ホスピス① きっかけ | 疲れたひとマッサージへようこそ

疲れたひとマッサージへようこそ

大阪の八尾市で、リフレandボディオイルマッサージ のお店「サプナピ」をやっています。

サプナピの たえ です

以前、ホスピスボランティアに行っていた時に書いたブログの抜粋です。

疲れたひとマッサージへようこそ-image


私は 時々ホスピスにボランティアで 行っています。



この活動のことを ひとに話すと
みなさん 「えらいわね~」
「なかなか出来ないことですよね」 「優しいですね」
と、よく言われます。


でも、少し違うんです。

ボランティアをする ことになったきっかけは、私の父が ガンで亡くなったことにあります。






私は 子供のころから お父さんが好きでした。
でも、 母が病気になったり、 家庭の事情で家の中がめちゃくちゃになって
家族のみんなの心が バラバラになってしまったのです。


しかし、 私たち子供も 大人になり
少しは大人の事情が理解できて 家族そろって笑えるようになってきた
ある日






お父さんが がん になりました。







先に書いたように  お母さんは病気なので 私がお父さんの看病と
看取りをしました。

何年もの 闘病の後、 最後の入院 となった時
つらかったです。


痛みで体中をふるわせ 我慢している姿、     薬のせいで 意識がおかしくなっていく姿
夜中 吐血しながら私に「起こしてすまんなぁ すまんなぁ」と謝る姿、
お父さんが お父さんでなくなっていく姿


そんなお父さんに私はいつも 「私が なんとかしてあげる
私が楽にしてあげる」 と嘘をついていました。

一生懸命 お父さんに 嘘 をつきながら 看病をしていたら



私の  心  はボロボロに なっていました。







だれか 助けて

だれか 助けて

いつも思っていました。      そして、いつまで続くんだろう・・・
とも考えてしまうこともありました。










そんな日が続く中、   いつも旦那くんは会社が終わると
1時間かけて病院に来て
私に おにぎりや パンを差し入れ、  私の背中をさすって 帰りました。





つきっきりで 看病している私にとって、 旦那くんが背中をさすってくれる時間だけ
お父さんから離れる

ほっと する時間でした。

またそれ以上に 自分は一人で 看病しているんじゃないんだ と 思えました。








お父さんは亡くなりましたが、 精一杯の看病が出来たと思っています。


でも、



いつも思っていた  「だれか  助けて」
は、消えないのです。


そして、 日本における 看病・看取りは
ほとんど女性が一人で 相談や頼るところもなく、


わらをも 掴む思いで  看病  しているということを知りました。





だから   同じ思いを伝えたくて  リフレボランティアを 始めたのです。

そして、 このことは 私自身の 悔しい思いや、
助けてほしい という思いを 埋めていける行いだとかんがえているので
私のためにやっているのです。










だから、  えらくも ありません。

特別優しくも  ありません。

ただ、  旦那くんが 背中をさすってくれたように

誰か と 私の心  を  さすって あげたいのです。







これが  私が  「ホスピスボランティア」 を行っている理由です。