6戦3勝1敗2分

現時点、道場内試合での戦績。

秋に昇段審査を受けたいので、

組手での実績は最低限必要です。

ギリギリってところだ。

 

私の場合、男子と違って、

試合したくとも、条件の合う人がなかなかいない。

いても、出場してくれるとは限らない。

皆だってそれぞれ、都合もありますので。

 

正直なところ、

節々は痛むし、体力も落ちるだろうし、

早く昇段審査をクリアしたい、

若者と違って、悠長にしていられない。

試合も、動けるうちに勝利実績を作り、

審査条件を満たしたら、休みたいです…。

 

トシですなぁ。

自分を追い込んでいくことがキツい……。

 

道場近くの立派な神社に参り、

(武道の神様でもあります)

「今度の試合はとにかく、勝ちたいですっ!お願い

必死に祈念しましたよ。

負けたら、いつまでも試合地獄は続くので。

 

試合数日前から、緊張感と暑さでヘロヘロ。

スパーをどんどんこなしたい時期ですが、

私の場合張り切ると必ず、

自爆ケガをする。

多いのが足の爪先の突き指ですね。

前回の男の先輩相手に痛めた、

「ビビり肘」(要するにゴルフ肘)」もある。

それでなくても、

毎日腰痛、膝痛、左足首痛を騙しだまし。

試合直前に痛めるのだけは勘弁です。

 

なので、軽く軽~く動き、触る程度に当てる。

そうすると、不思議なもので、

以前よりは相手の動きとか、

距離感が掴めて来ました、少しだけ。

尊敬する組手巧者の先輩の一人が、

「そう! そう!」とニッコリ、

嬉しかったですねぇ。

 

でも試合となると、どうかなぁ。

不安が募る一方です。

(こんな小さな試合でさえストレスなのに、

全日本や世界大会で何度も勝った、

我らが師範って、どういうメンタルだろう?)

 

晴れ  晴れ  晴れ  晴れ  晴れ  晴れ  晴れ  晴れ 

ミ~~ンミンミンミ~~ン

道場周りはセミの声が賑やかで、

まさに8月の日差しです。

久々に会う、Tさん(緑帯)と、

「来る時、まさか自転車?

歩きですって?(注・駅から結構遠い)

日焼けしちゃうってば!」

いきなり日焼けトークです。

本日の対戦相手同士。

いやぁ、体力ありそうだな。

数歳若いと違うな。

お肌も若いし(ぅぅぅタラー

 

私だけじゃなくて、

試合慣れしている先輩方も、

緊張感で顔を強張らせています。

とりあえず、鏡の前で普段通りの体操と、

基本練習一通りやってみる。

大汗をかいたけど、ガチガチは取れない。

緊張感で苦しい。

 

やがて師範が見え、試合開始。

私の場合はTさんと、2試合やります。

第4、第8試合。

結果を先に書くと、

2つとも勝ちました。

色帯同士なので延長戦なし、

3点差以上ないとドローですから、

4-0、3-0だったか?(記憶が…)

 

けど、嬉しいって感じじゃないんです。

 

<技の精度が低過ぎる!>

以前からの課題だけど、

動く相手に本気で当てに行くと、

クリーンヒットしない…。

当てても僅かに外れている、

強度がない、

そんなこんなで、内心焦りました。

これだけ攻勢に出ているのだから、

もっと点差がつけられないとおかしい。

あと、出入りがまっすぐで単調だし。

 

せっかく出した上段回し蹴りが、

相手の頭上を高く超えて行くのはアホらしい。

 

逆に気付いたことは、

相手が「危険な壁」を見ている、と。

 

前回、私が対男性戦で、

(この透明な壁を突破しないと、

攻撃が当たらない)

と、見えない半歩分の壁を感じたように。

私はその大先輩と違って、

そんなに危険な相手ではないわけですが、

試合慣れもあるでしょうね。

彼女から何か出しても、遠いんです。

 

うまい人なら、こちらから好きな間合いにして、

もっとクリーンヒットしていけるんでしょうが、

そこがダメだな…。

 

試合後、師範が寸評を下さる時も、

Tさんには激励とアドバイスがありましたが、

私にはほとんど、なし。

ここの所、ずっとそうなんだよなぁ。

進歩がないって事でしょう。

 

緑帯同士とかならともかく、

黒帯を取ろうという者なら、

もっと技術の応酬を見せよ、

一方的に雑な力技を出して勝っても、

認めませんよ、って無言のお言葉だな。

 

大会後の集合写真の時も、

師範はTさんに向けて、

「Tさんと佐良さんの名勝負、

〇〇と●●(少年部)の名勝負が見たい」

とおっしゃっていましたが…。

当分、修行し直してからじゃないと、

と心の中で思いました。

 

かおモヤモヤ

全体に、有段者の試合にはお厳しかったです。

今回、わが道場の指導員の先生方も、

次なる段位へのために出場されましたが、

大奮闘されたと思う先生にも、

容赦なかった。

師範の望む勝ち方ではない、

技術も何もない、ただ力で押す攻撃だったと。

(佐良所属の)道場生を教える者が、

これではいけないと。

…何だろう、私は悔しかったです。

 

先生は申し訳なさそうに、

師範の前で少し俯いていて。

 

自分の道場のことを言われているので、

少し離れた所から見ていました。

単なる茶帯の生徒ですが、

生意気にも反論したい事が色々…。

もちろん、師範のおっしゃる事も、

凄く御尤も、なんです。でも。

 

一番誰よりも教わっている私には、

先生方がお仕事の後、

ご自分の時間、ご家族との時間を犠牲にして、

疲れ切っているのに、

懸命に師範の教えを嚙み砕いて伝え、

遅い時間にご帰宅される…、

大抵の先生はお住まいが遠い。

その現実を知っているから。

指導員の先生方ほど、

ご自分の稽古時間が取りにくい人はいません。

 

10年20年前から師範について来て、

元々の極真スタイルから、

ここ数年で師範の提唱するスタイルへ、

急旋回をするのは、佐良以上に大変でしょう。

そのために、師範稽古が有段者にはあったのに、

昨今は諸事情でそれもありません。

 

師範もさすがにお分かりで、

今後、巡回指導をされると言うので、

これは凄く嬉しい。朗報ですが。

 

せめて私が「綺麗な」技術戦をしていたら、

先生方がきつく言われたりしなかったのかな。

でも、余裕で受け返しつつ、大差で勝つなんて、

昇段どころか、何かもう無敵じゃないですか?

入門歴4年、体格、年齢、元々の運動神経、

常に誰よりも不利な中で、そんな余裕、とても。

 

男性と必死に戦っても、

「勉強になったと思う」の一言だけだったし、

私、どれだけダメだと思われているんだろう。

 

と、モヤモヤは正直今も続いていたりして。

でも、安堵だけはしています。

とりあえず、最低限の勝ち星基準はクリアしたはず。

当面の目標はそれだったから。

すみません。愚痴っぽくなりました。

 

             ヒマワリ

「次はもっと、

楽しく!戦いましょう」

Tさんと約束。

殺伐とした、勝つことだけを目標とした試合は、

師範ならずとも、私がもう嫌なのです。

日焼け止めをバッチリ塗り直して、

女子部2名、元気よく帰りました。グラサン