お久しぶりです!
あっという間に3月でもはや新年の挨拶言うのもおかしい時期です(笑)
2013年はレ・ミゼラブルに始まりライフ・オブ・パイなど、新年早々映画付いていたにも関わらずこの放置具合ですが、今年も映画BLOGをよろしくお願いします(*^_^*)







さて 先日アカデミー賞も発表され上記2作品も受賞していましたが、今年初更新の映画は「ブラックホーク・ダウン」です。
この作品自体はもう何年も気になってはいたんですが最近になってやっと観られて…その理由も、この映画に蝋人形のボー兄ちゃんことブライアン・ヴァン・ホルトが出ていると知って気持ちに勢いがついたからです(笑)






本 当 に 観 て 良 か っ た で す (涙)





チョイ役どころじゃないです本当に重要な格好良い役ででてましたホルト…
彼は出演作では兵士役が結構多いのですが、この映画での軍曹役のホルトも格好良くて凄く気に入りました。
車輌隊の一人としてハンヴィーを運転する兵士の役で出てるのですが、メインではないにしろホルト好きの人にはたまらない作品です。

トラック運転するだけのマザコンじゃなかったんだね…笑






ホルトの重要なシーンは後に語るとして、この作品自体は実は決してキャーキャー言えるような内容では無く、アフリカという国の様々な問題を考えさせられるとても重い映画です。


1993年、部族間の対立によって激化するソマリア内戦の中、アメリカ軍はアイディード将軍率いる勢力による大量虐殺と、彼らの国連救援物資略奪等による民間人の飢餓の悪化を重く見、一つの極秘作戦を試みる。
アイディード側の重要な二人の副官を拉致し、士気を削ぎ戦力を落とすという作戦。

地元の協力者が当日の二人の居場所を特定したところで無線で連絡し、作戦開始と同時にデルタフォースが目的地点で捕虜を確保後、レンジャー部隊4班が降下して地区を封鎖、そして待機していた車輌隊が、人質と部隊を基地まで連れ帰るという手順で、当初は30分程で終わると踏んでいた。

しかし作戦開始後、兵士の降下中に民兵によるRPGの攻撃を受け、一人がヘリから地上へ落下するという事態を始めに、アイディード軍からの猛攻撃が始まる。
極秘作戦にも関わらず想像以上の対応の早さの民兵の攻撃に動揺しながらも部隊が作戦を実行していく中、一機のUH-60(ブラックホーク)が攻撃を受けコントロールを失い、敵地の真ん中に墜落したという事態が無線で伝えられる。


思わぬ事態に動揺しながらも、兵士達は仲間と機密保護の為各自墜落地点に向かうことになり、これが近代の米軍にとって最も激しいモガディシュの戦闘へと発展していく―――……






この緊急連絡「ブラックホーク、ダウン(墜落)」から始まる、兵士達の苛烈な戦い"モガディシュの戦闘"を描いたのがこの作品で、実話を基にした原作をリドリー・スコットによって映画化されました。

主演はジョシュ・ハートネットで、レンジャー第4チョークを率いるリーダーの役ですが、他にもユアン・マクレガー、トム・サイズモア、エリック・バナ、ウィリアム・フィクトナー、オーランド・ブルームなど、味のある俳優が沢山でてました。
ジョシュとユアン、エリック・バナは学生の頃好きでした。今回はエリック演じるデルタの古参兵フートが中々格好良かったです。余裕のある、周りより達観した話し方や雰囲気の役がよく似合ってました。
フィクトナーも今作で面倒見のいい頼れる軍曹の役で、ちょっと意外だったけど結構ハマってるなーと思いました!
フィクトナーは可愛いです(笑)(*^_^*)


キャストについての感想は程々にして、今回は内容が内容なので中身のほうを中心にします。






現在もあるアフリカの多くの問題。
giselleも本当素人知識程にしか知りませんが、アパルトヘイト、ダイヤ紛争、ルワンダ内戦など、とにかく非常に重い問題が多いですよね。
やはり人種問題に関してが複雑で、白人による差別だけでなく、部族間での争いが苛烈な数々の内戦においては、数えきれない程の人が亡くなっています。
しかし国同士の争いではないので他国は表立って介入出来ず、中々事が進展しないのが内戦の難しい問題です。


そんな状態をなんとか打開しようと、米軍が極秘裏に進めた拉致作戦を描いたのがこのブラックホーク・ダウンなのですが、皮肉にもこれが想像を絶する大混戦へと発展してしまい、さらにその後の国連の活動にも影響を与える出来事になってしまうのです…







この作品、原作と違う部分も多いようで、giselleでも「ん?」って思う箇所がいくつかあったのでなんか妙な映画でしたが、出来るだけ理解しようと本当に無い頭を使いました;;


