しばらく書きませんでした。

暑くて暑くて。

何より、先月頃から徐々に膝が痛み出し、

道場のお盆休み辺りで、立ち上がりや階段を下りる動作でズキン。

これで、精神的にメタメタッとなっていました。

 

節々どこもケガだらけでも、今までは膝の丈夫さに甘えて、

痛む箇所だけかばっていれば、やり過ごせていたんですね。

ところが、膝がちょっとした動作でズキン!

となると、もうどんな技もできない。

これ以上悪化したら、空手どころか仕事も家事も不自由になる。

どうしよう、どうしよう。

って、すっかり落ち込んでおりました。

 

少しは軽快して、自然にしゃがんだりできますが、

痛みは消えないまま。

<時限爆弾、仕掛けられたな>

そんな気がしています。

ただ鍛えれば何でも克服できる、

そんな若さ任せの時代は終わってしまい、

進化と劣化のバランスを取りつつ、

騙し騙し、休み休み、

壊れようとしていく関節達を長持ちさせていかないと。

未知の領域だ…。

 

秋は型試合、昇級審査、合宿、組手試合、

イベント目白押しなんですね。

けど、勢いや猛稽古で押し通せなくなった今、

気持が乗らない。

せめて昇級審査はやらないと。

 

今日、自主練して来ました。

先週、マッスルN先生に特に駄目出しされた所、

裏回転の移動技と、

五本蹴り。

サンドバッグを後ろ回しで蹴れるくせに、

移動技だとふらついてしまうんです。

少しましになったけど、膝が痛み出すイテテ。

 

特別稽古で師範代やW先生に注意された点も、

直さないとなぁ。

基本的な立ち方、突き方までボロッボロ。

こんなんじゃ、型試合なんか出るだけ無駄だな。

 

あと、先月、師範のいらっしゃる所へ出稽古に行って、

内回し・外回しで腰が落ちてしまうとか、

打ち込みで突きの精度が悪いとか、

ご指摘いただいたのも、まだまだ直っていない。

あの時は師範や先輩方の前で足をケガして、

すっかりご迷惑をおかけしてしまいました。

こんなんじゃ、組手試合なんてムリムリ。

 

組手強化の合宿も、ここまで下手弱だとどうだろう。

第一、女子はあまりいないし。

 

うーん。

稽古は真面目に人一倍やっていても、

何でこんなに下手なんでしょう。

時々、もう私には無理なんじゃないか、

と本気で沈んじゃうんですよ…。

若い頃なら地道に続けて行けばって思えるけど、

<時限爆弾>つきですから。

 

でも、

関係ないですけど、職場の男の子が言いました。

「僕、しばらく休暇を取って車の免許を取るんです」

おお、頑張って!

「でも、僕、いつもテストと言うと失敗しちゃうんです。

きっと免許も…」

真面目で努力家だけど、一生懸命過ぎて要領が悪い所がある。

きっと本番に弱いタイプなんですね。

「けど、あなたなら相当勉強しているだろうし、

実力はあると思うよ? たぶん」

と私。

「やるだけはやっていますが…」

「あなたなら大丈夫だよ」

月並みな言葉しかとっさに出なくて、ごめんって思った。

こういう子が一発で受かるには、どうすればいいのだろう?

何だか今の自分自身にも通じる気がして。

 

いいアドバイスも何もできないですけど、

(これだけ一生懸命な子には、何が何でも受かって欲しい!)

もう、背中をボンと押してやりたくなりましたね。

 

今年もハレルヤ♪

余談。

特別稽古の帰りに途中下車して、

「シングイン・メサイア東京」の演奏会へ行きました。

ヘンデル作曲の、メサイアを通しでやるんです。

メサイアって、数分の短い曲の集まりで、

ところどころ、合唱曲が入るんですが、

その合唱曲は、客席の人も立って歌ってOK、これが特色。

(全く歌えない人は着席したまま聴いていてOKです)

けど、佐良は中学時代に少し合唱をやっただけなので、

歌えるのは超有名な<ハレルヤ♪>だけ。

もうね、それが歌いたいがために、毎年楽しみで。

 

客席の多くは合唱経験者(たぶん)なので、

ステージ上の合唱団に負けじと立ち上がり、

ちゃんと楽譜も持って、どの合唱曲でもこなします。

ああ、羨ましい。

やはり<ハレルヤ♪>になると、

佐良みたいな人も多いのか、皆ササッとほぼ総立ちです。

立つ時も極力無駄な音を立てないのが、さすがです。

 

それと、ラストの53曲目。

「Worthy is the Lamb that was slain」

ハレルヤ以上に壮大な、有終の美。

これは佐良も習ったことがないですけど、

今はネットで音取りを公開して下さる方もいて(感謝)、

うろ覚えで合わせちゃいます。かなり小声で。

そして盛大な拍手。

 

アンコールはもちろん<ハレルヤ♪>で、

もう一度、皆ここぞと全力で歌い上げます。

増員されたオーケストラも、美しく居並ぶソリストも。

指揮者一人をステージの上も客席も集中して見てる。

指揮者って、本当に凄い。

外す人もなく、指揮者に合わせてまとまり、響き渡る。

くるくるその場で回転する指揮者。

音が止む。

いいですよ…この一瞬が。

 

全然発声練習も何もして来なくて、

今年は急きょ立ち寄って、当日券で入りましたが、

歌は大勢で歌うに限る! 絶対。

 

外へ出ると、木々の蝉の声がたけなわで、

しばらく無心に聞き入ってしまいました。