイレクトに示されるから、

居心地が悪くなるから、

「自由に組んで」

は勘弁して欲しいんですよね。

本当に困る。

それに、私には「組むならこの人」

と思う感覚がわかりませんし。(←最弱ですから)

 

愚痴になってしまいました。

 

 

自分に合った練習がしたい

 

数日前から手首を痛めてしまい、

引手も取りにくかったので、

火曜日稽古は休みました。

と、U先輩からメッセージを頂きました。

 

組手好きな精鋭先輩ばかり出席されたそうで、

(色々な意味で休んで正解だったな)

と思っていたら、

「殺伐として大変だった」

大人数ならまだしも、少人数で皆が皆、

バチバチやるタイプだと中高年層にはキツいそうです。

(い、いやU先輩が一番お元気そうだけどなあ?アセアセ

よく組手稽古では帯下の相手が混じることで、

適度に休めると言いますが、

その役割の私がいなかったのです。

でも、先輩の文章をよく読むと、

(このまま、来なくなったらダメだよ?)

(もっと自信を持って参加しなきゃいけないよ?)

と感じさせる意味合いの、励ましのお言葉だったんです。

 

白帯の頃から見て下さっている方には、

薄々、変だなと感じられていたんですね。

温かいお心根がありがたくて、涙が出ました。

 

自分なりの練習方法を探して行かないと。

 

前に見学に来た女性が、

「私が入ったら足手まといになってしまうのでは?」

と質問していました。

白帯の女性を邪魔にする道場なんて問題外でしょう。

ですが、その女性の気持ちはわかります。

私も見学の時、同じことを言いましたから。

 

その女性は結局入りませんでしたが(残念)、

「少なくとも色帯のうちは、誰も邪魔なんて思わない」

って答えるかな。

黒帯になってしまうと、

やっぱり周囲の見る目も何となく、厳しくなります。

それは肌で感じます…。

元気な子、伸びしろの大きそうな人はいいとしても。