話の中での山場というか、兵士達にとって窮地の状況に陥る壮絶な場面が幾つもあるのですが、中でも印象に残ったのは、二機目のブラックホークが撃墜されてからの展開でした。
墜ちたブラックホークの元へ、アイディード側の民兵や暴徒達が、武器を持って大勢押し寄せていきます。
捕まれば、兵士は見せしめとして人とは思えない酷い仕打ちを受ける事になるのです。
墜ちた仲間と機密保持の為地上部隊は現場へ向かおうとしますが、敵の攻撃が激しく、中々目的地へ行くことが出来ません。


ここで事態を見かねた二人の兵士シュガートとゴードンが、地上部隊がくる迄の間を、自らが地上に降りてブラックホークを守ることを申し出るのです。


敵地のど真ん中でしかも周りは敵だらけの場所に、たった二人で。


当然上は二人を止めますが、それでも二人は仲間の元へ行くことを選ぶのです。
何十人、または百人以上の敵を相手に、怪我をした仲間とその二人だけ……結果は容易く想像出来ると思います。




この戦闘の後に、シュガートとゴードンは、本国で本人達のいない名誉勲章を受ける事になります。
これはベトナム戦争以来の事だそうです。


しかしながらgiselleがこのBLOGで言っておきたいのは、この映画は、端にこの二人の自己犠牲が素晴らしいからとか、"だから戦争は良くないね"とかいう事を伝える為の映画ではないと感じることです。




シュガートとゴードンが地上に降りた結果、実は墜ちた64のパイロットマイク・デュラントは生き残り、その後敵の捕虜となった後に釈放されています。


二人が助けにいって、唯一助かったデュラント。
この事を、二人の"無謀な行動"だったととるかは人によると思いますが、無謀だという事は、きっと当人達が一番解っていた筈です。


では何故そんな事をしたのか?
ここでは、ホルト演じるストルッカー軍曹が、ハンヴィーで基地に戻った後また仲間を助けに戻ると告げたときに、「戻りたくない」と怯える兵士にかけた一言が答えになのではないかと思います。



「恐いのは皆同じだ。けど重要なのは 恐いと思った時に何をするかだ。」










格好良すぎて心臓撃ち抜かれまs(略

冗談は置いといて(笑)、この言葉に、戦場の兵士達のおかれた立場というものがよく表れているのではないでしょうか。




劇中でエリック演じるフートが「国のためとか何が正しいかなんて、弾がかすめた瞬間にどうでもよくなる」「俺達が戦うのは仲間のためだ」と言います。

上の指令によって動く兵士が戦っている瞬間に考えている事は、"人々を救うため"や"自分の手柄をあげる"などの理由や使命感ではなく、もっと別のものなのだと思います。


無事に生きて帰って、また今の仲間や家族と過ごせる日常に戻れること


これが、次の瞬間には死んでいるかもしれない兵士達の、一番の想いなのではないでしょうか。



映画ホテル・ルワンダで、「食卓で、戦争で何十万の人が亡くなったというNEWSを見て"悲しい出来事だ"と言っても、次の瞬間には食事が続けられている」という言葉があります。

本当に、これが現実だと思います。

ブラックホークの冒頭でも言われている、「何かをするか、家でCNNを見るか」…この2つが私達に出来る選択で、giselleを含め、多くの人は皆後者を選択する事になります。
兵士達は前者を選んだ人達なのです。



なら世界の皆が戦地へ行ったり、援助をすればいいのかという事ではなく、"何かを感じた時に、自分がどう行動するか"これを考える事が、とても大切なのではないでしょうか。





シュガートとゴードン、そしてこの映画に出てくる多くの兵士達が、窮地の状況で"恐怖"を感じた時に起こした行動。
ブラックホーク・ダウンはこの、実際の恐怖を前にして、何かの行動を起こした人達の事を伝える為の映画なのではないかと、giselleは思います。

美談だとか、自己犠牲の賛美などがテーマでは絶対に無い様な気がします。









何故米軍がこの作戦自体を実行したのか未だに謎のままのようですが、改めて実際に起こった出来事が元の作品だと思うと、本当に重くて辛い映画です。


とても勉強になったし考えさせられた作品でしたが、それを通り越して精神的にくるショッキングな内容が多くて、観ていて滅入るというか怖かったです。
ホルトは凄く格好良かったけど、もうあまり何回も観たいとは思いません。苦笑
giselleはホラー映画とかよりも、こういうリアルな映画の方がずっとキツいと感じました(-_-;)




専門用語も多く中々難しい映画でしたが、やはり観て得るものがある作品です。
あまりお薦めはしませんが(笑)、娯楽映画でない戦争ものも観るべきかもなぁ…と感じました。


あと兵士達の"一人も仲間を見捨てない"という姿勢が、本当に徹底していてちょっと感動します。
気になったら観てみてください。




今年6月には、スタローンとホルトが共演する超giselle得な「バレット」が公開予定なので待ち遠しくて死にそうです(笑)
テキチェン3Dやホビットの続編もあるし、今年は観たいものが多すぎて困ります…(´・ω・`)



それではまた!