いつもケガが多い、多いと嘆いてる佐良。

別に強打されてボコられた、というわけじゃありません。

(白帯の頃にありましたがね。

今はそのボコった先輩とも仲良しです、なぜか)

 

「今までのケガはきっと自爆でしょ?

 まだまだ強く出過ぎているんだよ」

木曜日稽古で先輩がおっしゃいます。

ちょっと組手をしても、佐良はすぐ動きが止まる。

今は足指と手の指が複数、少しの接触でもビビビ!

痛くて。

気をつけていても向こうの拳などに触れればイタタ。

なので、対する先輩も心配して聞いて下さるんですが、

それも申し訳ないです。ほんっと、弱いなあ。

 

生き生きと打ち合う男の先輩達を見ながら、

時々、情けなくて嫌になる。

つい痛みを忘れて動いても、ビビビでイタタですからね。

(やっぱり私には無理なのかなあ)

 

痛みが怖いからあと一歩が入れない。

いいタイミングで技が出ても浅くてポイントにならない。

痛みが怖いから体がウッと反応して、

次の攻撃に力みが入る。相手は手加減を忘れて反撃する。

悪循環です。

 

(ダメなのかなあ)

(無理なのかなあ)

(無駄なのかなあ)

 

相手の先輩によっては、露骨につまんなさそーーな顔しますし。

お気持ちはわかりますが。

 

と、T先生がアドバイスして下さいました。

ーーー前へ出ようとし過ぎて前傾姿勢になる、

遠い上にそのまま突き蹴りを出すから、手先足先ばかり当たる。

これではケガをしてしまう。

上体を立てたまま、軽く骨盤で蹴る練習をサンドバッグなどでする、

蹴る部位は脛、これならケガもしないし効くし、

その距離感を覚えなさい。ーーー

 

ピカッ。

(その通りだ!)

嬉しかった。

 

T先生は師範にもご信頼の厚い、師範芸の達人(ん?)。

真似がお上手ということは、的確に対象を見られるわけで、

人の動きの特徴とか、今出た攻防の一瞬を解説できて、

試合ではよく主審もされています。

さすがだと思いました。

何で佐良ばっかり指を痛めやすいのか、納得です。

弱いフィジカルのせいばかりじゃないんですね。

 

佐良が一人稽古しやすいようにサンドバッグを吊るして下さいました。

そのお気持ちが、いじけていた身には温かくて。

伺った通り、だらんと遊ぶようにしながら骨盤で蹴る。

あ、楽しい♪ 痛くないし。

軽やかに蹴っているのに、段々サンドバッグの音が重くなります。

重低音みたいにずぅぅーん、と。

(私が蹴っているの? これ)

「響いていますね。師範が蹴るとズゴゴン、と鳴っていました」

とT先生。

「ズゴゴン、カッコいい!」💛

サンドバッグが縦に動いていたらしいです。

 

一人残ってサンドバッグと戯れました。

まだまだ弱いけど、時々うなる。それが気持ちいい。

来た当初は表面を (ペシ) ←精一杯叩いて

それだけだったなあ。

しかもすぐ拳が痛んだ。

今は痛い指をかばいつつも、我ながら威力が出てきたと思う。

 

土曜午前稽古。

珍しい。朝の時間帯に見学者あり。

もう一つ珍しい。不思議なお手紙が来た。

名刺大の紙に極小文字で、よ、読めない…。

神秘図形と、謎の古い写真(中近東の方?)添付。

果たし状かしら?

 

新ルールでのスパー一巡、

黒帯紳士達が代わりながら審判役も練習される。

時計係でもやろうっと。

「佐良さんも審判をやりなさい」

「押忍! (げ、茶帯なのに?)」

もう、しどろもどろです。

(あ、当たった?)

と脇の副審役の先輩を見ると「浅い」。

(今の微妙?)

「突き、入ってる」「わ、技ありっ(汗)」

頼りないレフェリーだ。

でも、少しずつ裁く練習もしなければいけませんね。

いつになるか分からないですけど、

昇段したら、そんな機会もあるかもしれませんから。

 

夕方稽古、

試合前夜とあってか、皆休養しているようで、

これまた珍しく人が少なめでした。

 

スパーでHM先生に、ぐんぐん下がられる。

途方にくれます。

水曜、マッスル先生にも同じように意図的に下がられたし、

どう追いかけるべき?

前はここぞ!と猪みたいに突っ込んでいましたが、

今はそんな事もできないし、手足の痛みがブレーキ。

 

さて、明日は5時台に起きなくては。

試合に出るわけじゃありません。

大会のお手伝いに志願しているのです。

寝不足必至だけど大丈夫かなあ。

 

見学者の方が入門してくれたら嬉しいな。

神秘系道場破り(???)の方は、

……来ないで……(泣